-

イートンの車両グループがバラード・フューエルセル・システムズおよび国立再生可能エネルギー研究所と提携し、大型トラック用燃料電池技術を開発へ

  • TVS技術は水素燃料電池に正確な空気流を供給する
  • 米国エネルギー省が研究助成金によりイートンの技術リーダーシップを評価
  • イートンの車両グループは持続可能なソリューションの創出に一貫して傾倒

米ミシガン州ゲールズバーグ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- パワー・マネジメント企業のイートンは本日、当社の車両グループが燃料システムの大手メーカーであるバラード・フューエルセル・システムズおよび米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)と大型トラック用燃料電池技術の開発で提携したと発表しました。今回の提携は、イートンの車両グループが大型機械類に電力を供給できる高効率の水素燃料電池を開発するための助成金を米国エネルギー省から獲得したことによるものです。

この新しい燃料電池技術は、イートンのTwin Vortices Series (TVS、ツイン・ボーティス・シリーズ)技術を活用して、燃料効率を向上させます。イートンは運輸分野における脱炭素化に傾倒していますが、この技術はこの取り組みにおいてさらに重要な前進をもたらすものであり、20年以上にわたり気候変動の緩和に役立つ投資やソリューションを手掛けてきた活動が基盤となっています。

イートンの車両グループのバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)を務めるカール・シーバートセンは、次のように述べています。「当社のTVSスーパーチャージャー技術は、燃料電池メーカーが正確に制御された量の空気を供給して、出力と効率を向上できるようにするものです。競合他社の燃料電池の効率が低いのは、ほとんどの水素燃料電池で単純なファンを使用して空気流を作っているため、生み出される空気流は圧力が低く、制御できないからです。」

イートンは、コロラド州ゴールデンにある当社のコーポレートリサーチラボと、ミシガン州サウスフィールドにある積層造形卓越センターを活用して、最先端のパワーエレクトロニクスと高度な3D印刷を使用しながら、この技術を製品化します。イートンの車両グループは、大型トラックのアプリケーション向けにエアシステムの消費電力と燃料電池の効率を大幅に改善する当社のTVS技術を用いて、サブスケール概念実証システムの試作品を設計し、試験します。

イートンのTVS技術は、耐水性があり、幅広い効率の動作マップを持ち、速度に比例した正確な空気流制御を実現するため、過酷な環境に最適です。これらの特性により、加湿器に取って代わるウオーターアプリケーターを実現することで、より高い動作圧力比と等エントロピー効率を達成できます。

シーバートセンは「この革新成果はラボ環境で実証され、米国の先進的な製造能力と技術的なリーダーシップを飛躍させることになります」と付け加えました。

イートンはスーパーチャージャー技術の世界的リーダー企業であり、30年以上にわたり900万台以上を製造してきました。イートンのスーパーチャージャーコンポーネントはすべて、最先端の製造プロセスを利用して社内で生産しており、効率を向上させる特許取得済みのローターコーティングを採用しています。イートンのパウダーコーティングは、ローターのローブ、チップ、フェースの間にある隙間を埋めて空気漏れを軽減し、コンポーネント間のクリアランスをほぼゼロにすることで、最適なパフォーマンスをもたらします。

「私たちは、バラードやNRELと提携して、地球規模の気候変動に対処できるよう、この新しい革新技術を構築できることを光栄に思います。イートンは、持続可能なソリューションを創出し、フットプリントを削減して、生活の質と環境を向上させるという当社の理念を推し進めるために、業界の相方や連邦政府の研究機関と協力してきた長い歴史を持っています。」(シーバートセン)

イートンの2030年持続可能性目標について詳細をご確認いただけます。

イートンのミッションは、パワー・マネジメント技術とサービスを使用して生活の質と環境を改善することです。当社は、顧客による電気・油圧・機械式動力の効果的な管理を支援できる安全で効率的で信頼性のある持続可能なソリューションを提供しています。イートンの2020年の売上高は179億ドルで、175カ国を超えるお客さまに製品を販売しています。従業員数は約8万5000人です。詳細情報については、www.eaton.comをご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Thomas Nellenbach
thomasjnellenbach@eaton.com
(216) 333-2876 (cell)

More News From Eaton

イートンが商用車向けトランスミッション製品ラインをパワートレイン・スペクトルに展開

ドイツ ハノーバー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- スマート電力管理会社のイートンは、ドイツのハノーバーで9月17日から22日まで開催されるIAAトランスポーテーションにおいて、従来の商用車と電動商用車の両方に対応するトランスミッションを多数展示することを発表しました。 内燃機関バスおよびトラック向けの新しい自動マニュアル・トランスミッション 今年前半にブラジル市場で紹介された新しいAdvantor™シリーズの自動マニュアル・トランスミッション(AMT)は、内燃エンジン(ICE)を持つ商用車両向けに設計されています。Advantor AMTは、自動トランスミッション技術におけるイートンの改革と信頼性の長い歴史に基づいています。 イートンのモビリティ グループ商用パワートレイン事業部長のマルコス・ジャナシーさんはこう言います。「Advantorシリーズは、世界中のバスやトラックメーカーが魅力的と感じるような製品特性を多数備えています。特に南米やアジア太平洋地域のような新興国ではなおさらです。」「私たちの新しいトランスミッションシリーズは、様々な車両の負荷サ...

イートン、IAA Transportation 2024で水素駆動型商用車向け技術の披露へ

ドイツ、ハノーファー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インテリジェントな電力管理企業であるイートンは、2024年9月17日から22日にかけてドイツのハノーファーで開催されるIAA Transportation 2024で、水素駆動型商用車向けの広範な革新的ソリューションを展示予定であることを発表しました。 イートンのモビリティ・グループのグローバルプロダクト担当上級副社長であるスコット・アダムスは、次のように述べています。「イートンは、商用車の脱炭素化において水素が重要な役割を果たす可能性があると信じています。イートンの幅広い革新的なソリューションによって、車両が水素燃料電池式であっても、水素内燃機関式であっても、私たちは価値あるサプライヤーパートナーとなっています。」 イートンのTVS技術で燃料電池の性能を向上 燃料電池で高い効率を達成するためには、余剰の水素を燃料電池スタック内で循環させることが重要です。イートンのTVS技術に基づく水素再循環ブロワーは、余剰の水素をスタックの入口に再循環させ、アノードパージによってシステムの寿命を延ばし、水の管理やコ...

イートン、アウトメカニカ・フランクフルトで商用車向けクラッチの包括的なポートフォリオを展示

ドイツ、フランクフルト--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インテリジェント パワー マネージメント企業のイートンは、アウトメカニカ・フランクフルト(ホール 3、ブースD11)にヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)市場向けのアフターマーケット向けクラッチソリューションを展示することを発表しました。イートンは、商用車向けのアングル スプリング クラッチ、ダイヤフラム スプリング クラッチ、同心空気圧クラッチ アクチュエーター、ServiceRanger診断ソリューションのラインナップを展示します。 イートンのモビリティ・グループ、アフターマーケット担当副社長のティム・バウアーは、「当社は、世界市場の変化するニーズに対応し、あらゆる市場チャネルにおいてお客様との関係を強化するため、製品ポートフォリオの拡大に取り組んでいます」と述べています。 アングル スプリング クラッチはマニュアル トランスミッションに使用され、2つのシリーズで展開されています。 Advantageシリーズは、中間プレートの連結を改善し、ラグのガタつきや劣化を排除しつつ、より信頼性の高いパフ...
Back to Newsroom