SMICがLファウンドリーを買収して世界的な車載エレクトロニクス市場に参入

伊アベッツァーノ & 上海--()--(ビジネスワイヤ) -- 世界有数の半導体ファウンドリーで、中国本土において最大かつ最も先進的なファウンドリーの中芯国際集成電路製造(SMIC、NYSE:SMI、SEHK:981)は、Lファウンドリーの持分70%を対価4900万ユーロで取得する契約を2016年6月24日に締結したことを、Lファウンドリー・ヨーロッパ(LFE)とマルシカ・イノベーション(MI)と共に発表します。Lファウンドリーは、イタリアに本社を置く集積回路ウエハーファウンドリーであり、LFEとMIが所有しています。取引完了時には、Lファウンドリーの資本をSMIC、LFE、MIがそれぞれ70%、15%、15%保有することになります。この買収により、両社の事業規模が拡大し、全体的な技術ポートフォリオが強化され、そして両社が新しい市場分野で足場を確保するための市場機会を拡大できるため、SMICとLファウンドリーの両社に恩恵がもたらされます。またこれは中国本土のICファウンドリー業界にとって、初めての海外メーカー買収であり、SMICの国際化に向けた大きな一歩となります。さらにSMICはこの買収を通じて、世界的な車載エレクトロニクス市場に本格的に参入します。

中国本土の大手半導体ファウンドリーであるSMICは、2016年第1四半期の売上高として前年比24%増の6億3430万米ドルを計上し、16四半期連続で黒字を達成しました。SMICの2015年の年間売上高は22億4000万米ドルでした。Lファウンドリーは2015年度に、2億1800万ユーロの売上高を計上しています。

この買収は、事業拡大の新たな余地を両社にもたらします。現在SMICの総生産能力には、8インチ・ウエハーの月産能力16万2000枚と、12インチ・ウエハーの月産能力6万2500枚が含まれ、合計で8インチ・ウエハーの月産能力30万2600枚に相当します。Lファウンドリーの生産能力は、8インチ・ウエハーの月産能力4万枚に相当します。このため両社が統合することで、全体的な生産能力が13%増加します。両社の生産能力が組み合わされることで、SMICとLファウンドリーの顧客に対応する際の柔軟性が向上し、ビジネス機会が拡大します。

SMICは、無線(RF)、接続性、パワーマネジメントIC(PMIC)、CMOSイメージセンサー(CIS)、組み込みメモリー、MEMSといった用途など、主に通信市場と消費者市場を対象とした多様な技術ポートフォリオを有しています。Lファウンドリーはそれを補完するように、主として自動車、セキュリティー、産業関連アプリケーションを重点分野としており、CIS、スマート電力、タッチディスプレードライバIC(TDDI)、組み込みメモリーなどが含まれます。両社の技術統合によって、全体的な技術ポートフォリオの幅が広がり、将来SMICとLファウンドリーの両社が発展できる対象分野が拡大されます。

半導体業界は世界で最も国際化が進んでいる産業の1つであるため、製造拠点を複数国に展開できれば、中国本土のICファウンドリー業界で先例を作ることができます。半導体業界で活躍する中国企業とイタリア企業の間で行われるこの合併により、Lファウンドリーには中国での市場機会が、SMICには欧州の潜在顧客がもたらされます。SMICとLファウンドリーは欧州・アジア市場で、さらなるビジネスの可能性を開拓できます。

SMICの最高経営責任者(CEO)兼エグゼクティブディレクターのTzu-Yin Chiu(邱慈雲)博士は、次のように述べています。「Lファウンドリーの買収契約を成功裏に締結できたことは、当社の世界戦略で重要な一歩となります。SMICとLファウンドリーの両社は技術、製品、人材、そして補完的な市場を共有できるため、お互いにメリットがあります。当社は生産規模をさらに拡大し、自動車IC市場にサービスを提供できるようになり、Lファウンドリーは中国の消費者向けエレクトロニクス市場に参入できるため、両社全体の発展と成長を強化できます。買収を通じて、中国・欧州の半導体業界におけるコミュニケーションと協力関係がさらに向上し、両地域の集積回路業界はお互いの成功に貢献するでしょう。SMICは今後も世界的な半導体エコシステムで、リーダーシップの推進・強化・拡大に取り組んでいきます。」

MIのマネジングディレクターで、Lファウンドリーの会長を務めるセルジオ・ガルビアーティ氏は、次のように語っています。「この契約は、Lファウンドリーとイタリアにある当社の製造工場にとって、新しい時代の幕開けとなります。世界的な大手企業であるSMICの傘下に入ることができ、喜んでいます。両社が力を合わせ、Lファウンドリーの世界で定評ある光センサー関連技術の強みをさらに伸ばすことができるほか、当社は多くの関連企業と提携しているため、欧州におけるこの技術の成長に継続的な貢献ができるでしょう。当社はSMICとの契約により、欧州市場で競争するための足場を固めることができます。」

LFEのマネジングディレクター兼Lファウンドリー最高経営責任者(CEO)のギュンター・アーンストは、次のように述べています。「当社は技術で卓越するために、大きな努力を払ってきました。SMICとの本契約で、当社の製造能力をうまく活用できるようになるほか、SMICの非常に多様な技術サービスを利用しつつ、同社の商業ネットワークと全体的な生産能力も利用できます。SMICの一員として、Lファウンドリーは今後もお客さまの成功を支援する技術を開拓し、世界中のパートナーと従業員のために価値を生み出します。移行がスムーズにいくように、SMICと密接に連携していきたいと思います。」

