フーベルトゥス・フォン・グルーンバーグ記念ABB研究賞の初の受賞者はジェフ・ベールテン博士

ベルギーのKUルーヴァンのジェフ・ベールテン博士、エネルギー技術の最前線で進められている研究用に今後3年間で30万米ドルの助成金を受領

ABB Research Award in Honor of Hubertus von Gruenberg awarded with $300,000 grant, Switzerland’s highest research award, for the first time (from left to right): Peter Voser, Chairman of the ABB Board of Directors; Professor Ronnie Belmans, KU Leuven; Hubertus von Gruenberg, former ABB Chairman; Jef Beerten, recipient of the award, KU Leven; Ulrich Spiesshofer, ABB CEO; Bazmi Husain, ABB Chief Technology Officer. (Photo: Business Wire)

チューリッヒ--()--(ビジネスワイヤ) -- ベルギーのフランダース研究財団(FWO)の博士研究員としてルーヴァン大学(KUルーヴァン)およびEnergyVilleで研究しているジェフ・ベールテン博士は、フーベルトゥス・フォン・グルーンバーグ記念ABB研究賞の初の受賞者となりました。100人以上の国際的な研究者を前にした式典において、ベールテン博士の博士論文「DCグリッドのモデリングと制御」が表彰されました。博士は、幅広い学問分野を代表する世界中の一流研究機関の69人の応募者の中から選ばれました。前ABB会長のフーベルトゥス・フォン・グルーンバーグ博士の栄誉をたたえるために設けられた本賞は、エネルギーおよびオートメーションの分野における傑出した学術業績を評価するもので、この種としては最高額レベルの研究助成金も授与されます。賞は3年ごとに授与される予定です。

ABBのウルリッヒ・シュピースホーファー最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「私たちは先駆的技術リーダーおよびデジタル分野を熱心に支える世界的企業として、エネルギー革命および第4次産業革命につながる草分け的研究を支援できることを幸せに思います。電力/オートメーション分野の現実世界の問題への応用性で、その業績が際立っているジェフ・ベールテン博士にお祝い申し上げます。」

ジェフ・ベールテン博士の論文は、既存の高電圧交流(HVAC)グリッドと相互作用する高電圧直流(HVDC)グリッドの安定性を支配する現象について、新たに詳細な知見を加えるものです。地点間HVDC接続は既に採用されており、大電力長距離送電にとって、より効率的で費用対効果の高い方法となっています。既存のACインフラストラクチャーと相互作用するメッシュ状HVDCグリッドは、効率的に高い費用対効果で再生可能エネルギーをその最終消費地までルーティングするソリューションとなります。しかしながら、大規模な(例:大陸規模)電力システムを研究するための現行ツールは一般的に、ACグリッド固有の挙動を理解するために設計されています。ジェフ・ベールテン博士は、メッシュ状HVDC グリッドを設計・制御するための新しいツール、モデル、方法を考案しました。この方法は、AC-DC変換用の高速スイッチングパワーエレクトロニクスコンバーターを使用して、現在のHVACグリッドをいかにして将来のHVDCグリッドと相互作用させるかについて、理解を深めるものです。

ジェフ・ベールテン博士は、試験委員会から祝辞を受けて(KUルーヴァンで最高の栄誉)、2013年に博士号を取得しました。PhDアドバイザーであるロニー・ベルマンズ教授の研究グループで8年間にわたってコアメンバーの1人を務めています。

ベールテン博士は受賞者となったことについて、次のように述べています。「この格別の賞を受賞できることは誇りであり、喜んでいます。電力システム分野の仕事を続行するための助成金と独自の機会をいただいたことをABBに感謝したいと思います。新しい研究では、送電網のモデリング・制御・運用に対するこれまでの手法に挑戦しました。この研究は、既存のパラダイムに挑戦し、既成の枠組みにとらわれずに思考することによって、こうした変化を受け入れなければならないことを思い出させてくれます。」

ABBはこの研究賞により、次世代の研究者が自分のアイデアやビジョンを追求して、革新的な成果を挙げて国際の科学界や実業界に提示できるように、必要なサポートを提供しています。

受賞者は国際審査員団が決定しました。審査員団は、マサチューセッツ工科大学(MIT)のロバート・アームストロング教授、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHチューリッヒ)のウルリケ・グロスナー教授、インペリアル・カレッジ・ロンドンのニナ・ソーンヒル教授、北京の精華大学のZheyao Wang教授、ABB最高技術責任者(CTO)のバズミ・フセイン、2007~2015年にABBグループ取締役会長を務めたフーベルトゥス・フォン・グルーンバーグ博士で構成されています。

ABB(ABBN:SIX Swiss Ex)は、電力制御機器、ロボティクスおよびモーション、産業オートメーション、パワーグリッドの分野の先駆的な技術リーダー企業として、世界中のユーティリティー、各種産業、運輸&インフラストラクチャーの業界のお客さまに貢献しています。40年以上にわたり、ABBは産業デジタル化の未来を書き換えています。すべての顧客層で合計7万台以上の設置済み制御システムを介して7000万台以上の機器を接続しているABBは、エネルギー革命および第4次産業革命の恩恵を受ける上で理想的な位置にあります。130年以上の伝統があり、100カ国以上で営業し、約13万5000人の従業員を擁しています。www.abb.com

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

ABB Ltd
Media Relations
Reiner Schoenrock
Tel: +41 43 317 65 68
media.relations@ch.abb.com

Contacts

ABB Ltd
Media Relations
Reiner Schoenrock
Tel: +41 43 317 65 68
media.relations@ch.abb.com