アドベント・テクノロジーズがフィッシャー・グループの燃料電池システム事業を買収する正式契約を締結

取引にはデンマークの大手燃料電池メーカーのサーエナジーと、ドイツのフィッシャー・エコ・ソリューションズが含まれます

Advent Technologies Enters Into Definitive Agreement to Acquire the Fuel Cell Systems Businesses of fischer Group (Photo: Business Wire)

ボストン--()--(ビジネスワイヤ) -- アドベント・テクノロジーズ・ホールディングス(NASDAQ:ADN)(以下「アドベント」)は本日、フィッシャー・グループの燃料電池システム事業を、現金と株式を合計して5200万ユーロの対価で買収する正式契約を結んだと発表しました。対象企業には、デンマークのオールボーを拠点とするサーエナジーと、ドイツのアーハーンを拠点とするフィッシャー・エコ・ソリューションズ(FES)が含まれます。

サーエナジーは、高温ポリマー電解質膜(HT-PEM)燃料電池の世界的な大手メーカーであり、15年間にわたって数千台のシステムを世界に出荷してきました。研究開発(R&D)、生産、組み立て、販売のために75人の従業員を擁し、各自が高温燃料電池システムの分野で独自の専門性を有しています。サーエナジーは、デンマークのオールボー(従業員55人)とフィリピンのマニラ(従業員20人)で施設を運営しています。

FESは、燃料電池スタックの組み立てと試験のほか、膜電極アセンブリー(MEA)、バイポーラ板、改質装置といった重要な燃料電池部品の製造を行っています。FESは、ドイツのアーハーンにあるフィッシャー・グループのキャンパス内で施設を運営しており、取引完了後に同施設をアドベントにリースします。FESの全従業員17人と、デンマークとフィリピンのサーエナジーの全従業員がアドベントに加わることになります。

アドベント・テクノロジーズ・ホールディングスの会長兼最高経営責任者(CEO)のバシリス・グレゴリウ博士は、次のように述べています。「アドベントがフィッシャー・ファミリーとの合意に達したことを喜ばしく思います。世界をリードする高温燃料電池企業が当社に加わり、当社事業の勢いに貢献します。向こう数週間でサーエナジーとFESのチームと緊密に連携し、取引の完了に向けて取り組んでいくことを楽しみにしています。本取引により、当社の事業計画の実施が加速され、アドベントの燃料電池フルスタックやシステムの成長中の収益基盤が拡大すると予想されています。私たちは共に、世界中で急増している代替電力の需要に応えるためのプラットフォームを提供していきます。本取引は、当社事業の重点である『あらゆる燃料。あらゆる場所で。』に完全に合致しており、先に完了したウルトラセルの買収と合わせて、アドベントは遠隔地やオフグリッド電力市場における燃料電池システム製造の世界的なリーダーとなります。取引完了後、この戦略的投資と、サーエナジーおよびFESのチームをアドベント・ファミリーに統合する戦略について詳細を発表します。」

サーエナジーは、欧州とアジアのオフグリッド市場とバックアップ定置市場に注力しています。同社のシステムはメタノールと水素(そして最終的にはその他のゼロ・エミッションe燃料)に対応しており、オフグリッドや遠隔地の電力市場にとって理想的なソリューションとなっています。サーエナジーは、環境を汚染する容量1kW~20kWのディーゼル発電機を現在使用している数十億ドル規模の世界的な市場に、より広範囲に適用を拡大する計画を持っています。サーエナジーの製品を活用することで、世界的に、特に発展途上国において最も差し迫った解決困難な環境問題の1つに対処することになります。最近のスマート・コミュニケーションズとの契約は、サーエナジーのソリューションが(新たな5Gタワーの需要を含む)通信塔やその他多くの重要なインフラストラクチャー・アプリケーションのオフグリッド電源としての可能性を持つことを示しています。また、サーエナジーのシステム開発の専門能力とFESのスタック製造設備は、アドベントが(大型トラックや船舶を含む)モビリティー市場に参入するための規模拡大に不可欠です。

アドベントの最高技術責任者(CTO)のエモリー・デ・カストロ博士は、次のように述べています。「サーエナジーとFESは、デンマークとドイツに最先端のR&Dおよび製造拠点を設けています。今回の買収は、当社のR&Dの人材や製造の規模拡大計画を大幅に加速させ、リスクを抑制するものと考えています。米国で開発された次世代のアドベントMEAは、サーエナジーのシステムに大きなコスト優位性をもたらし、市場シェア拡大の起爆剤となるでしょう。私たちは、この統合について、全体の価値が部分の価値の和を大きく上回るものであると信じています。」

フィッシャー・グループのマネジングパートナーのハンスペーター・フィッシャー氏は、次のように述べています。「フィッシャー・ファミリーは、急成長している市場でアドベントのパートナーとなることを非常に喜んでいます。グレゴリウ博士とそのチームは、この事業がより広範な燃料電池市場のリーダーとなるための技術を持っています。当社は、15年間にわたって燃料電池事業を行い、定置市場およびオフグリッド市場向けの燃料電池のリーダーになりました。私たちファミリーは、本事業とアドベントが手を組むことで、HT-PEM燃料電池市場のリーダーが誕生すると確信しています。」