関連発表の詳細については、こちらをご覧ください:http://www.smics.com/eng/investors/ir_filings.php

SMIC幹部による買収発表の説明と、アナリストとの質疑応答にもご参加ください。

電話会議/ウェブキャスト
日付: 2016年6月27日
時間:午前8:30 (上海時間)
ダイヤルイン番号とパスコード:

中国本土+86 400-620-8038(パスコード:SMIC)
香港 +852 3018-6771(パスコード:SMIC)
台湾 +886 2-2650-7825(パスコード:SMIC)
米国ニューヨーク +1 845-675-0437(パスコード:SMIC)

音声付きウェブキャストの生中継はhttp://www.smics.com/eng/investors/ir_presentations.phphttp://edge.media-server.com/m/p/2wu5fu9pをご覧ください。

ウェブキャスト終了後、SMICのウェブサイトでウェブキャストのアーカイブ版と本リリースの電子版を12カ月間提供します。

SMICについて
中芯国際集成電路製造(SMIC)(NYSE:SMI;SEHK:981)は、世界有数の半導体ファウンドリーであり、中国本土最大で最先端技術を有するファウンドリーです。SMICは、0.35ミクロンから28ナノメートルに対応した集積回路(IC)の製造と技術サービスを提供しています。中国の上海に本社を置くSMICは、上海に300mmウエハーの製造施設と200mmウエハーの大型製造施設(メガファブ)を、北京に300mmウエハーの大型製造施設と、過半数を所有する高機能ノード向けの300mmウエハーの製造施設を、天津と深センに200mmウエハーの製造施設を有しています。またSMICは米国、欧州、日本、台湾に販売オフィスと顧客サービス提供オフィスを、香港に代表事務所を置いています。詳しい情報については、www.smics.comをご覧ください。

セーフハーバー条項
(1995年民事証券訴訟改革法に基づく)
本プレスリリースには歴史的情報のほか、1995年民事証券訴訟改革法の「セーフハーバー」条項の意味における「将来見通しに関する記述」が含まれています。これらの将来見通しに関する記述は、「2016年第2四半期の予想」と「設備投資の概要」に含まれる記述や、当社最高経営責任者(CEO)の発言に含まれる当社が維持したいと考える目標利益、売上高の成長、継続的に旺盛な需要、高い操業率、特定の市場と製品がもたらす成長機会を活用するための戦略についての記述を含め、将来の出来事に関するSMICの現在の仮定、予想、予測に基づいています。SMICは「信じる」、「予想する」、「意図する」、「推定する」、「期待する」、「予測する」、「目標とする」といった言葉や類似表現を使用して、将来見通しに関する記述を示していますが、すべての将来見通しに関する記述がこれらの言葉を含んでいるとは限りません。これらの将来見通しに関する記述は、既知および未知の大きなリスク、不確実性、その他の要因を伴い、SMICの実際の業績、財務状況、営業成績が将来見通しに関する記述で示唆したものと、大きく異なる可能性があります。そうしたリスクや不確実性として、半導体業界の周期的特性に関連したリスク、当社製品に対する需要の変化、市場での競争、当社が少数の顧客に依存していること、係争中の訴訟に関した命令と裁定、半導体業界のし烈な知的財産訴訟、末端市場の財政的安定、一般的な経済状況、為替レートの変動などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。

投資家は、特に連結財務諸表など、SMICが2016年4月25日に米国証券取引委員会(SEC)に提出したフォーム20-Fによる年次報告書や、フォーム6-Kによる最新年度の年次報告書を含め、SMICがSECまたは香港証券取引所(SEHK)に適宜提出する書類に含まれる情報を考慮してください。SMICの将来の結果、業績、成果は、その他の未知または予測不可能な要因によって、重要な悪影響を受ける可能性があります。これらのリスク、不確実性、仮定、要因を考慮すると、本プレスリリースで述べた将来の出来事が生じない可能性があります。将来見通しに関する記述は、記述されている日付時点、また日付が記載されていない場合は本プレスリリースの日付時点のものに過ぎず、過度の信頼を寄せないようにご注意ください。法律で定められている場合を除き、SMICは新たな情報、将来の出来事、その他の理由にかかわらず、将来見通しに関する記述を更新する義務と意思を否認します。

Lファウンドリーについて:
Lファウンドリーは一流の特殊ファウンドリーです。イタリアのアベッツァーノとドイツのランツフートに拠点を持つLファウンドリーは、最も先進的なアナログ製造サービスの提供に傾注しています。月産4万枚超のウエハー製造能力を持ち、量産90nm/カッパー製造技術を含む革新的な技術拡張に取り組み、柔軟性と顧客との提携に大きな力点を置いています。Lファウンドリーは、プロセス実証されたライブラリ、IP、設計ツール、参照フローの幅広いポートフォリオで、自社の150nm/110nm向け技術IPを支えています。(www.lfoundry.com

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

LFoundry Media Contact:
Gianluca Togna, Mobile: +0039 3491931601
Email: gianluca.togna@lfoundry.com
または
SMIC Media Contact:
Terry Ding, Tel: +86-21-3861-0000 x16812
Email: Terry_Ding@smics.com
または
SMIC Investor Contact:
Tel: +86-21-3861-0000 x 12804
Email: ir@smics.com

Contacts

LFoundry Media Contact:
Gianluca Togna, Mobile: +0039 3491931601
Email: gianluca.togna@lfoundry.com
または
SMIC Media Contact:
Terry Ding, Tel: +86-21-3861-0000 x16812
Email: Terry_Ding@smics.com
または
SMIC Investor Contact:
Tel: +86-21-3861-0000 x 12804
Email: ir@smics.com