禁煙を推進する世界的財団が発足

「たばこの煙のない世界のための財団」、12年間に及ぶ大型資金提供の確約を得る

世界規模で喫煙による健康被害と死亡者を低減するための初期計画を発表

ニューヨーク--()--(ビジネスワイヤ) -- 本日、世界規模での禁煙を目指す「たばこの煙のない世界のための財団」がニューヨーク市で正式に発足しました。財団を創設してけん引するのは、デレク・ヤック博士です。ヤック博士は著名な禁煙運動家で、世界保健機関(WHO)で「たばこ規制枠組条約」の策定を主導した人物です。財団は政策や科学における近年の変化に基づいており、世界規模での喫煙による被害と死亡者の低減を推進すべく、研究助成を行うほか、連携的なイニシアチブを支援します。

財団を創設し、会長に指名されたヤック博士は、次のように述べています。「何十年にもわたる大々的なたばこ規制活動にもかかわらず、喫煙は未だに世界の予防可能な死因の第1位です。喫煙者は10億人以上に上り、6秒ごとに1人が喫煙により死亡している現状を踏まえて、この公衆衛生上の危機の対策を進め、危機を終焉させるための緊急対応が必要とされています。たばこの煙のない世界のための財団は、必要な資源、専門知識、斬新なアイデアを提供し、協調的な精神を醸成して、喫煙とその健康への悪影響を世界から速やかに排除するための協力体制の構築、対話の開始、研究の促進、行動の実践を行っていきます。」

財団はフィリップ モリス インターナショナル(PMI)より、2018年から12年間にわたって毎年約8000万米ドルの初期資金を確保しており、他の組織からの資金提供も追求・期待しています。重要な点として、助成の条件、付属定款、財団の非営利団体という立場により、PMIまたは他のたばこ産業の代表者が財団の運営に関与したり、あるいは財団の資金提供の決定、戦略、活動に対して影響を及ぼしたりすることは、排除します。財団は、独自の研究課題を設定し、データの所有権を持ち、公表の自由を有し、利害衝突の厳格な予防措置を講じます。

財団の継続的な活動と研究上の優先課題は、透明性のある公共的議論を通じて公表し、独立した理事会の承認を得るものとします。最初の活動は、下記の通り、必要性の高い4領域に重点を置くことになる見込みです。

1. 喫煙による被害の低減に対する研究支援、学術的卓越拠点を通じた研究能力の構築

2. 喫煙による被害と死亡者を低減し、禁煙を促進するための最良の介入方法に関する合意の形成

3. 喫煙による被害の低減に向けた世界的活動における進捗状況の評価と報告

4. 世界的なたばこ需要の減少対策として、タバコ代替作物およびタバコ農家の生計手段の見極め

インディアナ大学ブルーミントン校公衆衛生大学院の実務教授で、元国際対がん連合理事長のジョン・セフリン博士は、次のように述べています。「成人の喫煙率を削減し、がん、心臓疾患、肺疾患を予防するために、世界は緊急度と創造性を高めながら行動する必要があります。たばこの煙のない世界のための財団は、新たな行動力、必要とされる資源、この闘いのための専門知識を動員していきます。今後、科学上のギャップを埋め、その多くが禁煙を望んでいる世界10億人の喫煙者に対して、国際社会が科学に基づいた解決策の提供における前進のペースを速められるよう、極めて重要な研究に資金提供を行います。」

また財団は、発展途上国における禁煙の取り組みに伴う不相応の課題と影響を理解し、これらに対処するための活動にも重点を置きます。例えば、タバコ小自作農家の代替作物への移行を支援していきます。

マラウイ全国小農組合連合会のダイボーン・チボンガ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「タバコ生産の減少は、世界の多くの地域に存在する食料不安の課題を解決する機会を生み出します。この喫緊の課題に対する実践的な解決策を策定していただくため、財団の公的/民間組織とのパートナーを支援していきたいと思います。」

ヤック博士は、次のように述べています。「今こそ、共通の目標に近づくべくペースを速めるために、新たな発想を促し、オープンで連携的なアプローチを生むときです。私たちは、さまざまな地域と文化を対象とする適切なアプローチを作るために、行動科学・生物科学、経済、政策、技術、薬理、疫学、農業の分野における専門力を包含する形で、多面的アプローチが必要となります。人々が一体となって協力すれば、世界中で禁煙を実現できると信じています。」

当財団とその活動の詳細、付属定款と法人設立証明書を確認するには、www.smoke-freeworld.orgをご覧ください。

編集者への注記:ヤック博士は本日9月13日午前9時30分(米東部夏時間)より、ニューヨーク市のインターコンチネンタル・ニューヨーク・バークレーで開催されるグローバル・タバコ・アンド・ニコチン・フォーラムにて、当財団の発足を正式に発表し、その目標について説明を行います。ヤック博士のスピーチに先立ち、米食品医薬品局(FDA)タバコ製品センター長のミッチ・ツェラー氏が午前8時45分(米国東部夏時間)より、禁煙に対する新しいアプローチの必要性について語ります。報道関係者はぜひご参加ください。

たばこの煙のない世界のための財団について

たばこの煙のない世界のための財団は独立の非営利団体として、喫煙による死亡者と被害を低減し、最終的に世界からの喫煙の撲滅を目指す世界的取り組みの推進に専心しています。また当財団は禁煙の急速な広がりにより、加重な負担を強いられる人々の支援も行い、当初は発展途上国のタバコ農家の支援に重点を置いた活動を行います。当財団の詳細については、www.smoke-freeworld.orgをご覧ください。

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Contacts

for The Foundation for a Smoke-Free World
Tom Langford, 617-761-6775
tom.langford@fkhealth.com

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