Airbus Venturesがシンガポール拠点のディープテックスタートアップ、Zero-Error Systems（ZES）社のシリーズAラウンドに投資。

メンロパーク・カリフォルニア--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- （ビジネスワイヤ） -- 宇宙業界向けおよびパワーマネジメント用の高性能半導体ソリューションに特化したZero-Error　Systems（ZES）社のシリーズAラウンドにAirbus Venturesが投資実行した事をお報せ致します。Dart Family OfficeやAirbus Venturesなどが参加し、募集額を上回る750万米ドルの資金調達により、同社のグローバルな営業およびマーケティング活動を拡大して参ります。低軌道衛星、深宇宙ローバーおよびランダー、地球上のさまざまな消費電力低下のニーズに特化した放射線対応済、高信頼性、データエラー最小化ソリューションを実装した半導体製品の開発や販売を加速して参ります。

近年、月や火星へのミッションのために、高コンピューティングパワーが必要な衛星や高精度制御が必要な宇宙ロボットを開発する企業が著しく増加しています。ソフトウェアとアルゴリズムが高性能コンピュータを駆動する上で重要な役割を果たす一方、ハードウェアと半導体のイノベーションも同様に重要であります。ZESが提供する製品は、高い処理能力をサポートし、極限な環境下での信頼性を確保し、エネルギー制約のある衛星でより高い電力密度を実現し、製品寿命を著しく延長することが可能になります。

「多くの航空宇宙企業は、衛星の電子システムにCommercial Off-the-Shelf（COTS）の半導体デバイスを使用していますが、これらは宇宙の過酷な条件に耐えるように設計されていません」と、ZESの最高技術責任者(CTO) 兼共同創業者であるシュー・ウェイは説明しています。

「私たちの製品は、特許取得済みの放射線耐性技術によってCOTSの半導体デバイスを故障から守ることで、ハードウェア信頼性とデータ整合性の問題に対処します。」

シンガポールのナンヤン工科大学からの大学発スピンオフ企業であるZESは、2019年に経験豊富な半導体業界のベテランと集積回路設計の専門家達によって設立されました。同社は半導体デバイスの特性や様々な放射線環境での振る舞い、半導体の物理的な完全性を保護するために必要な放射線耐性機構についての深い理解を持っています。

「ZESは、放射線耐性のある半導体ソリューションを開発するアジアの先駆的な半導体スタートアップであることを誇りに思っています。宇宙業界と半導体産業をつなぐことで、ZESはシンガポールのテックランドスケープにおいて戦略的な役割を果たしています」と、ZESのVP of Business and Strategy であるフワイ・リン・コーは説明しています。「ZESの今後の成長の為、チームは宇宙機器およびさまざまなパワーマネジメントIC開発を専門とする追加のエンジニアを採用する予定です。」

本資金調達は、シンガポールでの研究開発活動の加速と同時に、グローバルな市場における顧客の獲得を促進する為に投資される予定です。

ZES社について

シンガポールのナンヤン工科大学からの大学発スピンオフ企業であるZero-Error Systems（ZES）社は、高信頼性の半導体集積回路（IC）および信頼性試験サービスを提供し、宇宙機器およびさまざまなパワーマネジメントICにおいて、より高い機能性、低コスト、長寿命、および高電力効率を実現します。

Airbus Venturesについて

シリコンバレーを拠点とし、トゥールーズと東京にオフィスを構えるAirbusVenturesは、アーリーステージに特化したベンチャーキャピタル企業であり、航空宇宙産業と地球のシステムを持続可能な未来に変革することを目指すスタートアップに資金を提供し、支援しています。Airbus Venturesは2015年以来、世界中の有望なイノベーターが新たな成果を生み出す事を支援してきました。