2015年台北国際コンピューター見本市でIoTがもたらす変化と機会を業界有力者が予測

台北国際コンピューター見本市のサミットフォーラムで6月3日に撮影されたグループ写真(写真:ビジネスワイヤ)

台湾・台北--()--(ビジネスワイヤ) --IoTとスマートアプリケーションが勢いを増す中、モバイル通信がビッグデータやクラウドコンピューティングと相まって、新たなビジネスモデルとして登場しています。クラウドコンピューティングとIoTの下、ソフトウエアとハードウエアの統合における次の重要なステップを探るために、台湾貿易センター(TAITRA)は「IoTとクラウド:ソフトウエアからハードウエアまで − 次なるステップ」というタイトルのフォーラムを実施しました(経済部国際貿易局が主催)。このフォーラムには、エイサー創設者の施振榮氏(Stan Shih)、メディアテックの最高マーケティング責任者(CMO)のヨハン・ロデニアス氏、ARMのCMOのイアン・ドリュー氏、STマイクロエレクトロニクスのエグゼクティブバイスプレジデントのフランソワ・ギベール氏、NXP研究開発担当上席副社長のHai Wang氏が招待されました。

これらの有力者がモバイル、クラウド、ソーシャル、IoTについて、世界的視野の鋭い見識を、熱心に耳を傾ける600人以上の聴衆に提供しました。

TAITRA副秘書長の葉明水(Walter M. S. Yeh)は、台湾の技術企業は海外の提携企業と共に、PCの黄金期を創り上げたと述べました。台湾はモバイル通信市場でさえも、ガラス、IC設計、タッチスクリーン、製造プロセスなどの重要要素を提供し、今もサプライチェーンで重要な役割を果たしています。

施振榮氏は、統合とオープン性を目立った特長として、クラウドとIoTによってコンピューティングと通信の新しい世界が実現したと述べました。エイサーはBuild Your Own Cloud(BYOC)とInternet of Beingsを提案しました。これらによって、エンドツーエンドの施設とソリューションに加え、多様な背景を持つパートナーを統合して、IoBエコシステムを構築するというものです。この協業的な取り組みは、開発者とエージェントの両方に恩恵をもたらし、すべての関係者にとって利益のある状況を生み出します。

ロデニアス氏は2025年以降、まったく新しい世界が生まれると予測しています。すべてのモノが接続されていく中、より多くのアプリケーションが発明され、ソフトウエア/ハードウエア資源の緊密な統合が進み、ユーザー体験が改善されるでしょう。しかし、接続性と統合のギャップが埋まるまで、さらに時間がかかる見通しです。

ドリュー氏は、膨大な数のセンサーによって生じる課題を指摘しました。現在、世界中に140億個のセンサーがありますが、間もなく4000億個に達します。センサーがデータを収集してつなぐことで、私たちの生活の質を改善できるよう、詳細な知見が抽出されます。これまでは、より多くの価値を生むデータの利用法に話題が集中していましたが、センサーの数が増え、その結果としてデータ量が増加したことで、データのストレージとウエアハウスが最も大きな課題となっています。

ギベール氏は、強力なスマートフォンによって、ウエアラブルがIoTの発展で最初の変革を引き起こすことになると語りました。現在の用途としては、スポーツ、フィットネス、拡張現実、ヘルスケアなどがあります。STマイクロエレクトロニクスは今後も、ウエアラブルと、高度に感覚に訴える新アプリケーションの革新を続けます。

Wang氏は、IoTを最も急成長させる形で半導体業界の革新をけん引している4つの重要要素として、エネルギー効率、IoE、セキュリティー、ヘルスケアを挙げました。半導体、ICT機器、アプリケーションがシームレスに統合された後、高度に接続された新世界が創り出され、システムの信頼性に対する需要の拡大がそれに伴います。

5人の講演者が、クラウドとIoTをテーマにソフトウエアとハードウエアの統合について論じた後、行政院副院長の張善政氏(San-Cheng Chang)がモデレーターを務め、技術ベンダーの次なるステップについて、パネルディスカッションを行いました。これらの先駆者とリーダーが提供した鋭い知見や教訓は、聴衆を触発し、これからのスマートなIoT世界を迎える心構えともなりました。

台湾行政院副院長の張善政氏がモデレーターを務めた最後のパネルセッションでは、IoT時代におけるソフトウエアとハードウエアの統合の次なる重要ステップについて、興味深い論議が盛り上がりました。施振榮氏は、台湾には独創的なアプリケーションモデルを促進できる多数の中小企業と新興企業があるため、IoTは台湾にとって素晴らしい機会になると述べました。ヨハン・ロデニアス氏は、IoTの創造力を実践する上でカギとなる人脈の重要性を主張しました。イアン・ドリュー氏は、使い勝手がよくシンプルなUIの原則に従うよう企業に勧めました。フランソワ・ギベール氏は、IoTアプリケーションは一見して多種多様に見えるものの、基本的な要素の需要は共通しているため、企業はワンストップサービスを提供して、IoTの発展を促進すべきだと付け加えました。Hai Wang博士は、IoT業界がさらに大きく前進できるように、付加価値の創出を企業に促しました。

傑出した5人の講演者が4時間にわたって行なった魅力的なプレゼンテーションと実り多い議論によって、全参加者は今後のIoTについての想像力をかき立てたばかりか、クラウドとIoTの膨大なビジネス機会をつかむ上で可能性のある事業戦略を打ち出しました。そのような意味で台北国際コンピューター見本市のフォーラム「IoTとクラウド:ソフトウエアからハードウエアまで − 次なるステップ」は、進歩的な洞察があって最も素晴らしい技術イベントの1つになりました。

このイベントの詳細については、下記へお問合せください。

Jamie Lee, Exhibition Department, TAITRA / Tel: +886-2-2725-5200 ext. 2635 / jamielee@taitra.org.tw

Jerry Chan, Business Next Magazine / Tel: +886-2-8773-9808 ext. 223 / jerry@bnext.com.tw

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Contacts

Exhibition Dept., TAITRA
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Fax: +886-2-2725-3501

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