バイオトロニックが完全な心房診断機能を備えた世界で唯一のシングルチャンバーICDとなるLumax 540 VR-T DXを発表

心疾患患者のセンサー診断を最適化する新しいソリューション

Loading media player...

Lumax DX Movie (Video: Business Wire)

ベルリン--()--(ビジネスワイヤ) -- 世界的な大手心臓デバイスメーカーのバイオトロニック欧州合資会社は本日、革新的な新製品のシングルチャンバー型植え込み型除細動器(ICD)「Lumax 540 VR-T DX」と心臓リードシステム「Linoxsmart S DX」を来週、スペイン・マドリードで開催される電気生理学会議のEHRA EUROPACEで公開すると発表しました。Lumax DXシステムは特殊な心房センサーと先進の識別アルゴリズムを統合することにより、標準的なシングルチャンバーICDの診断能力を独自の方法で拡張します。

Lumax DXは、シングルチャンバーICDの適用候補となる心臓デバイス使用患者の満たされていなかったニーズに対応します。 標準的なシングルチャンバーICDは心室リズムにおける変化のみを感知するよう設計されていて、心房細動(AF)のような心房性不整脈を正しく感知することができません。それら心房性不整脈は不適切作動のリスクを増やすか、患者が発作を起こす原因となり得ます。

ドイツのシャリテ・ベルリン医科大学ベンジャミン・フランクリン病院に勤めるAlexander Schirdewan医学博士は、次のように述べています。「年齢が40歳に達した人々におけるAF発症の生涯リスクは25%であることが研究で示されています。またICDないしペースメーカーを使用している患者すべてのうち、13%以上が過去に原因不明のAFを経験していることも示されています。発作はAFの最も深刻なリスクの1つで、ICD使用患者に与えられる全刺激の76%は、ICDが速い心房性不整脈を心室イベントと誤解したことが原因となっています。バイオトロニックのモームモニタリング(Home Monitoring®)と組み合わせたLumax DXシステムは、利用可能なシングルチャンバーICDとして唯一、心房性不整脈を適切に検出して医師の介入を即座に可能とすることで、それらのリスクを回避できます。」

患者心臓の心房から来る信号をLinoxsmart S DX ICDリードの浮遊型心房双極子が感知し、Lumax 540 VR-T DXデバイスの強化した心房入力段で増幅することが可能となりました。補完的な心房情報は正確な感知能力を保証し、シングルチャンバーICD患者に独自の防護を提供します。

不整脈診断の強化。標準的なシングルチャンバーICDと異なり、Lumax DXシステムは標準的な心室心電図に加えて心房心電図を提供します。医師は心房、心室、遠距離場の信号を高解像度で示す3チャンネルIEGMの記録を使用することで、頻拍の原因をより正確に特定し、治療効果を高めることができます。

安全にショックを低減。標準的なシングルチャンバーICDは心室情報のみを使用し、心房イベントを無視して治療に関する決定を下すため、それらイベントを心室性頻拍と誤判定し、不適切なショックを与える可能性があります。Lumax 540 VR-T DXはSMART Detection®アルゴリズムにより上室性頻拍(SVT)、心房細動、心房粗動を判別できるため、このリスクを安全に低減するのに役立ちます。

AF管理の最適化。バイオトロニックのホームモニタリングは世界で最も実績がある最先端の心臓遠隔モニタリングシステムで、医師はいつでも、世界のどこからでもLumax 540 VR-T DX使用患者の臨床状態と装置の状態を遠隔フォローアップできます。医師はシングルチャンバーICD患者に関する通常の心室情報に加え、AFおよび心不全(HF)の完全な診断データが手に入ることになります。それらのデータは発作のリスクを減らすための早期発見率を大きく改善します。

バイオトロニックのマーケティング・営業担当グローバルバイスプレジデントであるMarlou Janssenは、次のように述べています。「バイオトロニックは心臓用リードの優れた技術によって世界的に有名ですが、同技術は当社がLinoxsmart S DX ICDリードの革新的な浮遊型心房双極子を生み出すことを可能にしたコアコンピテンシーです。当社専有的なアルゴリズムと、高品質Lumax 540デバイス、バイオトロニックのホームモニタリングによる早期発見がもたらす独自の長所を組み合わせることで、当社は医師の方々に対し、シングルチャンバーICD患者用の業界で最も包括的で安全なソリューションを提供することができます。」

Schirdewan博士の発言に関する参考文献:

Camm, AJ et al., Remote control of implanted devices through Home Monitoring technology improves detection and clinical management of atrial fibrillation, Europace, 11(1):54–61, 2009.

Daubert, JP et al., Inappropriate implantable cardioverter-defibrillator shocks in MADIT-II, JACC, 51:1357–65, 2008

Ricci, RP et al., Guidelines for the management of atrial fibrillation: The Task Force for the Management of Atrial Fibrillation of the European Society of Cardiology (ESC), Europace, 12(10):1360–1420, 2010.

バイオトロニック欧州合資会社について

バイオトロニックは世界をリードする心血管用医療機器メーカーの1つであり、これまで植え込まれたデバイスは数百万個に達します。100を超える国々に代理店を有し、その従業員は世界で5600人を超えます。医界の内実を正確に把握していることで知られているバイオトロニックは医師が直面している問題の評価を行い、診断から治療、患者管理に至るまで、患者ケアのあらゆる段階で最高のソリューションを提供します。品質、イノベーション、信頼性がバイオトロニックとその発展的な成功を特徴付ける要素であり、世界中の医師と患者に信用と安心を届けます。

詳細情報:www.biotronik.com

公表に際しては、当社にコピーを提出してくださるようお願いします。

写真とマルチメディア・ギャラリーはこちらをご覧ください: http://www.businesswire.com/cgi-bin/mmg.cgi?eid=6772809&lang=ja

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

BIOTRONIK SE & Co. KG
Sandy Hathaway
Senior Director, Global Communications
Tel. +49 (0) 30 68905 1602
Email: sandy.hathaway@biotronik.com

Contacts

BIOTRONIK SE & Co. KG
Sandy Hathaway
Senior Director, Global Communications
Tel. +49 (0) 30 68905 1602
Email: sandy.hathaway@biotronik.com