USB 3.0プロモーター・グループがUSB Type-C™の認証プロトコルを規定

OEM向けポリシーを仕様で規定し、非準拠デバイスによるリスクを軽減

中国・深セン & 米オレゴン州ビーバートン--()--(ビジネスワイヤ) -- USB 3.0プロモーター・グループは本日、USB Type-C™対応の充電器やデバイスの暗号化ベース認証を規定するUSB Type-C™ Authentication仕様を発表しました。このプロトコルを使用すれば、USBデバイスやUSB充電器の信頼性を記述子/機能、認証ステータスなどの製品属性も含め、ホストシステムで確認できます。これらの確認はすべて、不適切な電力やデータが転送される前の有線接続が行われた瞬間に行われます。

USB Type-C™ Authenticationは、非準拠USB充電器から保護し、USBデバイスに悪意をもって埋め込まれてUSB接続の悪用を試みるハードウエアやソフトウエアのリスクを軽減するための力を、ホストシステムに与えます。公開端末で自分の携帯電話を充電するのが不安だという移動中の方であれば、認定済みUSB充電器からの充電だけを許可するポリシーを自分の携帯電話に導入できます。企業資産を保護する任務がある企業であれば、検証済みUSBストレージデバイスへのアクセスのみを許可するポリシーをパソコンで設定することができます。

USB 3.0プロモーター・グループのブラッド・サンダース会長は、次のように述べています。「USBは、デバイスの接続や充電で支持される選択肢として根付いています。私たちは、USB Type-Cのエコシステムを支えるため、USBインターフェースの整合性を拡張するソリューションが必要になると予測しました。新しいUSB Type-C Authenticationプロトコルによって、OEMは“不良”なUSBケーブル、デバイス、非準拠USB充電器から防御するための適切なツールを装備することになります。」

USB-IFプレジデント兼最高執行責任者(COO)のジェフ・レイブンクラフトは、次のように述べています。「USB Type-Cの立場を将来のシングルケーブルとして地固めするというUSB-IFの使命は揺るぎません。USB Type-C Authenticationは、規格準拠の相互運用可能な製品から成るエコシステムの繁栄を実現する上で、重要な貢献をします。」

USB Type-C™ Authenticationソリューションの主な特長は下記の通りです。

  • USB Type-C™対応の認定済みの充電器、デバイス、ケーブル、電源を認証するための標準プロトコル
  • USBデータバスまたはUSB Power Deliveryのいずれかの通信チャンネルを使用した認証に対応
  • この認証プロトコルを使用する製品は、導入・適用するセキュリティーポリシーに対する制御機能を確保
  • すべての暗号化方式で128ビットのセキュリティーに依拠
  • 証明書フォーマット、デジタル署名、ハッシュ、乱数生成のための国際的に認められた既存の暗号化方式を参照する仕様

STマイクロエレクトロニクスの標準&業界アライアンス担当ディレクターのJoel Huloux氏は、次のように述べています。「組み込みデバイスのセキュリティーで長年にわたって経験があり、成功を収めているUSB-IF理事会メンバーでプロモーターのSTマイクロエレクトロニクスは、USB Type-Cが成功を収めて速やかに普及するためには認証・バリデーション・保護がいかに重要であるかを理解しています。USB Type-C向けの強力な認証がこの仕様のセキュリティーの重要な柱であることが分かれば、消費者と業界全体は安心できます。」

開発者向けアップデート

USB Type-C™ AuthenticationとUSB Type-C™エコシステムをさらに有効にするために、USB 3.0プロモーター・グループでは、改訂版と新しい仕様も1つずつリリースしました。下記のアップデートは開発者専用です。USB Power Delivery(USB PD)の消費者/エンドユーザー向け推奨用語に変更はありません。

USB Power Delivery仕様の新しい改訂版であるUSB Power Delivery 3.0は、既存のUSB Power Delivery 2.0仕様に機能を積み増しています。これらの機能の中には、標準的なUSB Type-C™対USB Type-C™ケーブルのUSB PD通信チャンネル上で認証メッセージ交換を実現する機能が含まれています。新しいUSB Type-C™ Bridging仕様は、USBデータバス上でUSB PDリンクとメッセージのやりとりを橋渡しするために必要な方法を提供します。USB Type-C™ Bridgingで特筆すべきは、USBホストが接続済みUSBハブのダウンストリームポートのUSB PDインターフェースと通信できる機能です。

USB 3.0プロモーター・グループについて

USB 3.0プロモーター・グループはヒューレット・パッカードカンパニー、インテル コーポレーション、マイクロソフト コーポレーション、ルネサス エレクトロニクス、STマイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツから成り、2008年11月に公開されたUSB 3.0仕様を策定しました。USB 3.0プロモーター・グループは本仕様の維持・強化以外にも、仕様を拡張・適合させるために仕様の追補版(USB Power Delivery、USB Type-C™など)を策定することで、以前にも増して多数のプラットフォームタイプや用途に対応させ、USB 3.0技術の採用がユビキタス性を向上させ、より充実したユーザー体験を提供する上で役立つようにしています。

USB-IFについて

非営利団体のUSBインプリメンターズ・フォーラムは、USB仕様で定義されているUSB技術の向上と導入に関する支援組織およびフォーラムとして設立されました。USB-IFは、そのロゴやコンプライアンスプログラムを通じて、高品質で互換性のあるUSBデバイスの開発を促進し、USBのメリットや準拠テストに合格した製品の品質の周知に努めています。製品および技術に関する最新記事など、詳細についてはUSB-IFのウェブサイトwww.usb.orgをご覧ください。

USB Type-C™およびUSB-C™は、USBインプリメンターズ・フォーラムの商標です。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

USB 3.0 Promoter Group
Brad Saunders
+1 503-264-0817
brad.saunders@intel.com
or
USB-IF PR
Liz Nardozza
+1 503-619-5224
press@usb.org

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