サムスンのCES基調講演、コンポーネントによって推進されるモバイル体験の革新を強調

サムスン社長がパートナーシップと新製品、それによって実現する可能性の拡大を紹介

2013 International CES

ラスベガス--()--(ビジネスワイヤ)-- 先進的な半導体ソリューションの世界的リーダー企業サムスン電子は本日の2013年インターナショナルCESの基調講演で、モバイルデバイスの実情についての当社の視点に基づいて消費者向け電子機器に関する新たな構想を示しました。

サムスン電子デバイスソリューション部門システムLSI事業担当社長のステファン・ウー博士は、当社のビジョンである「Mobilizing Possibility(可能性の力を動員する)」を披露し、モバイルの世界での革新の背後にある推進力としてコンポーネントが果たす役割を強調しました。この基調講演では、サムスンが自社のコンポーネントソリューションを介して実現できると考えている可能性について説明し、そうした構想の先駆けとなる新製品を紹介しました。

ウー社長は、次のように述べています。「適切なコンポーネントのDNAが可能性の発見の原動力となると考えています。コンポーネントは構成要素であり、デバイスを作る際の土台になります。サムスンのコンポーネントソリューションのチームは、デバイスのあらゆる側面を全く変えてしまう新しいコンポーネントを創造しようとしています。」

提携先企業からゲストとしてお迎えしたARMの最高経営責任者(CEO)ウォーレン・イースト氏、マイクロソフトの最高技術戦略責任者エリック・ルダー氏、HPエンタープライズグループのサプライチェーンプロキュアメント担当上席副社長トレバー・シック氏、EAの新プラットフォームおよびOEM担当副社長兼ヘッドのグレン・ローランド氏も基調講演に参加し、画期的な製品と共通価値の創造(CSV)をメーカーとエンドユーザーの両方に提案するというサムスンの使命に対する賛同の意を示しました。

ウー社長はまず、「可能性の力を動員する」というサムスンの目標を提示しました。これは、構想の中から素晴らしいアイデアを取り出してエンドユーザーのためにそれに命を吹き込むという目標であり、処理能力、エネルギー効率の良いメモリーソリューション、ディスプレー技術の領域がその中心となります。ウー社長は、消費者向け電子機器が提示するこの無限の可能性がサムスンによるコンポーネントイノベーションが土台になることを強調しました。

処理能力

サムスンが基調講演で最初に発表した新製品は、Cortex™-A15 CPUに基づくARM® big.LITTLE™処理技術を採用した世界初のモバイルアプリケーションプロセッサーのExynos 5 Octaでした。すでにグーグルのChromebookやNexus 10といった市場をリードする製品に搭載されているExynos 5 Dualに続く後継製品は、Exynosファミリーに加わった最新のアプリケーションプロセッサーです。

ウー社長は次のように語っています。「新しいExynos 5 Octaは、処理アーキテクチャーに全く新しいコンセプトを導入しており・・・ハイエンドのスマートフォンとタブレット向けの設計になっています。複数のアプリケーションを最高の状態で動作させたいなら、現在出回っている中で最高のアプリケーションプロセッサーであるExynos 5 Octaが必要です。」

big.LITTLEのコンセプトをさらに説明するために、ウー社長に加えてARMのウォーレン・イーストCEOが登壇し、Exynos 5 Octaでシリコンになって登場した真新しい技術を紹介しました。合計8個のコアを収容しているこのアプリケーションプロセッサーは、高い処理能力を要求するタスクには4個の高性能プロセッサーCortex-A15™で対処し、軽めの作業負荷には4個のCortex-A7™コアを使用します。最高の性能と、以前のクアッドコアのExynosよりも最大で70パーセント高いエネルギー効率を実現します。

EAの新プラットフォームおよびOEM担当副社長兼ヘッドのグレン・ローランド氏は、ウー社長によるExynos 5 Octaの処理能力の実演に協力し、EAの最新3Dレーシングゲーム「ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド(Need for Speed™ Most Wanted)」を披露しました。リファレンス機に搭載されたこのアプリケーションプロセッサーは、驚くべきグラフィックス性能とリアルタイムのレンダリングにより、モバイルプラットフォーム内で現実世界のような高揚感のあるゲーム体験を実現させました。

グリーン・メモリーの能力

モバイルデバイスの処理能力の高さに促されて一般大衆が気軽にデータを作成するようになるため、今後、モバイル体験は、急増するデータトラフィックに対処する責任を主に担っているデータセンターへの依存をますます強めることになるはずです。ITシステムは規模と容量が増大しているため、性能と節電の両面で持続可能性を確保するという課題に直面しています。こうしたデータセンターを構成するサーバー用の主要製品であるメモリーデバイスには、サムスンが出している最先端技術が大きなメリットをもたらします。

