エリテックが急性リンパ芽球性白血病を対象とするGRASPA®の試験で第III相の優れて良好な結果を発表

  • GRASPA®は天然L-アスパラギナーゼと比べ、主要評価項目を達成
    • 統計的に有意なアレルギー反応の低減
    • 統計的に有意な血中アスパラギナーゼ活性持続期間の延長
  • 副次評価項目でGRASPA®の好ましい臨床的有効性を確認
  • GRASPA®はL-アスパラギナーゼに対するアレルギー歴がある患者で良好な忍容性を示す
  • 2015年前半へ向け欧州医薬品庁に申請
  • その他の腫瘍適応症で本製品・プラットフォームをさらに活用するための強固な基盤を構築するエリテックの技術を実証する上で重要

仏リヨン--()--(ビジネスワイヤ) -- 急性白血病および医療ニーズが満たされていないその他の腫瘍適応症を対象に革新的な「腫瘍飢餓化」治療薬の開発に当たっているフランスのバイオ製薬企業エリテック(Paris:ERYP)(Euronext Paris: FR0011471135 - ERYP)は、急性リンパ芽球性白血病を対象とするGRASPA®のピボタル試験で、第III相の良好な結果が得られたことを発表します。

1年間のフォローアップを設けた臨床試験GRASPALLの主要有効性評価項目および副次有効性評価項目の解析から、臨床試験GRASPIVOTALL(GRASPALL2009-06)は両評価項目の達成が確認され、これまでに解析された副次有効性評価項目によってGRASPA®の好ましい臨床的有効性プロファイルが確認されました。本試験は、L-アスパラギナーゼに対するアレルギー歴がある患者で好ましい結果が得られたことも示しています。

GRASPIVOTALL試験は第II/III相多施設対照試験で、再発性および難治性の急性リンパ芽球性白血病(ALL)を患っている小児・成人患者80人が3群に分かれて参加しています。最初の2群は、L-アスパラギナーゼに対するアレルギー歴がない患者において、標準化学療法(COOPRALL)と併用し、GRASPA®と天然E. Coli L-アスパラギナーゼに1対1でランダム化割り付けして比較するものです。もう1つの群は、第1選択療法でアスパラギナーゼにアレルギー反応を示した患者において、非盲検試験でGRASPA®を評価します。

本試験の主要評価項目は、2つの目的から成り、CHMP1勧告に従い、a) 対照群と比較して、GRASPA®の場合にアレルギー反応の発生率が有意に低減することで示される優れた安全性、b) 非アレルギー患者における導入期で閾値100 IU/l以上でアスパラギナーゼ活性が非劣性を示す期間としました。本試験の結果が良好であると見なすには、両評価項目を満たす必要があります。主要な副次有効性評価項目には、完全寛解(CR)、微小残存病変(MRD)、無イベント生存率(EFS)、全生存率(OS)などの臨床的指標の評価があります。

達成された主要評価項目

  • 統計的に有意なアレルギー反応の低減:GRASPA®群の患者26人はアレルギー反応を経験しなかったが、対照用L-アスパラギナーゼで治療を受けた対照群患者28人のうち12人(42.9%)が経験した(p<001)。
  • 統計的に有意な血中アスパラギナーゼ活性持続期間の延長:GRASPA®群では治療開始1カ月間における最大2回の注射により平均20.5日にわたって100 IU/l超のアスパラギナーゼ活性が維持されたのに対して、対照群では最大8回の対照用L-アスパラギナーゼの注射で9.2日にわたって活性が維持された(p<001)。

副次評価項目でGRASPA®の好ましい臨床的有効性を確認

  • 導入期の最後において、GRASPA®群の患者15人(71.4%)が完全寛解を示したのに対して、対照群では患者11人(42.3%)が完全寛解を示した。

GRASPA®はL-アスパラギナーゼに対するアレルギー歴がある患者で良好な忍容性を示す

  • L-アスパラギナーゼに対するアレルギー歴がある患者で好ましい臨床プロファイルが見られ、わずか2人の患者が軽度のアレルギー反応を経験。

フランス・リヨンのIHOP(小児血液病・オンコロジー研究所)の血液腫瘍医で、GRASPALL試験の治験責任医師のイブ・ベトランド教授は、次のように述べています。「本試験の結果は、L-アスパラギナーゼの投与を受けるべき程度のリスクを抱えているALL患者にとって、重要な前進となります。L-アスパラギナーゼ治療は未充足の医療ニーズとなっています。L-アスパラギナーゼに対するアレルギー歴がある患者でもアレルギー反応が実質的にないことは、非常に有望です。」

