バイオサイトジェンの子会社ユーキュア・バイオファーマがYH003抗体配列を使用した三特異性抗体の開発でイス・アブシスとの提携を発表

YH003は、ベストインクラスの可能性を秘めた作動薬的な抗CD40 IgG2モノクローナル抗体

YH003とPD-1の併用薬は、ユーキュア・バイオファーマが治験依頼主となりオーストラリア、米国、中国で進めている膵臓がんおよび黒色腫の第II相多国籍臨床試験で投与されている

イス・アブシスは、YH003配列を用いて、複数種の腫瘍を治療するための三特異性抗体を開発する予定

北京 & 韓国ソウル--()--中国を拠点に抗体医薬の開発に傾注する臨床段階バイオテクノロジー企業であるユーキュア・バイオファーマは本日、韓国を拠点にがん免疫療法薬を開発している臨床段階企業であるイス・アブシス(ISU ABXIS Co., Ltd.、KOSDAQ:086890)と協業契約を締結したと発表しました。

本契約により、イス・アブシスは、第II相臨床試験中のバイオサイトジェンのヒト化抗CD40アゴニスト抗体YH003の配列を利用して、数グループの三特異性抗体を構築し、その技術基盤を用いて複数の適応症のがん治療薬を開発していきます。ユーキュア・バイオファーマは、契約一時金、マイルストーン支払い、ロイヤルティーを受け取ることになります。

バイオサイトジェンの副社長でユーキュア・バイオファーマの最高経営責任者(CEO)兼最高医療責任者(CMO)のロン・チェン博士は、次のように述べています。「バイオサイトジェンは、証拠に基づく独自のin vivo薬剤スクリーニングプラットフォームを活用して、前臨床で安全性と有効性の良好なプロファイルが実証済みのYH003を獲得しました。さらに、YH003の第I相臨床試験では、良好な忍容性と安全性プロファイルに加え、悪性黒色腫や膵臓がんを含む数種類の腫瘍に対する有望な抗腫瘍活性が示されています。」

ISU ABXISのCEOであるYeob Hwang氏は、次のように述べています。「CD40は、適応免疫反応における重要な共刺激因子です。バイオサイトジェン/ユーキュア・バイオファーマの抗CD40抗体(YH003)は、前臨床試験および臨床試験の両方で優れた有効性と安全性のプロファイルを有しているため、この抗体を利用する機会が得られたことをうれしく思います。これらの良好な特性により、腫瘍に対する当社の三特異性抗体の開発が加速されることは間違いないでしょう。」

YH003について

YH003は、ヒト化IgG2抗CD40アゴニスト抗体です。YH003は、単剤または抗PD-1モノクローナル抗体薬との併用により、バイオサイトジェンのヒト化CD40マウスにおいて、肝毒性などの毒性を示さず、複数の腫瘍モデルに対して強い抗腫瘍効果を示しました。また、マウスを用いた薬力学的試験により、YH003は抗腫瘍性T細胞の腫瘍への浸潤を有意に増加させることが示されました。オーストラリアで実施された第I相用量漸増試験では、YH003とPD-1 mAb(トリパリマブ)の併用により、進行性固形がんの患者において優れた安全性と抗腫瘍活性を持つことが示されました。YH003については現在、切除不能/転移性膵管腺がん(PDAC)および黒色腫の患者を治療するための第Ⅱ相多国籍臨床試験(MRCT)が進行中です。

ユーキュア・バイオファーマについて

ユーキュア・バイオファーマはバイオサイトジェンの完全子会社として、がんなどの適応症の抗体医薬療法に傾注しています。豊富な経験を有する強力な臨床開発チームを頼りに、世界中の患者の臨床ニーズに応える革新的な医薬品を開発しています。当社は、10以上の標的に対する製品パイプラインを確立しており、2つが第II相MRCT、2つが第I相臨床試験の段階にあります。詳細情報についてはhttps://www.eucure.com/en/indexをご覧ください。

バイオサイトジェンについて

バイオサイトジェン(HKEX: 02315)は、革新的な技術で画期的な抗体医薬の研究開発を推進する世界的なバイオテクノロジー企業です。バイオサイトジェンは、完全ヒトモノクローナル抗体および二重特異性抗体を開発するために当社が専有するRenMab /RenLite®マウスプラットフォームを使用し、当社のin vivo薬効スクリーニングプラットフォームおよび臨床開発の優れた専門力を統合し、医薬品開発プロセス全体を簡素化しています。バイオサイトジェンは、1000種類以上のファーストインクラス/ベストインクラスの標的に対して抗体を開発する大規模プロジェクトの「プロジェクト・インテグラム」を実施しています。本プロジェクトにより、多国籍製薬企業(MNC)との提携数件を含め、28件の医薬品共同開発契約と16件のRenMice™ライセンス契約が世界各国の企業と結ぶに至りました。バイオサイトジェンは、北京に本社を構え、江蘇省海門、上海、ボストン(米国)、ハイデルベルク(ドイツ)に支社を有しています。詳細情報については、http://en.biocytogen.com.cnをご覧ください。

イス・アブシスについて

イス・アブシスは、斬新な新規バイオ治療薬の開発に特化したバイオテクノロジー企業です。がんや希少疾患の治療に役立つ革新的な抗体医薬の開発を目的に2001年に設立され、韓国で初めて2006年に治療用抗体の開発に成功しました。イス・アブシスは、がんから希少疾患までの難治性疾患の治療薬開発のための体系的な研究・管理のパイプラインを持っており、これを通じて難治性がんや血友病Bなどの新薬候補の開発に成功しています。その技術は、ヒトの疾患を治療するための抗体ベースのプラットフォームとして発展しています。

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Biocytogen’s Contact
Antibody Assets and Platforms: BD-Licensing@biocytogen.com
Media: pr@bbctg.com.cn

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