Waters ACQUITY PREMIERカラムがクロマトグラフィー分析の性能の新基準を打ち立てる

疾患研究と医薬品開発の生産性と効率を改善する道筋を付けた新規カラム技術

Waters ACQUITY PREMIERカラムは、低分子とバイオ医薬品の両アプリケーションに最適。これらはさまざまなサイズで提供しており、信頼できる2ミクロン以下のパーティクル技術で製造されている。カラムの安定性を最大化するエチレン架橋型ハイブリッド(BEH)、質量分析で最善の選択肢となる表面チャージハイブリッド(CSH)、困難な極性化合物を分析する際の保持力を高めた高強度シリカ(HSS)がある。(写真:ビジネスワイヤ)

米マサチューセッツ州ミルフォード--()--(ビジネスワイヤ) -- ウォーターズコーポレーション(NYSE:WAT)は本日、MaxPeak™高性能表面(HPS)技術を採用した2ミクロン以下の高性能カラムの新ファミリーであるACQUITY™ PREMIERカラムを発表しました。このカラムは、あらゆるブランドのUHPLCシステムにて使用可能であり、分析対象物質とカラム内表面の相互作用による分析対象試料の損失を低減することで、データの質を明らかに改善できます。クロマトグラフィー分離の制御を強化したい分析ラボ向けに設計した本カラムは、分析スループット、アッセイ間の再現性、分析結果における全体的な信頼性を向上させます。

ウォーターズコーポレーションの化学製品担当バイスプレジデントを務めるエリン・チェンバースは、次のように述べています。「非特異的吸着による分析対象物質の損失は、無益な労力と生産性の損失に伴うコストゆえに、もっと注意されてしかるべき重要な問題です。ほとんどの場合、科学者は自分達が何を失っているかさえ知りません。回避策はありますが、それぞれに問題がつきまといます。そこで私たちは、高品質の結果を得る上で最大の障壁の1つを取り除くための革新的なソリューションを考案するよう、社内のエンジニアに求めました。当社のACQUITY PREMIERカラムは、クロマトグラフィー分析で長い間悩まされてきた問題を解決し、探索・開発・品質管理のアプリケーションのいずれの場合でも、科学者が最高の定量的・定性的分析手法を生み出せるようにします。」

課題への挑戦

Waters™ ACQUITY PREMIERカラムは、試料とステンレス製カラムの間にバリア表面層を形成する有機/無機混成表面技術であるMaxPeak HPS技術を適用しています。この新技術の利点は下記を含め、数多くあります。

  • 金属に結合する低濃度の分析対象物(低感度では検出されず不可視)に対する感度を向上
  • オールラウンドのピーク形状とピークキャパシティを改善し、より正確な分析対象物質の同定とデータ解釈を実現
  • 吸着損失が生まれやすい分離の再現性を高め、再分析やトラブルシューティングを低減し、結果への信頼性を向上

ベルギーのヤンセンファーマのWilly Verluyten氏とIrene Suarez氏は、独自手法の開発業務のために本カラムを評価しました。

Verluyten氏は、次のように述べています。「Waters ACQUITY PREMIER Peptide BEH C18 300Åカラムは、合成オリゴヌクレオチドの変性状態および非変性状態での分析において素晴らしい特異性と選択性を示します。それはこの新しいカラムハードウエアが優れた固定相の性能と相まって、非特異的結合の特性がないためです。Waters ACQUITY PREMIERカラムは、合成オリゴヌクレオチドの分析手法を今後開発する上で、当社のカラムテストパッケージに大きな価値をもたらしてくれます。」

挑戦からチャンスへ

ACQUITY PREMIERカラムの導入は、科学者の間でよく知られている問題、つまり分析対象物質がスチール製分析カラムの内壁に吸着されるという問題に光を当てるものです。これは、有機酸や有機リン酸塩からオリゴヌクレオチド、ペプチド、糖鎖、リン脂質まで、金属と親和性のある対象物を分析する場合に重大な問題となります。諸組織は、分析対象物の吸着損失を最小化するために、分析前にLCカラムを調整するためだけに、何日もかけ、数万ドル分の貴重な製品(例えばオリゴヌクレオチド)を使用するといわれています。

ウォーターズコーポレーションの主任科学者であるケリー・スミスは、有機酸代謝物が糖尿病、がん、遺伝性疾患において果たす役割を研究しており、次のように述べています。「分析対象物質の金属への吸着によって低濃度の分析対象物を失えば、正しい濃度で検出できなくなり、それが研究対象の疾患において重要な役割を果たしているかどうかを理解することはまったくできなくなります。」

Waters ACQUITY PREMIERカラムは、低分子とバイオ医薬品の両アプリケーションに最適であり、信頼できる2ミクロン以下のパーティクル技術で製造されています。カラムの安定性を最大化するエチレン架橋型ハイブリッド(BEH)、質量分析で最善の選択肢となる表面チャージハイブリッド(CSH)、困難な極性化合物を分析する際の保持力を高めた高強度シリカ(HSS)があります。これらのカラムは現在、ウォーターズが世界中で提供中です。

MaxPeak HPSを採用したACQUITY PREMIERカラムの詳細情報については、MaxPeak高性能表面に基づく低吸着UPLCカラムと題するウォーターズのホワイトペーパーをダウンロードしてください。

追加リソース

ACQUITY PREMIERカラムの詳細については、このブログ記事をご覧ください。

ACQUITY PREMIERカラムの詳細については、当社のウェブサイトをご覧ください。

オリゴヌクレオチド分析の詳細については、このアプリケーションノートをご覧ください。

ペプチド分析の詳細については、この情報画像をご覧ください。

ウォーターズコーポレーションについて (www.waters.com)

ウォーターズコーポレーション (NYSE:WAT) は、測定装置を専門とする世界をリードする会社であり、60 年以上にわたりライフサイエンス、材料科学、および食品科学に役立つクロマトグラフィー、質量分析、および熱分析のイノベーションを開拓し続けています。世界中で 7,000 名以上の従業員を擁するウォーターズは、15 の製造施設を含む 35 カ国に支社を構え、100 を超える国々で製品を販売しています。

Waters、ACQUITY、MaxPeakはウォーターズコーポレーションの商標です。

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Contacts

Brian J. Murphy
PR Manager, Corporate Communications
Waters Corporation
brian_j_murphy@waters.com
+1 508-482-2614

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