ベントレーとトリンブルが建築モデリングでBIMを推進

ベントレーの「2014イヤー・イン・インフラストラクチャー」カンファレンスと「2014トリンブル・ディメンションズ」カンファレンスの発表で、両社の共同事業とそのメリットを強調

Year in Infrastructure 2014
Trimble Dimensions 2014

ロンドン & ラスベガス--()--(ビジネスワイヤ)-- エンジニア・請負業者向けBIM技術の大手プロバイダーであるベントレー・システムズトリンブル(NASDAQ:TRMB)は、資本/産業/インフラプロジェクトの納入に恩恵をもたらすべく、建築モデリングの活用に真剣な努力を傾けてきました。建築モデリングの側面には、仮設工事、インテリジェントポジショニング、「スプリッティングとシーケンシング」、製造のためのディテーリング、ワークフェースプラン、建築業務パッケージング、設計モデリング成果物の参照・補完といった分散型建築(distributed construction)のサポートが含まれます。

今日の建築家やエンジニアは、オプショニアリングと解析モデリングに対応したBIMツールセットを利用して設計モデリングを行ない、運用・保守の際に役立つという点を含め、オーナーが意思決定を改善して、パフォーマンスを向上させた資産を実現できるようにしています。しかし、最も高度なBIM成果物の一部は、建設業者のニーズにまったく役立っていません。このため建設業者は、建設の可視化という限られた目的のために、個別に3Dモデルを作成することを余儀なくされています。その結果、オーナーは自社設計者のBIM作業について、設計や解析の可視化はもちろんのこと、建設プロセスにおける利用さえ、期待できずにいました。これは本来、運用中に役立つはずのものです。それゆえ実際は、この非連続性によって、パフォーマンスを向上させたプロジェクトや資産を実現できるBIMの潜在的なメリットが台無しになっています。ベントレーとトリンブルの建築モデリングはこれに対処するためのもので、この溝を埋め、あらゆる潜在的メリットを実現させるものです。建築モデリングでは、建築家とエンジニアの作業を保存・参照し、建築モデリングのオーバーレイとアズビルト変更が可能です。

ベントレーとトリンブルはそれぞれ、以下のような手段を通じて、製品開発のためのリソースをプールし、建築モデリングの発展に貢献していきます。

  • 設計・建築アプリケーション全体でスキーマを共有し、構築可能モデルが意味的な忠実度を維持するよう確保。
  • プロジェクト納入で両社のソフトウエアとハードウエアが共に利用される場合、各ソフトウエア/ハードウエア間における建築成果物のやり取りにi-modelを活用。
  • オープン地理空間コンソーシアム(OGC)の“内在的な地理コンテキスト”(建築レベルのディテールに至るまで)など、標準の推進で協力。
  • 場合によっては、仮想・物理環境のアライメントのために共通のモデリングソフトウエアを活用。例えば、トリンブルはベントレーのソフトウエア技術を利用して、内在的な3D地理コンテキストをトリンブル・フィールド・リンク(Trimble® Field Link)に提供。

ベントレーとトリンブルが建築モデリングを発展させたことで、これまでに以下のようなメリットが実現しています。

  • 垂直ビル、プラント設計、建設現場の間における正確な情報モビリティーを促進。これを実現するために、エンジニアがベントレー・ナビゲーター(Bentley Navigator)でインテリジェントな現場データを作成し、これらのポイントセットをプロジェクトワイズ(ProjectWise)で管理して、トリンブル・フィールド・リンク経由でトリンブル・フィールド・ソリューションに安全に届け、設計事務所の建築モデルと現場の測位デバイスとの間で、高忠実度の測位ポイントを作成します。
  • コンセプトから建設まで、情報のシームレスな転送により、時間の節約、リワークの低減、デザイン意図の維持、プロジェクト納入を迅速化。これはトリンブル・クアンタム・アライメント・プランニング・システム(Quantm® Alignment Planning System)とOpenRoadsに新たなリンクを設けることで、土木工事アライメント向けの設計から建設までの詳細なワークフローを拡張して、回廊計画や価値エンジニアリングプロセスまで網羅するようにし、変更の管理・追跡まで可能にした成果です。
  • 現場のレイアウト業務で請負業者に最高の柔軟性を提供し、より高品質のビル建設を実現。これはベントレーのi-modelをトリンブル・フィールド・リンクで受け入れ、情報モビリティーを強化したことで実現しました。
  • 米国運輸省の連邦道路管理局が掲げる「1日1日に価値がある(Every Day Counts)」チャレンジに挑戦。多分野の土木工学向けに提供するベントレーのOpenRoads技術から、地形とアライメントをトリンブルのオフィスソフトウエアBusiness Center - HCEに直接取り込めるようにしました。その後、同社のサイト・ポジショニング・システム(Site Positioning Systems)とグレード・コントロール・システム(Grade Control Systems)に直接送ることで、“BIMからブルドーザーまで”を網羅した情報モビリティーを実現しています。

