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COVIDパンデミック中に導入された柔軟性のある法規制が2022年に多国籍企業のメリットに

  • デジタル化は事業体管理に企業が費やす時間を17%削減
  • 欧州は2022年にAPACを抜いて最も安価な地域に
  • ビジネスのスピードではAPACが最高の地域に
  • 世界最高の法域はバミューダ、ルクセンブルク、ドイツ

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- COVIDパンデミック中にリモートワークに合わせて導入された柔軟性の高い企業規制の効果が過去1年間に効果を発揮し、多国籍企業はデジタル化されたプロセスによって業務スピードが速まり、事業体管理費用は減少しています。この情報は、エンティティー・ポートフォリオ・マネジメント(EPM)リーダーのメルカトル・バイ・シトコ(メルカトル)によって毎年のメルカトル・エンティティー・マネジメント・レポート2022の中でまとめられたデータによるものです。

欧州は現在多国籍企業が事業体を設ける上で最も安価な地域となっています。これは、デジタル文書提出プロセスが認められるようになったことと、EUデジタル化指令の実施が進行していることによるものです。APACは、COVIDパンデミックの前からこのようなデジタル・プロセスの多くを既に導入していたため、また昨年からそれがさらに高度化されたため、依然として最も迅速な運営が可能な地域です。全体として、この新たなデジタル環境下で、多国籍企業は過去1年間に事業体管理に必要な時間を5分の1近く(17%)削減することができました。

個別の法域では、2022年に事業体を設ける上で総合的に最も有利な場所としてバミューダが浮上しました。これは、事業体管理に必要な全体的費用と時間を基準としたもので、ルクセンブルクとドイツがバミューダに続いています。対照的に、中華人民共和国、韓国、台湾がこの観点で最低ランクに位置付けられました。

このデータは、メルカトルのEPMテクノロジー・プラットフォームのEntica™から直接得られたものであり、全体的に、以下の理由からバミューダがトップに立っていることを示しています。

  • 作業を完了するためのコストと時間の組み合わせが理想的
  • あらゆるコーポレート・アクションに関して電子的文書提出が可能
  • サービス提供会社が会社秘書役を務めることができ、効率的な活動が可能
  • 社内的にも当局向けにも電子署名が広く認められている
  • 当局への届け出が必要な法人組織の変更は指定された一部のものに限られ、多くの変更が社内の決定のみで実行可能
  • 財務書類の作成と承認を省略することが可能

メルカトルの責任者のKariem Abdellatifは、次のように語っています。「多国籍企業の事業体の世界的管理の重要性はこれまでになく高まっており、社内の法務・法人組織秘書役チームは、規制が常に変化している厳しい環境で働いています。COVIDパンデミックの混乱を経て、新たなリモートワークの世界の課題に規制当局と企業が迅速に対応していることには勇気付けられます。EU地域とAPAC地域がこの新たなデジタルの時代に適合するために法人組織プロセスの現代化に力を入れていることは、特に印象的であり、バミューダが全体的にこのデジタル化の活動で勝者となっています。」

「もちろん、このレポートの目的は、多国籍企業に対してどこに事業体や子会社を設けるべきかを助言することではありません。それは明らかに必要性に応じて決定することです。そうではなく、事業体ポートフォリオを支える活動を完了するために必要な相対的なコストと時間の予想や事前情報を提供することが目的です。」

レポートの全文は、こちらで閲覧いただけます:https://mercator.net/our-thinking/publications/mercator-entity-management-report-2022/

メルカトル・エンティティー・マネジメントは、メルカトルのエンティティー・ポートフォリオ・マネジメント・シリーズの一部であり、実世界のデータに基づいて、世界的な事業体ポートフォリオの管理に必要なコストと時間についての直接的な理解を提供します。

- 以上 –

メルカトル・バイ・シトコについて

事業体資産管理(EPM)のパイオニアのメルカトルは、クライアントと持続的なパートナーシップを築き、個別のニーズを理解し、明確な監視層を通して、容易性、効率性、可視性を提供しています。EPMに関する比類ない知識と独自技術のEntica™により、メルカトルは、企業の事業体資産の見方と管理方法を進化させ、複雑化する規制環境に対応できるよう企業を支援しています。

シトコ・グループ企業の一部であるメルカトルは、特に、BPO会計、共通報告基準、取締役・給与サービスを提供するカスタマイズ化集中サービスであるガバナンス・サービシズ・チームと密接に協力しています。メルカトルのデータによる情報とガバナンス・サービシズの先見性のある専門能力が組み合わされることで提供される透明性により、シトコは、あらゆる多国籍企業のあらゆる事業体管理ニーズをサポートすることができます。

シトコ・グループ・オブ・カンパニーズ(シトコ)について

シトコ・グループ・オブ・カンパニーズ(シトコ)は、世界の独立系企業のネットワークです。各企業は、世界のオルタナティブ投資業界に資産管理ソリューションを提供するトップ企業です。1兆8000億ドルを超える管理資産と、36カ国に配置された9800人のスタッフを擁するシトコは、イノベーションの独自文化と顧客主導型のソリューションを有し、40年以上にわたってシトコのクライアントから信頼されるパートナーとなってきました。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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