東芝:モバイル情報機器に必要な電源機能を集約したシステム電源ICの製品化について

~高機能充電ICを中心に各種電源を統合、セットの小型化・省スペース化に貢献~

東芝:モバイル情報機器に必要な電源機能を集約したシステム電源IC「TC7734FTG」(写真:ビジネスワイヤ)

東京--()--(ビジネスワイヤ) -- 東芝は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル情報機器向けシステム電源IC「TC7734FTG」を製品化し、本日からサンプル出荷を開始します。量産は2015年1月を予定しています。
新製品は、当社の最新アナログプロセス(0.13µm)を採用し、モバイル情報機器に必要な各種電源機能(パワーパス注1、充電、DCDCコンバータ、LDOレギュレータ)とシリアル接続用LEDドライバを1チップに集約しています。また、小型・高放熱の表面実装型パッケージ(QFN:Quad Flat No lead package)により、セットの小型化・省スペース化に貢献します。

新製品の主な特長

1. モバイル機器に必要な以下の電源機能を1チップに集約

  • パワーパス機能
  • システム駆動に必要なDCDCコンバータ 4ch
  • LDOレギュレータ 3ch
  • 充電制御、液晶用LEDバックライトドライバ

2. 高機能充電IC内蔵

  • USBポートの接続を自動識別し、入力電流を500mA、1000mA、1500mA等の値に制限することができ、外部から制御を行うことなく動作が可能。
  • 外付けサーミスタ回路との組み合わせによりバッテリ温度に準じた充電制御を行い、充電時の安全性向上に貢献。

3. 各種異常検出機能を搭載

過熱検出機能、過電流制限機能及びLEDドライバ部のオープン/ショート検出機能により、システムの安全性向上に貢献。

4. I2C制御

  • 各種機能、出力電圧の個別設定ができ、システム構成の異なるセットに適した設定にあわせてカスタマイズ対応可能。
  • 異常時やステータス変化をレジスタ内に記録しコントローラへ通知可能。

応用機器

スマートフォン、タブレットなどのモバイル情報機器

 

新製品の主な仕様

品番   TC7734FTG
制御I/F I2Cインターフェース
入力電圧(DCIN)

3.4V~5.5V

内蔵電源

DCDC×4ch、LDO×3chを内蔵

DCDC1(*1)    0.9 ~ 1.4V

DCDC2(*1)    1.05 ~ 1.95V

DCDC3(*1)    2.7 ~ 3.4V

DCDC4(*2)    1.5 ~ 3.3V

LDO1(*1)    1.2 ~ 1.9V

LDO2(*1)    1.5 ~ 2.8V

LDO3(*2)    1.5 ~ 3.3V

(*1)内蔵I2Cによる出力電圧設定変更可能

(*2)外付け抵抗にて出力電圧設定変更可能

LEDドライバ

カレントモード昇圧DCDC内蔵(Max30V)

2ch定電流回路内蔵(Max80mA)

PWM調光回路内蔵(32階調)

充電 1.5A スイッチモードCVCC方式

USB接続検出機能内蔵(SDP/CDP/DCP)

パッケージ   QFN64(サイズ: 7mm×7mm×0.5mm、ピンpitch:0.5mm )

注1:電圧供給源をバッテリもしくはDCIN接続に自動で切り替える機能

お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
ミックスドシグナルIC営業推進部 Tel:044-548-2821

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報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社
長沢 千秋
Tel: 03-3457-4963
e-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

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