トレンドフォース:メモリー業界はスマートフォンの需要増加で成長の見込み

台湾・台北--()--(ビジネスワイヤ) -- メモリー業界は今年の後半、主にスマートフォンの需要から、全体として成長が見込まれます。その場合、汎用DRAMの需給が逼迫し、この状況は短期間には変わらないと思われます。そのため今年後半はサーバー向けやモバイル向けDRAMの需要が伸び、結果的にDRAMベンダーは記録的な高利益となりそうです。NANDフラッシュ市場については、OEMメーカーやモジュールメーカーの需要の高まりにより、今年前半の供給過剰から今年後半には均衡すると見られます。これらすべての要因の結果として、この業界では今年後半に価格が上昇する、という予測が台湾の市場調査会社トレンドフォースの子会社、DRAMeXchangeによってなされています。

スマートフォンの出荷増でDRAM供給が逼迫し、価格は上昇の見込み

2014年のスマートフォンの出荷台数は前年比29%増の1兆1960億台に達すると予想され、その要因として4G TD-LTEの発展による中国での需要増、新しいアイフォーン(iPhone)の発売、世界的な経済回復、エントリーレベルおよび中級品スマートフォンの需要増が挙げられます。この数字のうち、中国メーカーからの出荷が37.3%を占めると見られています。中国メーカーの大半はスマートフォンにeMCP技術を使用していますが、新しいアイフォーンには1GBのLPDDR3が使用されます。それによってモバイルDRAMの価格は第3四半期にわずかに増加し、またLPDDR2からLPDDR3への技術移行が早まる、とDRAMeXchangeのAvril Wuアシスタントバイスプレジデントは語っています。

スマートフォンのおかげでNANDフラッシュは供給均衡へ

2014年後半になると、スマートフォンはNANDフラッシュ市場で大きな役割を果たすことになります。DRAMeXchangeのSean Yangアシスタントバイスプレジデントによれば、主なスマートフォンメーカーの新しいスマートフォンの大半は2014年第3四半期の半ば以降に発売されるはずです。一方OEMメーカーは6月から予約を受け付けており、またNANDフラッシュの生産はシステム製品に移行しつつあることから、各チャネルの顧客にとっては供給不足となります。それがNANDフラッシュの価格上昇につながっています。

レポート全体は以下をご覧ください。 http://press.trendforce.com/press/20140709-1470.html

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