サーエナジーのR&Dディレクターのモルテン・セレンセン氏は、次のように述べています。「アドベントは野心的で先見の明があります。同社は燃料電池技術の大きな機会について私たちと同じ考えを持っており、物事を迅速に実現できる立場にあります。グループ会社間の相乗効果の潜在性は高いと考えています。サーエナジーの5kW改質メタノール燃料電池や強力な開発チーム、既存の顧客基盤は、アドベントの技術と製品ラインを完璧に補完するものです。」

サーエナジーの財務および事務管理ディレクターを務めるジョゼフ・クリステンセン氏は、次のように述べています。「私たちはアドベント・ファミリーに加わることを嬉しく思います。私たちは強みや共同の専門性を生かして事業を強化し、成長させることができ、最終的にはクリーンな電源としての燃料電池の継続的な成功に貢献できると考えています。これはアドベントにとっての勝利であり、サーエナジーにとっての勝利でもあり、当社の従業員や業界にとって刺激的な1日です。」

取引の対価は、現金1500万ユーロと、完了前の20取引日のアドベントの株価終値に基づくADNの株式3700万ユーロであり、完了時に一定の調整を行います。

なお、サーエナジーおよびFESの事業買収の完了には、規制当局の承認を得るための慣習的な完了条件の充足が必要です。本取引は、2021年第3四半期に完了する見込みです。

グライス・ルッツ法律事務所、クローマン・ロイマート、およびロープス&グレーがアドベントの法律顧問を務めました。アーンスト・アンド・ヤングとテクナフィンが、フィッシャー・グループの顧問を務めました。

アドベント・テクノロジーズ・ホールディングスについて

アドベント・テクノロジーズ・ホールディングスは、再生可能エネルギー分野における燃料電池や先進エネルギー・システムの重要部品の開発、製造、組み立てを行う米国企業です。アドベントは米マサチューセッツ州ボストンに本社を置き、サンフランシスコ・ベイ・エリアと欧州にオフィスを構えています。アドベントは燃料電池技術で120件以上の特許を取得(または申請)しており、さまざまな燃料を高温かつ過酷な条件で機能させることができる次世代の高温プロトン交換膜(HT-PEM)のIPを保有しています。これにより、「あらゆる燃料。あらゆる場所で。」という柔軟な選択肢を自動車、船舶、航空、発電の各分野に提供しています。詳細情報については、www.Advent.energyをご覧ください。

サーエナジーについて

2006年にデンマークのオールボーに設立されたサーエナジーは、メタノールを燃料とする5キロワット級の高温ポリマー電解質膜(HT-PEM)燃料電池ユニットの設計および製造における世界的なリーダーです。サーエナジーのソリューションは、改質装置、燃料電池スタック、パワーエレクトロニクスを1つのコンパクトなラックマウント式ユニットに統合しています。このような5kWのユニットは単独で使用することができるほか、システムに組み合わせて、オフグリッド、弱グリッド、または遠隔地や都市部の通信塔などのバックアップ用途に10kWまたは15kWのクリーンで静かな電力を供給することもできます。マニラにあるサーエナジーの東南アジアの子会社のサーエナジー・フィリピンは、通信事業者向けにこうしたシステムの設置やメンテナンスを専門に行っています。

サーエナジーは5月、5kWの設定可能な電圧ユニットの最新世代となるSereneU-5を発表しました。新世代のユニットは寿命が長く、保守点検の回数が少なく、総所有コストが改善されており、多くの利点をもたらします。今回の製品アップグレードにより、サーエナジーの燃料電池は大規模市場への参入に向けた最先端の地位を確立し、持続可能なエネルギーに対する世界的な需要の高まりに応え、環境やサーエナジーの顧客のために役立ちます。

フィッシャー・エコ・ソリューションズについて

フィッシャー・エコ・ソリューションズは2009年の設立以来、再生可能エネルギーの生産に取り組んでいます。当社はサーエナジーと共に改質メタノール燃料電池(RMFC)技術を専門としており、サーエナジー製燃料電池の中核部品(燃料電池スタック、メタノール改質装置、MEA、バイポーラ板)をドイツ・アーハーンの施設で製造しています。

フィッシャー・グループについて

フィッシャー・グループは、長手方向溶接ステンレス・チューブ(LWSチューブ)やコンポーネントのほか、LWSチューブから製造されるサブアセンブリーの世界的な大手サプライヤーです。2020年現在、世界で約2850人の従業員を雇用し、年間16万トンの加工原料を処理し、年間1億2800万メートルのチューブを製造しています。フィッシャー・グループは、ドイツ、オーストリア、デンマーク、カナダ、米国、メキシコ、ウルグアイ、南アフリカ、中国に拠点を持ち、国際的な立場から世界中の顧客に供給することができます。

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Contacts

Advent Technologies Holdings, Inc.
Elisabeth Maragoula
emaragoula@advent.energy

Sloane & Company
James Goldfarb / Emily Mohr
jgoldfarb@sloanepr.com / emohr@sloanepr.com

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