GSMA、700MHz周波数帯使用料の再考をインド政府に要請

非現実的で高額な周波数帯は次世代モバイルネットワーク投資の欠如をもたらす

ロンドン--()--(ビジネスワイヤ) -- GSMA最高規制責任者(CRO)のジョン・ジュスティは、インドが先週、重要な700MHz帯をまったく販売できなかったことを受けて、周波数オークションの最低競売価格に対するアプローチの見直しを各国政府に強く要請しました。

「インドのオークション終了後、700MHz帯をまったく使用できず、モバイルブロードバンドの通信エリアをインド国民のために拡大できないことを、GSMAは懸念しています。私たちが注意を促していたように、この非常に需要の多い周波数帯の最低競売価格が600億米ドル超という非現実的な高価格に設定されたために、この周波数帯が売れ残りました。」

「最低競売価格が高額だと、モバイルデータの需要が爆発的に増加しているときに、次世代ネットワークへの投資を阻害し、展開を遅延させます。周波数オークションの最低競売価格を設定する時に、規制当局は当国の市場の状況を考慮すべきです。インドのモバイル通信事業者は、2015年末現在の加入者1人当たり平均売上高(ARPU)が2.45米ドルという低い金額であるにもかかわらず、他の市場との比較で最高レベルの周波数帯使用料を支払うことが求められています。」

「1800MHz帯のライセンス売却の成功は正しい方向への一歩であり、より質の高いLTEサービスの提供に貢献します。私たちはこの1800MHzの周波数帯が事業者による通信エリアの改善に役立つと確信していますが、モバイルブロードバンドのトラフィックの急激な増加に対処するには、周波数帯を増加させることが必要になるはずです。インドで証明されたほか、オーストラリアやセネガルにおける700MHzのオークションのように、多くの市場ではモバイル通信事業者が高い最低競売価格で周波数帯を購入するに当たり、投資対効果の説明に苦労しています。こうしてこの重要な周波数帯での展開を遅延させ、消費者に損害を与えています。700MHz帯の活気あるグローバルエコシステムが既に存在しており、世界中で100以上のLTEネットワークが立ち上げられて、469台のデバイスでサポートされているというのにです1。」

「GSMAはインド政府に対し、規制当局と協力して700MHz周波数帯の価格設定を再調整することを強く勧めます。この周波数帯をタイムリーに導入すれば、モバイルブロードバンドサービスのリーチが拡大し、社会的・経済的にプラスの恩恵が同国の国民にもたらされるでしょう。そして真のデジタルインドが生まれるのです。」

-以上-

GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち約300社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も行っています。

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1 GSA Report: Status of the LTE Ecosystem, October 2016 (GSA報告書:LTEエコシステムの現状、2016年10月)

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