これらの結果は、再発性ALL患者24人を対象とする第I/II相ランダム化用量漸増試験、55歳を超える年齢のALL患者を対象とする第1選択療法の第II相試験でGRASPA®を検討した以前の観察の結果を確認するものです。

副次評価項目および探索的評価項目についてのさらなる解析を進めているところです。結果は年内に得られる見通しで、今後の学術会議で発表する計画です。

GRASPALL試験およびGRASPA®を検討した以前の試験の結果に基づき、エリテックは2015年前半に欧州医薬品庁に申請書を提出するつもりです。

エリテック・ファーマの共同設立者で最高科学責任者(CSO)のYann Godfrinは、次のように述べています。「私たちは今回の第III相試験の好ましい結果に大変満足し、勇気づけられています。これらの結果は、特定医薬品の治療指数および忍容性を高める当社の赤血球バイオリアクター技術プラットフォームの潜在力を証明しています。GRASPA®により、酵素活性が赤血球膜で保護され、血中抗体による中和を防ぎます。私はこの機会に、本試験に貢献したすべての方々、すなわち患者、医師、エリテックのチームと提携者による努力と献身に感謝を申し上げたいと思います。」

エリテックのGil Beyen会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「第III相試験の好ましい結果で、エリテックにとって期待に満ちた新たな時代の幕が開くことになります。これらの結果は、欧州医薬品庁に当社がALLで申請する際の基盤となるだけでなく、毒性がアスパラギナーゼ使用の制約因子になっているAMLやリンパ腫などのその他の血液適応症、種々の固体腫瘍でもGRASPA®/ERY-ASPの申請を有利にするものです。当社が提携しているオーファン・ヨーロッパ(レコルダーティ・グループ)と共に欧州でALL患者に本製品をご利用いただくべく上市に傾注した後は、その他の適応症での開発を継続・加速させ、その他の活性成分でも同様に進めていきます。」

急性骨髄性白血病(AML)をGRASPA®で治療する第IIb相試験が首尾よく進行中で、患者の半数以上が既に組み込まれており、すい臓がんを対象とする第II相試験が今年既に開始しています。当社はALLでGRASPA®を検討して得られたこれらの好ましい結果を基に、米国でALLを対象とする開発を加速させ、未充足の医療ニーズが高いその他の腫瘍適応症で第II相臨床試験を開始する計画です。

急性リンパ芽球性白血病(ALL)について

急性リンパ芽球性白血病(ALL)は悪性度の高い白血病(血液ないし骨髄のがん)で、リンパ球前駆細胞の急速で異常な増殖を特徴としています。ALLは一般的に進行が早く、治療を施さなければ数カ月で致命的となる場合があります。毎年、欧州(EU27)で約1万人、米国で約6000人がALLと診断されています。これらのうち約60%が小児、20%が成人、20%が高齢者(55歳超)となっています。新しい治療法や治療薬、とりわけアスパラギナーゼの開発により、小児ALL患者の予後は大幅に向上し、5年生存率は1960年代の30%から現在では約90%となっています。さらに高齢の患者(成人および高齢者)と再発患者は、従来のアスパラギナーゼ製剤に対する忍容性がない場合が多く、長期全生存率はがん分野で最低レベル(10%から30%)であり、重要な未充足の医療ニーズを残しています。

エリテックおよびERY-ASP/GRASPA®について:www.erytech.com

2004年にリヨンで創設されたエリテックはがん患者、特に急性白血病や一部の固形腫瘍の患者に新たな展望を提供するフランスのバイオ製薬企業です。

エリテックは酵素のアスパラギナーゼを赤血球に封入することでERY-ASP/GRASPA®2を開発しました。ERY-ASP/GRASPA®は、「飢餓状態」を通じてがん細胞を標的化すると同時に、患者への副作用を大幅に抑制するオリジナル性を持つ治療薬です。ERY-ASP/GRASPA®については現在、欧州で急性リンパ芽性白血病(ALL)を対象とする第III相臨床開発が完了に向かっており、急性骨髄性白血病(AML)を対象とする第IIb相臨床試験が進行中です。また本製品は米国でALLを対象とした第I/II相臨床開発が進行中です。

