米コロラド州レイクウッド--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- テルモBCTのQuantum®細胞増殖システムは現在、幹細胞療法の研究開発に専心するバイオ製薬企業のアサーシスによって、同社の同種異系多能性成体前駆細胞（MAPC®）製品向けの生産プラットフォームとしての評価を受けています。アサーシスのベルギーにおける子会社ReGenesys BVBAが評価の管理に当たります。
Quantumシステムは閉鎖型の細胞培養・増殖システムで、これにより重要な稼働パラメーターの効果的な管理と評価が可能になります。ReGenesysは、生産要件を満たすために複数ユニットを使用して製細胞培養工程を規模拡大する能力の評価を行い、また標準的な細胞生産手法と比較した場合の利点の定量化も行います。
評価に関する重要事実：
- アサーシスの細胞治療用製品候補MultiStem®などのMAPC治療製品は、 同種異系を使用して大規模生産するためのもので、単一ドナー由来の原料を使用して、最終的に臨床で使用する用量を大量生産できる可能性があることを意味します。
- このプロジェクトは2015年前半に完了する見込みで、Quantumシステムを使用して臨床グレードのMAPC治療製品を大規模生産できるかどうか、実現可能性を証明することが目的です。
- ReGenesysは特定の稼働パラメーターと細胞パフォーマンスに加え、 ユニット間の一貫性と生産工程ごとの再現性を評価します。
Quantumシステムに関する重要事実：
- Quantumシステムは、機能的に閉じた中空繊維バイオリアクター技術で、細胞培養工程を効率化します。
- Quantumシステムは完全に自動化された工程によって、手動の細胞培養工程と比べ、労働力を最大80パーセント削減できることが示されています。
- Quantumシステムはカスタマイズ可能で、生産ニーズに応じて調整が可能です。
- Quantumシステムは小型で、設置面積を節約し、既存スペースでスループットを増大させ、現行適正製造基準（cGMP）適合の専用施設を追加で建設する必要性を低減できます。
関係者の主な発言：
Dave Flaten、テルモBCT、細胞プロセッシング担当バイスプレジデント
「アサーシスは細胞療法の分野で一流の革新企業として知られています。アサーシスと協力し、同種細胞療法向けMAPC細胞の臨床生産にQuantumシステムを使用することの本調査研究を支え、本システムが提供するワークフローおよび自動化のあらゆる利点と競争優位性をアサーシスにもたらすことができるのは、私たちにとって感激の至りです。」
William (BJ) Lehmann, Jr.、アサーシス、社長兼最高執行責任者（COO）
「当社は細胞療法に関する研究活動の一環として、広範にQuantumシステムを検討してきました。その臨床利用の可能性について、臨床規模の生産システムでさらに評価できることは、当社にとって大きな喜びです。当社はこれまでの仕事に基づき、当社で進行中の臨床生産活動にQuantumシステムを組み込むことについて、その実現可能性と利点を本プロジェクトで証明できると期待しています。」
主な資料：
テルモBCTについて：
血液成分・治療用アフェレシス・細胞技術の世界的リーダーであるテルモBCTは、アフェレシス採取技術、マニュアル式および自動式の全血処理、病原菌低減技術を独自に併せ持つ唯一の企業です。当社は血液が今日果たしている役割以上のものを患者に提供できる潜在力を持っていると確信します。こうした信念が当社のイノベーション努力を促し、お客さまとの提携活動を強化しています。
アサーシスについて：
アサーシスは臨床段階のバイオテクノロジー企業として、人々の寿命を延ばし、生活の質を向上させるような治療製品候補の発見と開発に携わっています。当社は細胞療法製品MultiStemを開発しています。本製品は特許取得済みの成人由来幹細胞製品プラットフォームとしてそのまま即使用可能で、心血管、神経、炎症、免疫の各疾患領域における適応症を対象にしています。当社は現在、炎症性腸疾患、虚血性脳梗塞、心筋梗塞を原因とする損傷の治療や、移植片対宿主病の予防を含め、MultiStem細胞を活用した臨床段階のプログラム数件を抱えています。またアサーシスはその他の技術／製品の開発機会を含む多様なポートフォリオも開発し、当社のプラットフォームおよび製品のさらなる発展に向け、大手製薬・バイオテクノロジー企業や、世界的に有名な欧米の研究機関と、戦略的提携や連携を構築してきました。
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