ウー社長は、こうしたデータセンターで電力消費量を管理することが非常に重要になってきていることと、ソリッドステートドライブ(SSD)と高度なDRAM(ダイナミックRAM)を備えたサムスンのグリーン・メモリー・ソリューションが、そのパワフルでありながらエネルギー効率の良い処理能力を活用して、この重要課題に取り組んでいることを指摘しました。ハードディスクドライブ(HHD)を組み込んだ従来のデータセンターと比較して、グリーン・メモリーを装備したサーバーとストレージによるソリューションは最大6倍のデータ処理速度を出し、それと同時に26パーセントの節電率で稼働します。

ディスプレー技術

ディスプレーソリューションは、表面に出て直接ユーザーとやり取りするコンポーネントとして技術の進歩に命を吹き込み、デバイスインターフェースを介してそうした技術の進歩を具体的な形にします。ウー社長は、サムスンのディスプレー担当シニアバイスプレジデントのブライアン・バークレーと共に、サムスンのディスプレーの今後の可能性についてプレゼンテーションを行いました。非常に明瞭な画質が現実のものとなりますが、この新技術がエネルギー効率を犠牲にしていないことを講演者の2人は説明しました。

ウー社長とバークレーは、現在Nexus 10で採用されている10.1インチの液晶ディスプレー(LCD)パネルについて説明しました。解像度2560x1600、300ピクセル/インチ(ppi)のこのパネルは、驚くべき画質でのレンダリングを行いますが、電力消費量は以前のディスプレーソリューションのわずか75パーセントです。

サムスンはエネルギー効率に優れた自社のグリーンLCD技術を利用して、現在、10.1インチのモデルを開発中です。このモデルは電力消費量をさらに25パーセント削減する一方で先行モデルと同じ解像度を実現することを想定しています。

折り曲げられる有機発光ダイオード(OLED)ディスプレーシリーズの試作品と現実生活に即したシナリオも紹介され、消費者向け電子機器メーカーに、モバイルアプリケーションに関するさまざまな機会を期待させるものとなりました。「YOUM」と呼ばれるフレキシブルディスプレーのラインアップにはガラスの替わりに非常に薄いプラスチックが使用されているため折り曲げることができ、事実上「壊れない」作りになっています。バークレーは、カーブした端部に連続的にコンテンツが表示されるスマートフォンの試作品を紹介しました。

バークレーは、次のように語っています。「当社チームはガラスの替わりに非常に薄いプラスチックを使った高解像度ディスプレーを作ることができました。たとえ落としても壊れることはありません。この新しいフォームファクターによって、人とデバイスのやり取りの仕方に本当の変化が生じるため、新しいライフスタイルの可能性が広がり、(さらに)当社のパートナーは全く新しいデバイスのエコシステムを創り出すことができるでしょう。」

サムスンの最先端コンポーネントにパートナー企業がそれぞれのソフトウエアソリューション、デバイス、サービスによって付加価値を付け、最終製品にまとめあげるのですが、そのパートナーの1社がマイクロソフトです。マイクロソフトの最高技術戦略責任者エリック・ルダー氏は、ATIVデバイス全ファミリーを例に取り上げました。このデバイスでは、サムスンのコンポーネントソリューションとWindows 8が一体となって、ユーザーインターフェースの新たな可能性を提案しています。ラダー氏は、マイクロソフトリサーチが次のディスプレー技術への取り組みを継続させており、人間とコンピューターの相互作用における新たなモードを実現させていることを報告しました。

すべての人々のための可能性

自社のリソースによってより良い世界を創造することは、サムスンの基本理念の1つです。企業の社会的責任におけるサムソンの最重要イニシアチブである「Samsung Hope for Children(子どもに希望を与えよう)」は、この精神に則って立ち上げられました。当社はこのイニシアチブを通じて自社の製品と専門知識を提供し、財政的支援を行うことで、世界中の子どもたちの教育と医療に対するニーズに取り組んでいます。ウー社長は、サムスンのコンポーネントにおける革新も、境界や障壁がなく、本当に可能性の力を動員する推進力となる点において、同じ線上にあると強調しました。

ウー社長は、次のように述べています。「(サムスンの)技術が調和するとき、驚くべきことが起こります。コンポーネントが進歩すれば、可能性に全く新しい時代が到来します。サムスンにおいて、私たちは『可能性の力を動員する』ことに情熱を注いでいます。これは一部の恵まれた人々だけでなく、すべての人々を対象とする可能性のことを言っています。」

サムスンの2013年インターナショナルCES基調講演の詳細については、www.samsung.com/2013ceskeynoteまたはwww.samsungces.comをご覧ください。

サムスン電子について

サムスン電子は、消費者向け電子機器と付属のコアコンポーネントで世界をリードしています。当社は、たゆまぬ革新と発見を通じて、テレビ、スマートフォン、パーソナルコンピューター、プリンター、カメラ、家庭用電化製品、医療機器、半導体、LEDソリューションの世界に変革を起こしています。75カ国に22万7000人の従業員を擁し、年間売上高は1430億米ドルを超えています。当社は、あらゆる場所で人々のために新たな可能性を拓くことを目指しています。詳細については、www.samsung.comをご覧ください。

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Contacts

For Samsung Electronics Co., Ltd.:
Courtney Kessler, 212-277-3720
courtney.kessler@edelman.com

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