毎年、約5万人の患者が、急性白血病の2つの形態である急性リンパ芽球性白血病(ALL)または急性骨髄性白血病(AML)と診断されています。現在、これら患者の約80%、主として成人患者と再発患者に対しては、既存のアスパラギナーゼ製剤はその毒性が原因で使用できません。安全性プロファイルが改善されると思われるERY-ASP/GRASPA®は、最も虚弱な患者を含むすべての白血病患者が治療を受けられるよう、開発が進められています。これは10億ユーロを上回る市場機会に相当します。

また、エリテックは固形腫瘍の分野における他の適応症と、オンコロジー以外の希少疾患としての一定の適応症についても、開発も進めています。エリテックは現在、すい臓がんを対象とする第II相試験を進めており、ERY-ASPで他の固形腫瘍適応症を追求しています。

エリテックは欧州と米国の両方で、ERY-ASP/GRASPA®でALL、AML、すい臓がんの希少薬指定を受けており、リヨン(フランス)にGMP認証済みで稼働可能な自前の製造施設、フィラデルフィア(米国)に治験薬製造用施設を擁しています。

エリテックはライセンス・販売提携契約を欧州でALLとAMLを対象にオーファン・ヨーロッパ(レコルダーティ・グループ)と、イスラエルでALLを対象にテバと結んでいます。

エリテックはパリのユーロネクスト規制市場に上場しており(ISINコード:FR0011471135、ティッカー:ERYP)、CAC Healthcare、CAC Pharm. & Bio、Next Biotechの各指数の構成銘柄となっています。

将来見通しに関する情報

本リリースはエリテックの財務状況・業績・戦略・プロジェクトや、当社および当社が事業を展開する市場について予想される将来の業績および動向に関し、将来見通しに関する記述や推定を含む可能性があります。これら記述・予想・推定の一部は「考える」「予想する」「期待する」「意図する」「計画する」「目指す」「推定する」「可能性がある」「予定する」「継続する」および類似の表現の使用により識別できますが、これらに限定されません。これら記述には過去の事実ではない事柄がすべて含まれます。それら記述・予想・推定は既知・未知のリスク、不確実性、その他要因のさまざまな仮定と評価に基づいていますが、それら仮定・評価はその時点で妥当とみなされたものでも、結果的に正しかったと判明する場合としない場合があります。実際の出来事は予測することが困難で、当社のコントロールが及ばない要因に依存する場合があります。当社のパイプライン製品について、規制当局から必要な承認を取得する保証、同製品が商業的に成功する保証はありません。従ってエリテックの実際の結果、財務状況、成績・成果、あるいは業界の実績は、それら記述・予想・推定で明示ないし暗示された将来のどのような結果・成績・成果とも大きく異なる場合があります。エリテック・ファーマがフランス金融市場庁(www.amf-france.org)に提出した書類は当社ウェブサイト(www.erytech.com)でも閲覧可能ですが、それらのリスクや不確実性について説明が記されています。これらの不確実性を考慮し、将来見通しに関する記述・予想・推定について、正確さと公平さに関する表明は行いません。また将来見通しに関する記述・予想・推定は、本リリースの発表時点におけるものです。読者はこれらのいかなる将来見通しに関する記述についても、過度の信頼を寄せないよう、注意が必要です。フランスの法律で要求されている場合を除き、エリテックはこれら将来見通しに関する記述・予想・推定のいずれについても、それらに関する当社の予想内容のいかなる変更であれ、またはそれら記述・予想・推定の根拠となる出来事・状況・環境のいかなる変化であれ、これらを反映する目的でこれら将来見通しに関する記述・予想・推定を更新する一切の義務を否定します。

1欧州医薬品庁(EMA)ヒト用医薬品委員会(CHMP)科学的助言ワーキングパーティー(SAWP)から得た科学的助言に基づく。

2 ERY-ASPとしても知られるGRASPAは、欧州においてALLおよびAMLの治療に使用するための製品の商標として意図されており、エリテックの商業提携企業オーファン・ヨーロッパ(レコルダーティ・グループ)にライセンスされています。ERY-ASPは欧州外で使用する場合およびその他の適応症で使用する場合のコードネームです。

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