SanifitがシリーズC資金調達ラウンドで3660万ユーロ(4130万ドル)を調達

資金調達により、Sanifitのリード医薬品候補の開発を前進させ、石灰化に関連した心血管疾患を治療するための第IIb相試験、カルシフィラキシーを治療するための第II/III相試験が進展

スペイン・パルマデマヨルカ--()--臨床段階のバイオ製薬企業Laboratoris Sanifit S.L.は本日、シリーズC資金調達ラウンドで3660万ユーロ(4130万ドル)を調達したと発表しました。当社はSNF472の開発に傾注しています。SNF472は血液透析を受けている末期腎不全(ESRD)患者で、石灰化に関連した心血管疾患の治療を目的とした治験薬です。

投資を主導したのはYsios Capitalで、ルンドベックフォン・ベンチャーズ、フォービオン・キャピタル・パートナーズ、ヒルデ・ヘルスケア、エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・インベストメント・パートナーズ、“ラカイシャ”、 バクスターベンチャーズから成る強力な投資家シンジケートが新たに支えました。既存株主もシリーズCラウンドに参加しました。

またSanifitはDr. Russell Greigを取締役会会長に任命したと発表しました。Dr. Greigは30年近くにわたってGSK(グラクソ・スミスクライン)に勤め、最近ではGSKのコーポレートベンチャーグループであるSR Oneの社長を務めました。SR Oneでの役職に就く前はGSKのPharmaceuticals Internationalで社長を務め、2003年から2008年までコーポレートエグゼクティブチームの一員でした。

Sanifitは今回の資金調達ラウンドにより、当社のリード医薬品候補SNF472の開発を前進させ、ESRDにおける石灰化に関連した心血管疾患を治療するための第IIb相概念実証試験を経て、カルシフィラキシーを治療するための第II/III相を完了することが可能になります。

透析を受けているESRD患者は、心血管石灰化の進行加速の結果、重篤な心血管有害事象と死亡を経験する割合が高まります。透析患者における死亡者の半数は心血管合併症が原因です。カルシフィラキシーは心血管石灰化の最も重篤な形態です。まれな破壊的疾患で、透析患者の最大4%が罹患し、総死亡率は約80%となっています。世界の透析患者数は約250万人ですが、この病気の有効な治療法は存在しません。ESRDは20億ユーロ(22億5000万ドル)以上の市場機会をもたらします。

SNF472は20件以上の前臨床試験で、有効性を示すかなりのデータを得ています。また健康なボランティアを対象とする第Ia相試験で、優れた安全性と忍容性も示しています。SNF472は現在、透析患者での第Ib/IIa相薬理試験が完結するところです。

SanifitのJoan Perelló最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「このように知名度の高い投資企業を引きつけることができ、当社はうれしく思います。この資金調達は、SNF472によって、明らかに未充足の医療ニーズに対応するとともに、透析の分野で心血管合併症を持つ患者の生活を改善する上で、貢献するはずです。

Ysios CapitalのマネジングパートナーであるJoël Jean-Mairet氏は、次のように述べています。「当社は今回の資金調達に参加する機会を得て感激しています。Sanifitは独自の作用機序を持つ画期的医薬品を開発中ですが、その医薬品は患者転帰を改善し、患者の生活に好影響を与えることができるものです。今回のラウンドは、このように魅力的な市場機会をもたらす疾患に的を絞る企業に投資する瞬間として、重要な意義があります。」

Sanifit会長に新たに任命されたRussell Greigは、次のように述べています。「治療薬開発が不十分で生命を脅かす2つ疾患のESRDとカルシフィラキシーを治療するための新薬SNF472を開発する上で、今回は感激的で魅力的な機会です。当社は既に大きな前進を達成していますが、欧州のトップレベルのベンチャーキャピタルファンドから力を得た現在、顕著な未充足医療ニーズを持つこれら両分野で大きく迅速に前進する上で、好位置を確保しました。」

ESRDについて
腎臓疾患は進行性の腎機能喪失をもたらします。その最終段階は末期腎不全(ESDR)と呼ばれ、腎不全が永久的で不可逆なものとなります。患者は透析か腎臓移植を通じた腎置換療法を必要とします。ESRDの病因は患者によって異なりますが、腎不全の主因は糖尿病と高血圧です。世界で300万人以上のESRD患者が存在し、そのうち約70%(250万人)が透析による治療を受けています。ESRD患者は加速度的に進行する心血管石灰化を患い、石灰化は心血管リスクの増大につながります。ESRD患者における年間死亡率は20~30%の範囲で、心血管イベントの年間発生率は約20%です。透析における死亡の半数は心血管が原因です。現在、この疾患に対し承認された医薬品はなく、患者はカルシウム受容体作動薬とリン吸着剤を投与され、高カルシウム血症や高リン血症などの関連リスク因子をコントロールしています。ESRDにおける心血管疾患を直接治療し、心血管イベントの発生率を低減する医薬品は、未充足医療ニーズに対応する画期的医薬品となり、20億ユーロ(22億5000万ドル)以上の市場潜在力を持ちます。

