Qt 5.5はWindows 10をサポート、完全なBluetooth Low EnergyとRed Hat Enterprise Linux 6.6の公式サポートを開始

Qt 5.5は、3D機能によってマルチメディアおよびグラフィックの作成支援を拡大、マルチスクリーンとIoT開発の機能により各種アプリケーションや端末で全体的パフォーマンスを強化

ヘルシンキ--()--(ビジネスワイヤ) -- ザQtカンパニーは本日、先進的クロスプラットフォーム・アプリケーションおよびインターフェース(UI)開発枠組みの最新バージョンであるQt 5.5のダウンロード提供を開始したと発表しました。Qt 5.5はソフトウエア開発会社が直面するさまざまな頻繁な環境変化に対応します。すなわち、市場のトレンドとニーズに対応する柔軟性、安定的で高性能のソリューションの提供、対応プラットフォームの種類の増加、デザイナーやエンドユーザーが思い描いていたリッチなグラフィカル・インターフェースの実現をもたらします。

Qt 5.5は、接続された端末や動的なアプリケーションをC++ネイティブの性能で作成するために必要な要素をすべて開発者に提供します。Qt 5.5では企業は将来に備えることができ、あらゆる主要なデスクトップ、組み込みシステムやモバイル・オペレーティングシステムにわたってマルチスクリーンとIoTの選択肢を組み込むことができます。Qt 5.5は特に間もなく登場するWindows 10の予備的サポートを提供し、正式なWindows 10がリリースされた後のQt 5.5.xパッチのリリースによって完全なサポートを提供します。Qt 5.5によって、ユーザーは既存のQtコードを再利用したWindows 10上でのビルドと実行が可能になります。デスクトップ開発への継続的注力により、Qt 5.5はRed Hat Enterprise Linux 6.6を公式にサポートし、このプラットフォームのためにあらかじめビルドされたQtのバージョンを含みます。

この最新のリリースにはまた、Bluetooth Low Energy(Bluetooth Smart)のような機能が含まれ、これは特にIoT(モノのインターネット)の展開に便利です。これからは、スマート・センサー、ウエアラブル、その他のBLE対応周辺機器と通信するためのクロスプラットフォームのコードを書くことが簡単になります。さらに、統合開発環境の新バージョンであるQt Creator 3.4により、コーディングと設計の生産性がこれまで以上に高まります。

ユーザーが洗練されたインターフェースに馴染むにつれて、3Dグラフィックの可能性(および、それを組み込むことの機会)が増加しています。Qt 5.5には、3D要素の利用を素早く容易にできるようにする新たなモジュールが2つ含まれます。Qt Canvas 3Dは、WebGLライクなAPIを提供し、これをQt Quick UIツールで利用することで、3Dコンテンツのロードと表示を極めて簡単なものにできます。テクノロジー・プレビューに含まれているQt 3D 2.0モジュールは、C++とQMLのAPIを提供し、3DコンテンツのQtアプリケーションへの統合を簡単にします。

リアルタイムのカメラ・フィードや映像加工の取り扱いは強化され、マシンビジョンや画像加工が必要なアプリケーションで便利に利用できます。Qt Multimediaモジュールはいくつか改善され、中でも新たな映像フィルタリング機能では、OpenCLやCUDAのような枠組みをVideoOutput要素と共に統合することができます。Linuxプラットフォームでは、gstreamer 1.0が今後デフォルトのバックエンドとして使用されます。Qt Quick Controlsは基盤となるQMLエンジンを大幅に強化し、TreeViewコントロールが追加されたことで、デスクトップ・アプリケーションを構築するために必要なコントロール群が完全なものになりました。

Qt 5.5は、テクノロジー・プレビューでQt Locationモジュールを導入し、マッピング、ジオコーディング、ルーティング、プレースのサポートを追加しました。既存のQt Positioning APIと合わせて、Qt Locationは位置認識アプリケーションを作成するために必要なものすべてを提供します。Nokia Here、Mapbox、Openstreetmapを含む多様なマップ・データ・プロバイダーを利用することができます。

Qt 5.5では、Google Chromeオープンソース・プロジェクトに基づいたクロスプラットフォーム・ブラウザー・エンジンであるQt WebEngineがChromiumバージョン40にアップデートされました。ファイルのダウンロードの管理、キャッシュのコントロール、クッキー、設定などのために、いくつかの新たなAPIが追加されました。Qt WebEngineはQt WebKitを置き換えます。Qt WebKitはQt 5.5でも利用可能ですが、新しい機能の開発には新たなQt WebEngineモジュールを使用することが強く推奨されています。

Qt 5.5の詳細とダウンロードについては、こちらをご覧ください:http://www.qt.io/qt5-5

Qt 5.5の新機能の全リストは、こちらをご覧ください:https://wiki.qt.io/New_Features_in_Qt_5.5

ザQtカンパニーは、LIVE "Meet Qt 5.5"ウェビナーを7月2日(木)米太平洋時間午前10時と7月3日(金)中央欧州時間午前10時に開催します。ウェビナーの登録については、こちらのリンクをご利用ください:http://www.qt.io/webinar-qt5-5/

会社の詳細については、こちらをご覧ください:ザQtカンパニーについて

会社のロゴはこちらでダウンロードできます。

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原文はbusinesswire.comでご覧ください:http://www.businesswire.com/news/home/20150701005760/en/

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