急性虚血性脳卒中患者では従来の薬剤治療よりステント血栓切除術の追加が効果的と新研究が示す

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コヴィディエンのSolitaireデバイスがMR CLEAN試験で使用されました。急性虚血性脳卒中を患う患者において、Solitaireが血流を回復し、閉塞血管から血栓を除去します。(写真:ビジネスワイヤ)

アイルランド・ダブリン--()--(ビジネスワイヤ) -- ステント血栓切除術を急性虚血性脳卒中(AIS)患者の薬剤治療に追加することを評価するランドマーク試験において、ステント血栓切除術は薬剤治療のみと比べ、大きな臨床的利点をもたらしました。「オランダにおける急性虚血性脳卒中の血管内治療を対象とする多施設ランダム化臨床試験」(Multi center Randomized Clinical trial of Endovascular treatment for Acute ischemic stroke in the Netherlands、MR CLEAN)の結果がニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌(NEJM)オンライン版に掲載されており、1月1日号にも掲載されます。今回の知見は世界脳卒中学会でも発表され、ステント血栓切除術の有効性が確認されました。

MR CLEAN試験では中等度から重度の脳卒中を患う患者500人を評価し、早期治療の段階でステント血栓切除術を追加することで、良好な神経学的転帰の確率が倍増することが実証されました。試験ではステント血栓切除術の追加で安全性リスクは向上しないことも示されました。

エラスムス・メディカル・センター(ロッテルダム)のDiederik Dippel教授は、次のように述べています。「MR CLEANの結果から、現在の薬剤治療にステント血栓切除術を追加することで患者に大きな臨床的利点を提供できることが証明されました。ただ、この破壊的疾患との闘いでなすべきことは多く残っており、私たちは新たなランダム化試験で今回の知見が確認されることを歓迎します。」

MR CLEANで検討されたステント血栓切除術技術の1つが、コヴィディエンが開発したSolitaire™デバイスです。Solitaireデバイスによる血栓切除術技では極小サイズのカテーテルを使用して、下肢切開部から脳卒中部位の動脈にアクセスします。Solitaireデバイスは脳卒中部位に到着すると、直ちに血流を回復し、脳卒中の原因となる血栓の除去に力を発揮します。MR CLEAN試験の結果は、Solitaireデバイスによるステント血栓切除術を検討した先行ステージの試験「血栓切除術のためのSolitaire」(Solitaire With the Intention for Thrombectomy (SWIFT))および「Solitaire™ FRを用いた急性期血行再建術としての血栓切除術」(Solitaire™ FR Thrombectomy for Acute Revascularization (STAR))で観察された結果を確認するものです。

コヴィディエンは現在、AIS治療で従来の薬剤治療にステント血栓切除術を追加する療法について、さらに評価するための臨床試験を数多く支えています。「急性虚血性脳卒中の一次治療法としてのSolitaire FR」(Solitaire FR as Primary Treatment for Acute Ischemic Stroke (SWIFT PRIME))、「スモールコア/近位部閉塞虚血性脳卒中の血管内治療」(Endovascular Treatment for Small Core and Proximal Occlusion Ischemic Stroke (ESCAPE))、「Solitaireデバイスによる血管内血行再建術と最善の内科的治療を比較しての8時間内の前方循環脳卒中の治療」(Endovascular Revascularization With Solitaire Device Versus Best Medical Therapy in Anterior Circulation Stroke Within 8 Hours (REVASCAT))の各試験のデータは、2015年前半に発表されます。

コヴィディエンの神経血管事業担当プレジデントのブレット・ウォールは、次のように述べています。「当社は今後も、MR CLEANの結果を確認・検証することを目指すSWIFT PRIME、ESCAPE、REVASCATなど、幾つかの新たなランダム化対照臨床試験を通じて、この画期的技術の臨床評価を支えていきます。当社は最善の診療と患者転帰の改善を促進する臨床証拠のさらなる蓄積に、一貫して真剣な努力を傾けています。また当社の見解では、MR CLEAN試験が意味することとして、ステント血栓切除術が中等度から重度の脳卒中を患う患者に提供可能となるべき重要な治療選択肢であると考えています。」

世界心臓連合によれば、世界では毎年、1500万人が脳卒中を発症しており、うち600万人近くが死亡し、500万人が永続的障害を抱えることになります。組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)などによる薬剤治療で発症後3時間以内というタイムウインドウを逃した患者や、tPAが非常に限定的な効果しか示さない大血管閉塞を持つ患者にとって、ステント血栓切除術のような追加治療が唯一の治療選択肢となる場合があります。

コヴィディエンについて

コヴィディエンはヘルスケア分野の世界的リーダー企業として、医療提供者と患者が直面する問題を理解し、革新的な医療技術ソリューションと患者ケア製品で これら問題の対処に当たっています。献身的な専門家から成るコヴィディエンのチームは、患者およびケア提供者に触発されながら、世界各国で命を救い、生活 を向上させることに貢献する栄誉に浴しています。コヴィディエンは3万9000人以上の従業員を擁し、150カ国以上で事業を展開し、2014年の売上高 は107億ドルに達しています。当社事業の詳細についてはwww.covidien.comをご覧いただくか、ツイッターでのフォローをお願いします。

写真とマルチメディア・ギャラリーはこちらをご覧ください:http://www.businesswire.com/multimedia/home/20141217005237/ja/

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