東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝は、カーナビゲーションシステムなどに使用される中型液晶モジュール向けに、5種類の出力電源を内蔵したシステム電源IC「TC7735FTG」を製品化し、本日からサンプル出荷を開始します。
液晶モジュールを駆動するためには、ドライバやコントローラ用に、最大で5種類の異なる電源供給が必要になります。本製品は2個のDC-DCコンバータ、2個のチャージポンプ、および1個のオペアンプを内蔵しており、1チップで液晶モジュールを駆動することが可能です。これにより、実装面積の削減に貢献します。さらに、4.5Vから16Vの広範囲な動作電圧に対応することで車載バッテリーから電源を直接供給することが可能になり、カーナビゲーション向けに適しています。
また、本製品はOTPメモリ注1を内蔵しており、システムごとに異なる電源制御の設定を保存することが可能です。
新製品の主な特長
- 液晶モジュール駆動に必要な5出力電源を内蔵
- 4.5から16Vの広範囲の電圧動作に対応
- 入力電圧によって昇圧と降圧を切り替える自動昇降圧DC-DCコンバータを搭載しており、外部コマンドなどによる設定変更が不要
- 液晶ごとに異なる電源制御の設定を内蔵OTPに保存可能
新製品の主な仕様 |
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品番 | TC7735FTG | |||
動作電圧 | 4.5~16V | |||
出力 | CH1:自動昇降圧DC-DCコンバータ | 5V~15V | ||
CH2:降圧DC-DCコンバータ | 3V~5V | |||
CH3:正極チャージポンプ | 14V~22V | |||
CH4:負極チャージポンプ | -5V~-15V | |||
VCOM用オペアンプ |
0.5~7.5V (Vout1-0.6Vmax) ※Vout1:CH1出力電圧 |
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設定 | 内蔵OTP書き込み | 出力電圧、電源シーケンス | ||
クロック | スイッチング周波数 |
1MHz:発振回路内蔵
400kHz~1.2MHz:外部OSC入力可能 |
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安全機能 | 検出機能 |
入力低電圧検出、入力過電圧検出、 サーマルシャットダウン、出力過電圧検出 |
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パッケージ | QFN32pin(5mm × 5mm) |
注1 One Time Programmableメモリ。一度だけデータ書き込みが可能。
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ミックスドシグナルIC営業推進部 Tel:044-548-2821
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