LintonPharm、カルメット・ゲラン桿菌療法が奏功しない筋層非浸潤性膀胱がんを対象としたカツマキソマブの第1相臨床試験で初の患者に投与を実施したと発表

中国・広州市--()--(ビジネスワイヤ) -- 中国を拠点とし、がん免疫療法のための二重特異性T細胞誘導抗体の開発に傾注する臨床段階のバイオ製薬企業LintonPharm Co., Ltd.(淩騰医薬)は本日、カツマキソマブを検討する当社の第1/2相臨床試験プログラム(clinicaltrials.gov: NCT04799847)で最初の患者に対する投与を実施したと発表しました。カツマキソマブは、カルメット・ゲラン桿菌(BCG)による治療が奏功しない筋層非浸潤性膀胱がん(NMIBC)の治療薬として研究されている二重特異性モノクローナル抗体です。

LintonPharmの共同創設者で最高経営責任者(CEO)のロバート・リー博士(DABT)は、次のように述べています。「NMIBCの治療を目的としたカツマキソマブの第1相試験の開始は、広範囲のがんを対象とした標的治療薬としてのカツマキソマブを評価する当社の臨床プログラムにおける重要な前進です。BCG療法が失敗しているNMIBC患者は、高い腫瘍再発率、膀胱機能障害、生涯にわたる介入など、予後不良をもたらす現在の治療法の限界ゆえ、新しい治療法を必要としています。有望な前臨床データや、コンパッショネート使用プログラムを通じてカツマキソマブの投与を過去に受けた患者の臨床経験から、BCG療法が失敗したNMIBC患者にとってカツマキソマブが非常に有望な免疫療法薬の候補になると、当社は期待しています。」

最近発表された論文では、EpCAM陽性の再発性NMIBC患者に対するカツマキソマブのコンパッショネート使用の臨床的利点が示されています。カツマキソマブは忍容性が良好で、腫瘍のコントロールで有望な成績を示したことが指摘されています[1]。これらのデータと今後の進展の可能性に基づけば、カツマキソマブが承認された場合、NMIBC患者にとって利用が現実のものとなり、安全かつ有効な治療薬になり得るものです。

膀胱癌は、世界で10番目に多く診断されているがんで、2020年には約57万3000人の新規患者が発生し、約75パーセントがNMIBCと診断されています[2][3]。現在、 NMIBCの治療法は、経尿道的切除術、化学療法、BCG膀胱内注入が中心となっています[3]

カツマキソマブについて

カツマキソマブは2009年に欧州医薬品庁より、悪性腹水症の治療薬として承認されました。この二重特異性抗体は、腫瘍細胞の膜貫通糖タンパク質である上皮細胞接着分子(EpCAM)およびT細胞のCD3に結合し、またFcγR結合を通じて免疫アクセサリー細胞を動員します。カツマキソマブは、誘導したT細胞およびアクセサリー細胞による細胞毒性で腫瘍細胞を破壊するものであり、長期ワクチン効果を誘発する可能性が動物モデルで確認されています。

カツマキソマブは最近、中国、台湾(中国)、韓国の規制当局より、進行胃がん患者を治療するための世界規模の第3相臨床試験の実施が承認されています(clinicaltrials.gov: NCT04222114)。

LintonPharmについて

LintonPharm Co., Ltd.は、臨床段階の研究主導型のバイオ製薬企業として、悪性のがんを管理可能でできる限り治癒可能な疾患に変えることを目標に、革新的な二重特異性T細胞誘導抗体の開発に傾倒しています。LintonPharmは、洗練された安全性と有効性のプロファイル、長期間継続するワクチン効果、効率的なCMC(化学・製造・品質管理)の大きな可能性を有する複数の二重特異性抗体プラットフォームを開発しています。現在のパイプラインには、血液がんと固形腫瘍を対象に開発中の数種類の治療薬が含まれています。当社の主力分子であるカツマキソマブは、進行性胃がんと筋層非浸潤性膀胱がんの両方を対象に臨床試験で評価中です。詳細情報については、www.lintonpharm.comをご覧ください。

[1]. Ruf P, Bauer HW, Schoberth A, Kellermann C, Lindhofer H (2021). First time intravesically administered trifunctional antibody catumaxomab in patients with recurrent non muscle invasive bladder cancer indicates high tolerability and local immunological activity. Cancer Immunology, Immunotherapy. http://doi.org/10.1007/s00262-021-02930-7

[2]. World Health Organization (WHO). Globocan 2020. Global Cancer Observatory. Accessed January 7, 2021. https://gco.iarc.fr/ (世界保健機関(WHO)、Globocan 2020、グローバル・キャンサー・オブザーバトリー。)

[3]. Kamat AM, Hahn NM, Efstathiou JA, et al. (2016) Bladder cancer. Lancet 2016. 388: 2796-810. http://dx.doi.org/10.1016/S0140-6736(16)30512-8

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