Kiewitのバーチャル建築担当ディレクターのAndy Kayhanfar氏は、次のように述べています。「建築業務で直面する問題の1つは、現場の測量で利用できるように、設計モデルを価値ある建築モデルに転換することです。ベントレーとトリンブルは、設計モデルを測量用に転換する際に、効率を大幅に改善して、リワークやリスクを低減できるソリューションを提供してくれました。ベントレーとトリンブルの製品統合により、私たちはOpenRoadsの設計プロセスで作成した情報を、トリンブルのBusiness Center - HCEを介して、プロジェクトの測量チームに転送する作業を改善できます。より多くの情報を届けることができるので、現場はモデルに自信を持つことができるとともに、情報を何度も変換することで発生するリスクを大幅に低減できます。」

トリンブルの建設技術部門担当バイスプレジデントのブリン・フォズバーグは、次のように語っています。「当社とベントレーは協業関係をいよいよ本格化させ、両社の相補う建築モデリングが、プロジェクトで協力しているユーザーを支援し、構築可能モデルを最も有効に活用できるように取り組んでいます。私たちは多数の素晴らしい方法でワークフローを変革し、BIMライフサイクルの恩恵を達成できるようにしました。」

ベントレー・システムズの建設・現場担当バイスプレジデントであるHarry Vitelliは、次のように述べています。「ベントレーとトリンブルがいま取り組んでいる協業により、設計から建築までのワークフローを変革できる実際的なソリューションを提供しています。そうした例の1つに、ベントレーが最近発表したプロジェクトワイズ・コネクト・エディション(ProjectWise CONNECT Edition)と、トリンブルが最近発表したトリンブル・コネクト(Trimble Connect)プラットフォームによって大幅に強化した情報モビリティーがあります。両社は、建築モデリングにより、建築データの可視化を新たな次元に引き上げることができるという、共通の信念を持っています。また私たちは、設計から建築までのワークフローを発展させて、プロジェクト納入に携わるユーザーに新たな価値をもたらすことができるよう、真摯に取り組んでいるという点でも共通しています。」

ベントレー・システムズについて

ベントレー・システムズは、建築家、エンジニア、地理空間専門家、建設業者、オーナーオペレーター向けにインフラの設計・建設・運用のための包括的なソフトウエアソリューションを提供することに専心する世界的リーダー企業です。ベントレーのユーザーは、広く諸分野とインフラのライフサイクル全体で情報モビリティーを活用し、パフォーマンスを向上させたプロジェクトと資産を提供しています。ベントレーのソリューションは、情報モデリングを行なうマイクロステーション(MicroStation)アプリケーション、統合プロジェクトを納入するためのプロジェクトワイズ(ProjectWise)協業サービス、インテリジェントなインフラを実現するためのアセットワイズ(AssetWise)運用サービスを包含し、世界規模の専門サービスと包括的なマネージドサービスで補われています。

ベントレーは1984 年に設立され、50カ国以上に3000人以上の従業員を擁し、6億ドル以上の年間売上高を上げています。2006年以来、研究開発および買収に10億ドル以上を投資してきました。

詳しい情報については、www.bentley.comをご覧ください。

トリンブルについて

トリンブルは、技術によって、企業と政府の現場作業員やモバイルワーカーの生産性を大幅に改善しています。ソリューションの力点は、測量、建設、農業、車両管理、資産管理、公衆安全、地図作成など、位置情報を必要とするアプリケーションにあります。トリンブルのソリューションはGPS、レーザー、光学などの測位技術を活用する以外にも、ユーザーのニーズに特化したソフトウエアコンテンツも含みます。また無線技術を活用して、ユーザーにソリューションを提供し、現場とバックオフィスの緊密な連携を確保しています。1978年に設立されたトリンブルは、米カリフォルニア州サニーベールに本社を構えています。

詳しい情報については、www.trimble.comをご覧ください。

Bentley、ベントレーの“B”ロゴ、Be、ベントレーのOpenRoads、Bentley Navigator、MicroStation、ProjectWiseは、ベントレー・システムズ・インコーポレーテッドまたは同社が直接もしくは間接に完全所有する子会社の登録商標もしくは未登録商標またはサービスマークです。その他すべてのブランド名および製品名は、各所有者の商標です。

Trimble、地球と三角形から成るロゴ、Quantmは、トリンブル・ナビゲーション・リミテッドまたは同社子会社の登録商標で、米国特許商標局に登録されています。その他すべての商標は、各所有者の財産です。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Trimble
Lea Ann McNabb, Media
408-481-7808
or
Bentley Systems
Ron Kuhfeld, Media
610-321-6493

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