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リム・アドバイザーズが声明を発表 - ニチイ学館株式に対する公開買付の結果について

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- 株式会社ニチイ学館(「ニチイ学館」)の株主であるファンドを助言又は管理している在香港の投資会社リム・アドバイザーズ・リミテッド(「リム・アドバイザーズ」)は、ニチイ学館が本日発表した、株式会社BCJ-44によるニチイ学館株式に対する公開買付の結果に対して、強い遺憾の意を表明します。

当初の公開買付価格である1,500 円、及び修正後の公開買付価格である1,670 円は、ニチイ学館の適正な株式価値を大幅に過小評価している――とリム・アドバイザーズは声明文を出してきました。8月17日にBaring Private Equity Asia (「BPEA」)が発表したプレスリリースによると、BPEAはニチイ学館創業家の一部メンバーに、買付価格2,000円-本公開買付価格の1,670円に20%という大幅なプレミアムを乗せた価格-での公開買付を提案しました。同提案は本公開買付価格がニチイ学館の適正価値を大幅に過小評価しているとするリム・アドバイザーズの考えをより堅固にします。

取締役及び特別委員会は、全株主に対して公正な結果を確保する責任を負っているとリム・アドバイザーズは考えます。本件において、ニチイ学館の取締役及び特別委員会は、①我々が考える適正価値を大幅に下回る買付価格での公開買付に賛同、及び株主へ公開買付への応募を推奨したことに加え、②一部の投資家と非上場化後のニチイ学館への再投資を目的とした契約を別途締結しました。②の契約については、一部の投資家に対して他の投資家とは異なる取引条件を提供することになり、少数株主間の不平等な扱いを支持している――とリム・アドバイザーズは考えます。また、本件におけるガバナンスのプロセスは、経済産業省が発表した「公正なM&Aの在り方に関する指針」(「ガイドライン」)を順守していないように映り、我々が懸念しているマネジメント・バイアウトに潜在する利益相反のリスクは十分に解消されませんでした。

リム・アドバイザーズは引き続きBPEAからの提案を含む、如何なる対抗的買収の可能性がある事実について、情報を開示することをニチイ学館に要求します。ニチイ学館の取締役、及び株主の皆様が対抗的買収提案者に関する事実関係を、公開買付が終了する前に十分に検証できるように、公開買付期間が延長されなかったことについて、リム・アドバイザーズは非常に遺憾です。

本日発表された公開買付の結果は残念ですが、リム・アドバイザーズは日本への投資を続けます。コーポレート・ガバナンスに改善の余地があると考えるものの、日本企業の事業価値、経営の信条、創意性、そして人々の誠実さを信じています。

リム・アドバイザーズ(https://www.limadvisors.com/)は 1995年設立。20年以上も前から日本に投資しております。リリースは英語版を公表しておりますが、日本語版は英語版を一字一句翻訳したものではございません。引用される場合は、英語版が優先しますので、当社ウエブサイトを必ずご参照ください。

Contacts

《本リリースに関する問い合わせ先》
LIM ADVISORS LIMITED
Hajime Matsuura
Email: info@limadvisors.com
Tel: +852-2533-0900

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リム・アドバイザーズが声明を発表 - ニチイ学館に関する日経ビジネスの記事について

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 在香港の投資会社リム・アドバイザーズ・リミテッド(「リム・アドバイザーズ」)は、我々が助言又は管理している、株式会社ニチイ学館(「ニチイ学館」)の株主であるファンドを代理しています。日経ビジネスは本日、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア株式会社(「BPEA」)がニチイ学館に対して対抗的買収を提案している旨(「記事」)を報道しました。また、ニチイ学館及びBPEAは、同記事に対して、プレスリリースを発表しています。記事及び両社によるプレスリリースは、今回のマネジメント・バイアウト(「本件」)におけるガバナンス・プロセスに対して、我々が抱いている懸念をより一層強めます。我々は、BPEAからの提案を含む、如何なる対抗的買収の可能性がある事実について、早急に情報を開示することをニチイ学館に要求します。ニチイ学館が 2020年 5 月 8 日に発表した「MBO の実施及び応募の推奨に関するお知らせ」において、公開買付者とニチイ学館は、ニチイ学館が対抗的買収提案者と接触することを禁止するような取引保護条項を含む合意などは...

リム・アドバイザーズが声明文、ニチイ学館の公開買付条件変更について

東京--(BUSINESS WIRE)--在香港の投資会社リム・アドバイザーズ・リミテッド(「リム・アドバイザーズ」)は、我々が助言又は管理している、株式会社ニチイ学館(「ニチイ学館」)の株主であるファンドを代理しています。7月31日、株式会社 BCJ-44(以下「公開買付者」)によるニチイ学館の全株式に対する公開買付価格が 1 株当たり 1,670 円に引き上げられたことが発表されました。買付条件を改善したとはいえ、本公開買付けにおける買付価格は、1株当たり約2,400円の公正価値を大幅に下回る水準にある――とリム・アドバイザーズは考えています。このため、リム・アドバイザーズは保有するニチイ学館株式をTOBに応募しません。 リム・アドバイザーズは、エフィッシモ・キャピタル・マネジメント(「エフィッシモ」)が公開買付けに応じる見返りに特別な取引条件を与えられていることに驚いています。公開買付者は、エフィッシモとの間で、非上場化後のニチイ学館への再投資を目的とした契約を別途締結することにより、一部の投資家に対して、他の投資家とは異なる取引条件を提供することになります。公開買付者が他の少...

リム・アドバイザーズ、ニチイ学館に新たな書簡を送付

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 在香港の投資会社リム・アドバイザーズ・リミテッド(「リム・アドバイザーズ」)は、我々が助言又は管理している、株式会社ニチイ学館(「ニチイ学館」)の株主であるファンドを代理して、ニチイ学館の取締役会と特別委員会に新たな書簡(「質問状」)を送りました。 質問状では、①保守的な財務計画、②ファイナンシャル・スポンサーの独占的な交渉権、③MBO完了後における取締役の独立性、④ファイナンシャル・アドバイザーの潜在的な利益相反、⑤低い買収プレミアム、⑥MBOストラクチャーの不透明さ、⑦対抗的買収提案者が出現した場合の方針といった7項目に関連して回答を求めました。すべての株主のみならず、アベノミクスの達成と国際金融センターとしての日本市場再興に尽力している政府関係者にとっても、上記7項目に対する回答は重大な関心事であると弊社は信じております。 質問状に書かせて頂いたように、リム・アドバイザーズはニチイ学館の社是である「誠意」「誇り」「情熱」に深い敬意を表しております。ニチイ学館において、提起された質問に対して公に回答することで「誠...
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