エナジー・ボールト、1億ドルのシリーズC資金調達を発表

プライム・ムーバーズ・ラボ主導のラウンドで調達した新たな資金により、EVx™プラットフォームの展開をサポートし、高い顧客需要の予定に対応

Energy Vault - Commercial Demonstration Unit (Photo: Business Wire)

米カリフォルニア州ウェストレイクビレッジ & スイス・ルガーノ--()--(ビジネスワイヤ) -- 重力式の電力網規模のエネルギー貯蔵ソリューションを独自の技術で実現するエナジー・ボールト(当社)は本日、シリーズC資金調達で1億ドルを調達したと発表しました。この投資は、既存の投資家のプライム・ムーバーズ・ラボが主導し、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、サウジアラムコ・エナジー・ベンチャーズ、ヘレナ、アイデアラボXなどの他の既存投資家も参加しています。また、このシリーズC資金調達には、ピッカリング・エナジー・パートナーズ(エナジー・エクイティ・オポチュニティ・ファンドを介して)、セイリングストーン・グローバル・エナジー・トランジション、A.T.ゲッコー、クレクサ・キャピタル・アドバイザーズ、グリーン・ストレージ・ソリューションズ・ベンチャーI、ゴードン・クローフォードなどの新規の投資家も参加しています。

ゴールドマン・サックスとシュティフェルが、本取引の財務顧問を務めました。

当社が革新的なEVx™プラットフォームを多数の大陸で展開する活動を強化する中で、今回調達された資金は当社の成長計画の実行を支援するために用いられます。これには、米国、中東、欧州、オーストラリアの市場での強力な顧客契約予定に対応することが含まれています。2021年第4四半期には米国での展開を開始し、2022年中にはさらに広範に世界規模での展開を開始する予定です。

エナジー・ボールトのシステムは、コスト効率、信頼性、完全な操業安全性、環境持続性に優れた設計となっており、地域の雇用創出と経済効果を最大限に高める高度に地域適合型のサプライチェーンを介して導入されます。これらはすべて、最先端の材料科学と独自のソフトウエア技術に支えられています。これらの先進技術を従来の重力物理学と統合することで、当社は、まだ満たされていないエネルギー貯蔵ソリューションの大規模なニーズに対応することが可能です。再生可能エネルギーの断続的供給を公益事業規模で管理し、需要に応じて負荷制御可能なエネルギーを供給するソリューションに対するニーズを満たし、再生可能エネルギー源の広範な市場採用を促進します。

エナジー・ボールトは、2020年にエネルギー貯蔵システムの商業規模での導入に成功し、2021年4月にサウジアラムコ・エナジー・ベンチャーズがエナジー・ボールトに出資したことを発表した時に、新しいEVxプラットフォームを同時に開始しました。EVxでは性能を強化して、80~85%の充放電効率、35年以上の技術的寿命を達成しました。また、高さが45%低い柔軟なモジュール式設計を採用し、2~4時間のアンシラリー・サービスを伴う高出力・短時間の用途に経済的に対応するとともに、5~24時間以上の長時間の要求に対応できるようシームレスに拡張することができます。貯蔵容量の時間的減少がないため、複合材ブロックを上げた状態でシステムの位置エネルギーを無制限に蓄えることができます。

貯蔵システムの持続可能性を最大限に高めるために、エナジー・ボールトはサプライチェーンに循環型経済アプローチを導入しました。これにより現場での材料生産が最大化され、輸送部門から出る温室効果ガス(GHG)が削減されました。さらに、複合材ブロックの製造において材料科学の革新技術を開発しました。これにより、石炭灰、採掘作業から出る廃棄物尾鉱、焼却や地中埋立される廃棄風力タービン・ブレードなど、埋立地に送られる廃棄物を有益に再利用することができます。これらの廃棄材料は、複合材ブロックに組み込まれ、重力式貯蔵システムで利用されます。

エナジー・ボールトの共同創立者のロバート・ピコニ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「プライム・ムーバーズ・ラボをはじめ、新規および既存の戦略的パートナーを迎えられたことをうれしく思っています。パートナー各社は、世界規模でクリーン・エネルギーへの移行を加速させる画期的な技術に投資してきた素晴らしい実績をお持ちです。世界は、再生可能エネルギー源を広範に採用する方向に移行しており、今は重要な転換点となっています。エナジー・ボールトはこの変革を加速させています。当社は、この技術の世界規模での展開と市場での採用を目指し、エネルギー供給会社や産業界のお客さまが自社の持続可能性や脱炭素化の目標をよりコスト効率よく達成できるよう支援しています。」

プライム・ムーバーズ・ラボのゼネラル・パートナーのジア・ヒューク氏は、次のように述べています。「再生可能エネルギーの力を真に活用するためには、世界は、太陽が出ていない時や風が吹いていない時のために、信頼できる柔軟な貯蔵ソリューションを開発する必要があります。エナジー・ボールトは、他の方法より効率的で耐久性があり、環境的に持続可能なアプローチにより、24時間365日クリーン・エネルギー需要を満たすよう設計された変革的ソリューションによって問題を解決しました。エナジー・ボールトは、グリーン・エネルギーへの移行を大きく変える企業であり、プライム・ムーバーズ・ラボは、同社の技術展開の拡大を支援できることをうれしく思っています。」

エナジー・ボールトについて

エナジー・ボールトは、発電所規模のエネルギー貯蔵によりグリッドレジリエンスを実現するための世界的アプローチに変革をもたらす再生可能エネルギー貯蔵製品を生み出しています。重力および位置エネルギーという平凡な物理原理を適用する本システムは、先進的材料科学と、独自のマシンビジョンAIソフトウエアを組み合わせ、超低コストの複合材ブロックと革新的な機械式クレーン・システムを用いて、充電と放電を自律的に調整します。エナジー・ボールトは、これまでにない経済性で廃棄材料を有益な再利用に取り込むことができる100パーセント環境に配慮した材料を活用することで、循環型経済と完全に再生可能な世界への移行を促進しています。

エナジー・ボールトに関する詳細情報については、energyvault.comや@EnergyVaultIncをご覧ください。

プライム・ムーバーズ・ラボについて

プライム・ムーバーズ・ラボは、プライム・ムーバー(何十億もの人々の生活を変える発明家)が設立した画期的な科学的スタートアップ企業に投資しています。当社は、人間拡張、エネルギー、輸送、インフラ、製造、農業を変革する初期段階の企業に投資しています。当社のチームは、画期的な科学を商業化して人類に貢献する起業家の使命を支援することに注力しています。詳細情報については、www.primemoverslab.comをご覧ください。

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Contacts

Energy Vault
media@energyvault.com

Prime Movers Lab
Gavin Mathis, gavin@primemoverslab.com

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