米テキサス州アービング--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- エクソン モービル コーポレーション(NYSE:XOM)は本日、「エネルギー見通し:2030年への展望」の新版を公表しました。著しい効率性の改善にかかわらず、世界人口の増加に伴う繁栄の拡大によりエネルギー需要は2030年までに2005年比で約35%増加します。また、天然ガスが石油に次ぐ2番目に大きなエネルギー源として浮上します。
天然ガスなどの低炭素集約型エネルギーの使用の増大と世界各国におけるエネルギー効率の大幅な改善が、エネルギー需要増の環境への影響の緩和に寄与します。今回の「見通し」によれば、エネルギー関連での世界の二酸化炭素排出増加量は、エネルギー需要の平均増加率を下回ります。
レックス・W・ティラーソン会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「当社のエネルギー見通しは、世界中の何百万人もの人々の生活水準の向上に伴って世界的にエネルギー需要が増大することを明示しています。エクソンモービルはテクノロジーとイノベーションへの投資を継続して新しい経済的なエネルギー源を開発し、増大する需要への対応に寄与するとともに、環境への影響を低減する方法を探求していきます。」
ティラーソンは、次のように述べています。「予測はまた、エネルギー需要を満たすために信頼できる経済的でクリーンな方法を企業や政府が探し求めることで天然ガスへの移行が進むことを示しています。近年供給が始まったシェールガスや他の非在来型エネルギー源は、増大する需要をまかなう上で不可欠となるでしょう。」
「エネルギー見通し」は、エクソンモービルの世界的な投資決定の指針に資することを目的として、毎年作成されています。当社は世界のエネルギー需要と課題に関する理解を深めるために、所見を公に発表しています。「エネルギー見通し」は約100カ国、15の需要部門、20の燃料タイプに関する詳細な分析の結果をまとめたものであり、経済予測と人口予測、重要なエネルギー効率の改善と技術進歩に関する予測を基礎としています。
重要な問題は電力需要の増加と発電に使用される燃料の選択であり、これが今後20年間の世界のエネルギー展望に重大な影響を与えるでしょう。「見通し」によれば、世界の電力需要は2030年までに2005年比で80%以上増加する見込みです。非OECD(経済協力開発機構)諸国だけでも、経済的、社会的発展が進んで電力利用者が増えることで電力需要は150%以上の大幅な伸びを示します。
エクソンモービルの「エネルギー見通し」は、信頼性ある経済的なエネルギーを確保しつつ温室効果ガス排出を抑制しようとする努力として、多くの国が二酸化炭素排出に費用を負担させる政策を採用することになるとしています。その結果、豊富に供給できる天然ガスが経済的な電力供給源としての競争力を高めていくことになります。発電に天然ガスを使用した場合、二酸化炭素排出量は石炭に比べて最大60%少なくなるためからです。発電用の天然ガスの需要は2005年から2030年までに約85%上昇し、2030年には天然ガスが世界の電力需要の4分の1以上をまかなうと予測されています。天然ガス需要は世界の各地域で上昇していますが、非OECD諸国で上昇が著しく、特に中国では2030年の需要が2005年のおよそ6倍に達すると見られています。
今年の結論は以下の通りです。
- OECD非加盟の発展途上国では、急速な経済成長と繁栄の拡大により、国内のエネルギー需要が2030年までに2005年比で70%以上増加します。対照的にOECD諸国では、経済総生産が約60%以上拡大すると予想されるものの、エネルギー効率の改善により2030年までのエネルギー需要に実質的変化はありません。
- 効率性の改善は2005年から2030年までの間にこれまでにないペースで加速すると予想されます。世界のあらゆる経済部門でエネルギーの賢明かつ効率的な使用が進むことで、2030年までの期間におけるエネルギー需要の伸びは約65%抑制されるでしょう。
- 天然ガスの供給量が拡大する見通しで、特に米国では、2030年までに非在来型のガス供給によってガス需要全体の50%以上がまかなわれるものと予想されます。
- 発電が最大かつ最も急速に成長するエネルギー需要部門であり、2030年までのエネルギー需要増加量の55%を占める見込みです。その時点で、発電は一次エネルギー需要全体の約40%を占めることになります。
- 石油、天然ガス、石炭は、入手性、汎用性、経済性、規模の点で匹敵できる他のエネルギー源がないため、2030年までの期間においても引き続き世界のエネルギー需要の大部分をまかなうことになると予想されます。その中でも、豊富さ、汎用性、効率的でクリーンに燃焼する発電用燃料としての経済的利点を反映して最も急成長が見込まれるのが天然ガスです。
- 風力、太陽エネルギー、バイオ燃料は、2030年まで1年当たり10%近いペースで急速に成長すると予想されます。しかし、もともとの規模が小さいため、2030年までの割合は総エネルギーの約2.5%と比較的小さなものにとどまります。
エクソンモービル発行の「エネルギー見通し」の詳細についてはこちらをご覧ください:www.exxonmobil.com/energyoutlook
注記:「見通し」および本リリースは、将来見通しに関する記述を含んでいます。実際の将来の諸条件(経済情勢、エネルギー需要、エネルギー供給源、効率改善など)は、法的規制または政府規制の変化およびその他の政治的出来事、技術の変化、新供給源の開発、人口統計的変化、ならびに「見通し」および当社ウェブサイトwww.exxonmobil.comの投資家向けページの「将来の結果に影響する要因」の見出しの下で論じられているその他の要因によって、著しく異なる可能性があります。エクソンモービルの最新のフォーム10-Kの項目1Aも合わせてご参照ください。
エクソンモービルについて
国際的石油・ガス上場企業として最大のエクソンモービルは、世界の増大するエネルギー需要に対応するため、テクノロジーとイノベーションを活用しています。エクソンモービルは、業界トップクラスの資源在庫を保有する最大の製油業者かつ石油製品の販売業者です。その系列化学企業は世界最大の企業の1つです。
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