東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝は、冷蔵庫などの家電やPCなどに使われる単相軸流ファン用モータ向けとして業界初注1となるデジタル制御型の正弦波駆動を実現したドライバICを製品化し、4月から量産を開始します。
単相軸流ファンは、低騒音や省エネが求められるエコ家電や、PCサーバの冷却用途に多く使用されます。最近ではサーバの高容量化に伴い、1ユニットに6~8個の冷却ファンが必要となる場合もあります。これらの用途においては、モータの低消費電力化、低騒音化、小型化が求められています。
新製品「TC78B002FTG」は、新しく設計したデジタル制御回路によって、モータに流れる電流を正弦波状に制御し、これまでの矩形波駆動方式と比べ、モータ回転をスムーズにし、モータ効率の30%向上注2、騒音値の2~3dB程度の低減注2を実現しました。また、デジタル制御により、出力波形の振幅や位相、変調方式などを外部からコントロールできるので、用途ごとの適正化も可能です。
IC内の制御回路にはCMOSを、パワー出力回路にはDMOSを使用しながら、当社最新の混載プロセス技術を用いることで1チップ構成としています。パッケージはリードレスQFN 16ピンタイプを採用し、当社従来製品と比べ70%削減した小型化を実現しました。
注1: 単相軸流ファンモータドライバICとして。2013年3月26日時、当社調べ。
注2: 当社実験評価時。
新製品の主な特長
1.業界初の正弦波駆動を実現
当社独自のデジタル制御を採用することで高効率のモータ制御方式である正弦波制御を実現し、従来方式(矩形波制御)に比べ消費電力を30%削減、静音化にも貢献することが可能です。
2.製品の小型化:従来製品比70%削減を実現
リードレスタイプのQFNパッケージ(実装体積:
3mm×3mm×0.7mm)を採用。本パッケージの特長である高い放熱性により、従来製品と同等レベルの定格(電圧・電流の最大値)を維持したまま小型化が可能となりました。小型ファンのモータ内部の限られた面積の有効活用が可能となります。
3.異常検出回路を内蔵
高密度プロセスを採用することにより、従来製品に比べ多くの異常検出回路を内蔵することが可能となりました。
新製品の主な仕様 |
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品番 | TC78B002FTG | |
電源電圧(動作範囲) | モータ駆動用電源:3.5~16V | |
出力電流(最大定格) | 1.5A | |
その他・特長 |
• ソフトスイッチング駆動(正弦波駆動可能) |
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パッケージ |
QFN16 |
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新製品のさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。
http://www.semicon.toshiba.co.jp/product/linear/selection/topics/1268679_1929.html
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ミックスシグナルLSI営業推進担当 Tel: 044-548-2821
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