ダブリン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 分散型エネルギー資源管理のためのインテリジェント・エネルギーおよびスマートグリッド・プラットフォームの大手プロバイダーであるグリッドビヨンドは、5,200万ユーロのシリーズC資金調達ラウンドを完了しました。本ラウンドは、アラントラのエネルギー転換ファンドであるクリマが主導しています。
シリーズCラウンドには、エナジー・インパクト・パートナーズ、ミローバ、ABB、コンステレーション、横河電機が新たに投資したほか、既存の投資家であるアクト・ベンチャー・キャピタルも投資しています。
2010年の設立以来、グリッドビヨンドは世界がゼロ・カーボンの未来に向かう中で、企業がエネルギー資産の可能性を最大限に活用し、持続可能性とレジリエンスの高いエネルギーを手頃な価格で利用できるように支援するAIプラットフォームを開発してきました。
グリッドビヨンドの技術は、ユーティリティ・スケールの再生可能エネルギー発電、バッテリー貯蔵、エネルギー需要負荷などあらゆるコネクテッドアセットの可能性を最大限引き出します。これにより、分散型エネルギー資源と電力系統の要件とのギャップを埋めることができ、発電事業者、ネットワーク事業者、エンドユーザーなど、エネルギー・バリュー・チェーン全体の関係者が価格とカーボンフットプリントを考慮してエネルギー使用の最適化を図ることができます。
今回の調達資金は、グリッドビヨンドの技術をさらに進化させ、グリッドエッジ・バーチャルパワープラント(VPP)における世界的なリーダーシップを実証するために活用します。これにより、グリッドビヨンドはデマンドレスポンス、蓄電、再生可能エネルギーなどの資産を最適化する機能を強化することが可能となります。また、系統運用者や地域の公益企業が、フレキシビリティのある資産や熱・輸送の電化を通じて急速にシステムに統合される低炭素技術を最大限活用できるよう支援することが可能になります。
最終的には、規制環境と再生可能エネルギーの普及率の進展により、グリッドビヨンドの新たな国際市場への進出が促進されることになります。また、米国事業の拡大を促進し、再生可能エネルギーの普及率が高い米国や規制緩和が進むその他の電力市場において、当社の世界をリードするストレージ、EV(V2G)、DRを提供していきます。当社が目指すゼロカーボンの未来を実現するためのフレキシビリティへのニーズの高まりが、この成長を支えています。
グリッドビヨンドの最高経営責任者(CEO)兼共同創業者であるマイケル・フェランは、次のようにコメントしています。
「今回の取引が無事完了し、嬉しく思います。この資金調達と今回新たに加わったパートナーの支援により、当社はより多くの市場に製品を提供し、業界リーダーとしての地位を強化することができます。」
「今回完了した資金調達ラウンドにより、グリッドビヨンドは自社のインテリジェント・エネルギー・プラットフォームのリーチを拡大し、世界をリードするAIと強力な自動化機能を世界中のスマートグリッドおよびエネルギー市場に提供していくことができます。これは、デジタル化、脱炭素化、分散化に向け世界のエネルギーネットワークの移行を進めるという当社のチャレンジを後押しするものです。それと同時に、フレキシブル需要、貯蔵、分散型発電の迅速な自動化と最適化を通じて、市場参加者の商業上・運用上の利益を向上させます。」
2023年、グリッドビヨンドは規制緩和が進むあらゆる米国市場へのチーム拡大、べリトン・ビジネス・エナジー買収、新製品の発売、世界におけるチーム規模の倍増を実現しました。さらに、過去3年間で、当社は年平均70%の増収を達成しており、2024年も同様の成長が予測されています。
クリマのマネージング・パートナーであるバスティアン・ガンビー二は次のように付け加えています。「グリッドビヨンドは、様々な国でVPPのリーダーとしての地位を確立し、バリューチェーン全体の関係者がエネルギーを最適化できるようにしています。これからも当社の事業拡大と、お客様のネット・ゼロ・カーボン達成を目的としたサービスを提供できることを嬉しく思います。」
クリーンエコノミーに特化した独立系投資銀行であるマラソン・キャピタルLLCがグリッドビヨンドの財務アドバイザーを務めたほか、バーン・ウォレスが当社の法律顧問を、Mason Hayes & Curran (MHC) がリード投資家の法律顧問を務めています。
グリッドビヨンドについて
グリッドビヨンドは、マイケル・フェランとRichard O’Loughlinが率いるスマートエネルギー企業です。AIの活用により、当社は発電、需要、貯蔵から最適な価値を創造し、ゼロ・カーボンの未来を実現すべく革新的な取り組みを行い、お客様と協力しています。分散型エネルギー資源と電力市場のギャップを埋めることにより、グリッドビヨンドの技術は、ユーティリティスケールの再生可能エネルギー発電、バッテリー貯蔵、エネルギー需要負荷などのあらゆるコネクテッドアセットを活用し、機会の最大化や送電網の強化を後押しします。適切な市場に適切なタイミングでインテリジェントに柔軟性を提供することで、資産所有者とエネルギー消費者は、ネットゼロの未来への移行をサポートしながら、新たな収益と貯蓄、レジリエンス、価格変動の管理が可能となります。
詳しくはwww.gridbeyond.comをご覧ください。
アラントラおよびエネルギー転換ファンド「クリマ」について
アラントラは投資銀行業務、アセット・マネジメント、プライベート・キャピタル・サービスを提供する独立系のグローバル中堅金融サービス会社です。アラントラのオルタナティブ資産運用では、高度に専門化された5つの資産運用クラス(プライベート・エクイティ、アクティブ・ファンド、プライベート・デット、エネルギー、ベンチャー・キャピタル)における幅広い投資戦略へのユニークなアクセスをお客様に提供しています。2023年12月31日現在、連結および戦略的事業の運用資産残高は156億ユーロに達しています。
アラントラのエネルギー転換ファンド「クリマ」は、2億1,000万ユーロを運用するレイターステージ向けVCファンドです。コーナーストーン投資家であるエナガスのほか、欧州投資基金、アクシスICO、CPPIなどの関連投資家がクリマを支えています。クリマは、欧州と北米を拠点とし、スマート電力網や市場、エネルギー貯蔵、テクノロジーなどの分野で高い成長が見込まれる企業と提携しています。
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