キュリオンが福島第1原子力発電所の汚染水除去を支援するために機器とイオン特殊媒体を納入

システムではガラス固化により容量を減らし、安定性のあるガラス基質に転換可能な媒体を使用

米カリフォルニア州アーバイン--()--(ビジネスワイヤ)-- 放射性廃棄物管理の革新的企業キュリオンは、福島第1原子力発電所の汚染水から放射性物質を除去するという重要な役割を果たすために、数百トンに及ぶ機器とイオン特殊媒体の第1回目の納入を1週間半前に完了したと発表しました。キュリオンのエンジニアは先週の水曜日から福島の現場に到着し始めていますが、今後2週間かけてさらに多くのエンジニアが加わり、システム設置、試運転、6月中旬の運転開始を支援します。放射性廃棄物管理の大手企業から成る国際的チームが、大規模な汚染水処理システムを短期間で納入するというかつてない取り組みを行っており、キュリオンによるシステム納入はその一環となります。キュリオンはこの水処理のための歴史的な取り組みに参加する唯一の米国企業です。

処理システム全体は瓦礫と油の除去、放射性物質の除去(キュリオンが担当)、脱塩を含め、幾つかの段階に分かれています。現在タービン建屋の中にある放射能汚染水とともに、毎日新たに注水している冷却水を処理し、処理水を原子炉に戻して冷却水として再利用することを目指しています。多重除染のために、フランスのアレバが2つ目の放射性物質除去システムを開発・納入することになっています。

キュリオンのジョン・レイモント最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「キュリオンのシステムは年中24時間体制で稼動することを想定して設計・製造しましたが、損傷を受けた原子力発電所から新しいデータが入るたびに顧客の仕様が繰り返し修正されたため、何度も設計し直しました。絶えず変化する仕様にもかかわらず、作業を進めてよいという承認を得てからわずか5週間という異例の短期間で、主要機器とイオン特殊媒体を納入することができました。スリーマイル島の原子力発電所事故の場合、汚染水除去の準備に18カ月を要したため、それを数週間に縮めたという点で今回は前代未聞のプロジェクトであり、かつてない努力が必要でした。東京電力とキュリオン、そして当社のシステム製造業者の全関係者が極度なプレッシャーの下、仕事を成し遂げるために示した個々の努力と犠牲は称賛に値します。」

キュリオンのバイスプレジデント兼プロジェクトディレクターであるリチャード・キーナンは、次のように語っています。「設計時に目指したのは、信頼性に優れ、媒体の組み合わせを調節できる柔軟な同位体除去システムです。それはスリーマイル島や米国エネルギー省、世界各地の原子力発電所における運用から学んだことを生かし、そしてキュリオンの優れたイオン特殊媒体を採用した業界標準の脱塩処理技術をベースにしたものということになります。」

これはキュリオンにとって、望ましい2段階の処理手順の第1段階に当たります。これらの手順はスリーマイル島(TMI)原子力発電所における汚染水除去の経験から、その重要性が必然的に実証されたものです。TMIの汚染水除去では、無機吸着媒体によって水から放射性物質を取り除き、ガラス固化(廃棄物安定化のための代表的手法)によりガラス基質にすることで、容量を減らして永久的に固定化しました。TMIの吸着媒体を構成したプロセス処理用物質(基材)はキュリオンが現在のところ独占的に提供しているもので、当社のイオン特殊媒体を製造するために使用されています。キュリオンはTMI以降、コストと処理能力の観点から、吸着媒体の性能とガラス固化の最先端技術を大幅に強化しています。当社がRadwaste Solutions誌の12月号に掲載された “2つの新しいソリューション(Two Novel Solutions)”という特集記事で述べているように、キュリオンの高性能のモジュール式ガラス固化システムは、ガラス固化に要するコストと期間を変えるという点において変革をもたらすものです。」

キュリオンの処理システムとイオン特殊媒体は、人間の健康と環境を脅かす放射性同位体(原子)を水溶液から取り除きます。キュリオンは当社のイオン特殊媒体をガラス固化できるので、容量を減らして安定した廃棄物形態にすることで、処理・保管・輸送・廃棄コストを最小限に抑えるという付加的な恩恵をもたらし、独自の方法で環境から同位体を分離することができます。

キュリオンについて

キュリオンは、プロジェクトの実施とコンプライアンスを促進し、顧客が放射性廃棄物管理のライフサイクルコストを大幅に削減できるような革新的で容易に利用できる技術を提供しています。2008年創業のキュリオンは、エネルギー分野の一流投資会社である Lux Capital Managementファイアーレイク・キャピタル・マネジメントの支援を受けています。キュリオンはカリフォルニア州アーバインに本拠を構え、テネシー州オークリッジに研究開発施設を、ミズーリ州ローラに試験施設を有しています。詳しい情報については、www.kurion.comをご覧ください。

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Kurion, Inc.
Gaetan Bonhomme, 646-805-9462
Fax: 646-723-3309
info@kurion.com

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