ISACA調査:アジア太平洋の企業の半数は職場におけるウエアラブル技術の受け入れ準備が不充分

接続機器を取り巻く最大の課題は、セキュリティー脅威の増大とデータのプライバシー

The Internet of Things is here, and connected devices such as wearable technology are entering the workplace. But are companies prepared? Global IT association ISACA recommends an "embrace and educate" approach. (Graphic: Business Wire)

米イリノイ州ローリングメドーズ--()--(ビジネスワイヤ)-- 世界的IT業界団体ISACAの新しい調査から、アジア太平洋のIT部門と職場の半数が、ウエアラブル技術の普及に備える必要があることが分かりました。ISACA会員を対象に110カ国で実施した調査によると、アジア太平洋の会員の55%は自組織でモノのインターネットを活用する計画が整備されている、または今後12カ月間に計画を立てる予定であると回答したものの、半数近くはウエアラブル技術を受け入れる準備ができていませんでした。約半数(48%)が、BYOD(私物端末の持ち込み)ポリシーにウエアラブルが含まれていないと答えており、28%はBYODポリシー自体がありませんでした。

ISACAのIT Risk/Reward Barometer(ITリスク/リワード・バロメーター)は、モノのインターネット、ビッグデータ、BYODなど、重要な技術動向のリスクとリワードに関連した人々の態度と行動を分析するものです。2014 Barometerは2部構成で、世界各地のITおよびビジネス専門家であるISACA会員1646人(アジア太平洋の279人を含む)を対象にした調査と、米国・英国・インド・オーストラリア4カ国の4000人を越える消費者を対象にした調査から構成されています。

Barometerから、アジア太平洋のISACA会員の約半数(48%)は、モノのインターネットの恩恵の方が個人に対するリスクより大きいと考えており、約3分の1(30%)はリスクの方が企業にもたらす恩恵より大きいと考えていることが分かりました。

回答者の約半数(47%)は、モノのインターネットの最大の課題はセキュリティー脅威の増大であるとし、4分の1(27%)はデータのプライバシーの問題を最も懸念しています。10人中7人が個人のプライバシー低下を非常に心配していると述べています。回答者によると、個人が接続機器に関して懸念すべき上位2項目は、収集された情報に誰がアクセスできるか不明なこと(24%)、そして接続機器から収集された情報がどのように使われているか不明なこと(23%)でした。

大きなリスクがある一方、回答者は自社がモノのインターネットから価値を得ることができたと答えています。41%が、モノのインターネットのおかげでより多くの情報を利用できるようになったと述べ、3分の1(34%)が組織のサービスを向上させたとしています。約半数がコスト低下(48%)、顧客の満足度向上(47%)、効率の改善(47%)など、将来、接続機器によって恩恵を受けたいと考えています。

ISACAの国際ディレクターで、Focus Strategic Groupの最高経営責任者(CEO)を務めるフランク・ヤムは、次のように述べています。「モノのインターネットは既に到来しています。ISACAの調査では、大部分の地域で半数以上の消費者がウエアラブル機器を欲しいものに挙げており、企業におけるウエアラブル技術が急増する見通しです。これらの機器が要因となるリスクに備えつつ、恩恵を活用する必要があります。ISACAは“活用と教育”のアプローチを推奨しています。」

ISACAは最近、企業やセキュリティー専門家がセキュリティーに関する助言を得ることができるCybersecurity Nexus(CSX)を設立しました。詳しい情報については、www.isaca.org/cyberをご覧ください。

調査に関連した解説画像、ビデオ、世界の調査結果など含む、調査報告書の全文はwww.isaca.org/risk-reward-barometerをご覧ください。

2014 IT Risk/Reward Barometerについて

毎年恒例のIT Risk/Reward Barometerは、情報の信頼性に対する世界的な指標です。ITのセキュリティー・保証・リスク・ガバナンスに関する11万5000人の専門家から成るISACAが、必要不可欠な技術と情報に関する人々の態度と行動を明らかにすべく、世界各地の何千というビジネスおよびIT専門家や消費者に聞き取り調査を行っています。今回の調査は、2014年9月に110カ国の1646人のISACA会員を対象に実施したオンライン調査に基づいています。米国・英国・インド・オーストラリアの4000人の消費者を対象とした追加のオンライン調査が、M/A/R/Cリサーチによって9月に実施されました。調査結果の全文は、www.isaca.org/risk-reward-barometerをご覧ください。

ISACAについて

180カ国、11万5000人の会員で構成されるISACA®www.isaca.org)は、ビジネスリーダーおよびITリーダーが情報および情報システムへの信頼を醸成し、そこから価値を生むための支援を行う世界規模の組織です。1969年に設立されたISACAは、情報システムの監査、保証、セキュリティー、リスク、プライバシー、ガバナンスの専門家にとって、知識、標準、ネットワーク、キャリア開発のための信頼できる情報源です。

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Kristen Kessinger, +1.847.660.5512
news@isaca.org

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