カルシフィラキシーについて
カルシフィラキシーとも呼ばれる尿毒症性細小動脈石灰化症(CUA)はまれな破壊的疾患で、透析患者の最大4%が罹患します。微小な末梢血管の石灰化から始まり、速やかに広がります。透析患者における心血管石灰化の最も重篤な形態です。本疾患の自然経過は、血管石灰化過程の結果、疼痛性の壊死性皮膚潰瘍がもたらされるというものです。本疾患の1年死亡率は55%、全死亡率は約80%です。この症状の治療薬として承認されたものは存在しません。患者は通常、積極的な創傷管理と適応外使用の医薬品を含む集中治療を受けます。カルシフィラキシーは生命を脅かす重病で、有効な新治療法が喫緊に求められています。

SNF472について
SNF472は静脈内投与製剤で、石灰化に関連した心血管疾患を患う血液透析患者に対する新規の作用機序を持っています。SNF472は透析患者における心血管イベントの低減およびカルシフィラキシーの治療という、2つの症状を対象に開発が進められています。SNF472はEMAとFDAの両当局より、カルシフィラキシーの治療を目的とした希少薬の指定を受けています。SNF472は病的な心血管石灰化の進行を選択的に阻害し、これらの未充足医療ニーズに対する革新的ソリューションとなります。静脈内投与ルートは100%のコンプライアンスを保証するため、透析患者にとって有望です。

Sanifitについて
SanifitはSNF472の開発に傾注するバイオ製薬企業です。当社は2007年、バレアレス諸島大学のスピンオフとして創設されました。SNF472は、血液透析を受けている末期腎不全患者集団における石灰化に関連した心血管疾患を治療するための治験薬です。Sanifitは健康なボランティアでの第1a相試験を2014年に完了しています。現在は血液透析患者での第Ib/IIa相試験を完了するところです。Sanifitは4130万ドル(3660万ユーロ)の最近のシリーズC資金調達を受け、ESRDを対象に第IIb相試験を開始し、カルシフィラキシーを対象にオーファンプログラムを第II/III相臨床試験へと進めます。

詳細情報についてはwww.sanifit.comをご覧ください。

Ysios Capitalについて
Ysios Capitalはスペインの大手ベンチャーキャピタルとして、特に医薬品・診断製品・医療機器に傾注する早期/中期段階のヒューマンヘルスケア企業およびライフサイエンス企業を対象に、プライベートエクイティで資金を融通しています。2008年創設のYsios Capitalは現在、1億2500万ユーロ(1億4000万ドル)以上の資産を2つのファンドに分けて管理しています。2つ目のファンドは目標規模が1億ユーロ(1億1300万ドル)で、2015年末まで新規投資家に対して開かれています。詳細情報についてはwww.ysioscapital.comをご覧ください。

ルンドベックフォン・ベンチャーズについて
ルンドベックフォン・ベンチャーズは2009年秋に設立されたエバーグリーン・ライフサイエンス・ベンチャーファンドで、ルンドベック財団が完全所有しています。エバーグリーン・ファンドとしての仕組みは、投資アプローチに柔軟性を持たせ、必要に応じて長期的な視点での投資を可能にします。ルンドベックフォン・ベンチャーズは年間ベースで最大5000万ユーロの投資を行っています。詳細情報についてはwww.lundbeckfondventures.comをご覧ください。

フォービオン・キャピタル・パートナーズについて
フォービオン・キャピタル・パートナーズはライフサイエンス専門のベンチャーキャピタルで、オランダのナールデンとドイツのミュンヘンに営業所を構え、米国のボストンに代表を置いています。フォービオンの投資対象は、ライフサイエンス、創薬・医薬品開発、医療機器の分野で大きな未充足医療ニーズに対処している企業です。投資専門家10人から成るフォービオンの投資チームは、1990年代後半から目覚ましい実績を上げ、Rhein Biotech、Crucell、Neutec、Glycart、Borean、Impella、Alantos、Acorda(ACOR)、Fovea、Insmed(INSM)、PanGenetics、Argenta Discovery、BioVex、Pathway Medical、CircuLite、bluebird bio(BLUE)、uniQure(QURE)、Argos(ARGS)、arGEN-X(ARGX.BR)、Santaris、PneumRx、AM-Pharmaへの投資で成功を収めています。またフォービオンはBioGeneration Venturesとの合弁会社を経営し、ベネルクス三国に的を絞った2種類のシードファンドとアーリーステージファンドを運用しています。新しいファンドのFCF IIIを含め、フォービオンは5件のファンドで5億4000万ユーロ(6億800万ドル)を運用しています。投資家にはEIF(欧州復興計画(ERP)経由)、LfAおよびオランダ・ベンチャー・イニシアチブ(DVI)の各ファシリティー、KFW(ERP - Venture Capital Fondsfinanzierungファシリティー経由)が含まれます。詳細情報についてはwww.forbion.comをご覧ください。

ヒルデ・ヘルスケアについて
ヒルデ・ヘルスケア(オランダ・ユトレヒトおよび米マサチューセッツ州ケンブリッジ)は非公開のプライベートエクイティ投資企業として、急成長中のヘルスケア企業に的を絞っています。2つのビジネスラインで5億5000万ユーロ(6億1900万ドル)を運用しています。ヒルデ・ヘルスケア・テクノロジー・ファンドは、欧州と米国でホームヘルスおよびデジタルヘルスの各ソリューション、医療機器、医薬品の開発に当たっている企業が対象です。ヒルデ・ヘルスケア・サービス・ファンドは専門クリニック、高齢者ケア、プライマリーケア、メンタルヘルスなどのヘルスケアサービスプロバイダーと、ベネルクス三国とドイツのその他のヘルスケアサービスプロバイダーが対象です。ヒルデのポートフォリオ企業のリストについては、当社ウェブサイトのwww.gildehealthcare.comをご覧ください。

エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・インベストメント・パートナーズについて
エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・インベストメント・パートナーズは、開発資本を通じた非上場企業や、ベンチャーキャピタルに対するマイノリティー投資で基準を確立しています。当社はフランスを登記国とし、パリ、リヨン、上海、ミラノ(Mast Capital との独占的パートナーシップ経由)に投資チームを展開してきました。当社は資産運用会社として29人の投資専門家を含む41人から構成され、13億ユーロ(14億6000万ドル)以上を運用しています。エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・インベストメント・パートナーズはエドモン・ドゥ・ロスチャイルド・グループの傘下にあります。エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・インベストメント・パートナーズのライフサイエンスチームは8人の専門家から成り、合計するとライフサイエンス業界で60年以上、プライベートエクイティおよびベンチャーキャピタルで100年以上の経験を持っています。本チームはBioDiscoveryフランチャイズを通じて4億5000万ユーロ(5億900万ドル)の資金を調達し、現在はBioDiscovery 4の投資を進めています。BioDiscoveryファンドは2001年の設立から50社に投資し、そのうち15社が売却され、14社が公開金融市場に上場されましたが、18社は今でもポートフォリオに加わっています。BioDiscovery 4を含むBioDiscoveryファンドは、専門投資家向け専用のベンチャーキャピタルファンドです。これらのファンドはフランス金融市場庁の承認を受けておらず、特別な投資ルールを採用している場合があります。詳細情報についてはwww.edrip.frをご覧ください。

”ラカイシャ”について
“ラカイシャ”は異なる段階や状況にある革新的なビジネスプロジェクトと共に歩むためのさまざまなツールを生み出しました。そのようなツールの1つが、高い潜在成長力を持つ企業に資金を提供するベンチャーキャピタルです。“ラカイシャ”のベンチャーキャピタル部門であるCaixa Capital Riscは、初期段階にある革新的な新興企業に投資しています。これらの企業に対する資金提供を促進するため、“ラカイシャ“はセクターと発展段階に応じた一連のイニシアチブと専用のファンドを2004年に開始しました。現在、Caixa Capital Riscは1億6000万ユーロ(1億8000万ドル)を運用しており、テクノロジー、デジタル産業、産業向けテクノロジー、ライフサイエンスの分野で認められている新セクターにグローバルなビジョンで取り組む企業に投資しています。

バクスターベンチャーズについて
バクスターベンチャーズはバクスターインターナショナルインクが2011年に設立したベンチャーイニシアチブで、世界規模で患者ケアを改善し、投資家と企業家にとっての価値を最大化する能力を備えた革新的な技術・製品・治療薬を持つ企業への投資を目的としています。バクスターインターナショナルインクは在宅、急性期、および施設での透析、滅菌IV溶液、輸注システム/デバイス、非経口栄養、バイオサージェリー用製品/麻酔薬、調剤自動化/ソフトウエア/サービスを含め、重要な腎臓関連製品および病院用製品の幅広いポートフォリオを提供しています。

詳細情報についてはwww.baxter.com/baxterventuresをご覧ください。

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Contacts

For media enquiries:
Sanifit:
Joan Perelló, Tel: +34 971 439 925
CEO Sanifit
or
Andrew Lloyd & Associates:
Hillary Rock-Archer / Sandra Régnavaque
hillary@ala.com / sandra@ala.com
Tel: + 44 1273 675 100
US: + 1 617 202 4491

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