NTTコミュニケーションズ、エンタープライズクラウドを世界規模で展開

シンガポール、米国、欧州にデータセンターを追加して、サービスを世界規模で利用可能に

SDNを統合した初のエンタープライズクラウド

ニューヨーク--()--(ビジネスワイヤ)-- NTTグループ(NYSE:NTT)の完全子会社であるNTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は本日、米国・英国・アジア太平洋地域でデータセンターを開設し、当社の仮想IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャー)サービスであるNTTコミュニケーションズ・エンタープライズクラウドの提供を、世界規模で開始したと発表しました。NTT Comは2012年6月に、日本と香港のデータセンターを通じて、ソフトウエア定義ネットワーキング(SDN)をベースとした画期的なエンタープライズクラウドの提供を開始しました。データセンターをシンガポール、米国のバージニア州とカリフォルニア州、英国に追加したことで、このエンタープライズクラウドを世界規模で利用できるようになりました。NTT Comはデータセンターをオーストラリア、マレーシア、タイの3拠点で2013年3月に開設し、世界的なカバー地域をさらに拡大する予定です。

NTT Comは昨年からエンタープライズクラウドの提供を開始して以来、顧客数を増やしたほか、グローバル企業の強い関心を集めました。既存のプライベートネットワークをクラウドとつなぐことで、コストを最適化した形で安全に計算容量を追加できるため、これらの企業はエンタープライズクラウドによって自社データセンターを柔軟に延長できると見なしています。NTT Comは複数拠点でデータセンターを展開するグローバルプロバイダーとして、顧客が最も必要とする場所でクラウドベースのサービスを提供しつつも、顧客の自己管理機能を強化し、最小限の単一リソースの契約やシングルサポート契約を維持できるようにしています。

NTT Comのクラウドサービス部長である田中基夫は、次のように述べています。「NTT Comは企業顧客とその懸命な努力、目標、ニーズを理解しています。NTT Comは本当の意味でエンタープライズクラスの企業であるため、クラウドの全ライフサイクルを通じたサービスでクラウドを変革できる一流パートナーとして、顧客から選ばれています。またエンタープライズクラスの企業ゆえに、コンサルティング、移行、運用、管理のサービスを基盤に実環境向けの本クラウドを開発できました。」田中基夫は、エンタープライズクラウドのプラットフォームがもたらす恩恵を示す例として、本プラットフォームを活用している顧客企業4社を紹介しています。

  • あるメーカーは急速なグローバル化の結果、システムが各地に散在していました。これらのシステムをクラウドに統合することで、サーバー1700台をサーバー500台と仮想マシン500台に、オンプレミスシステムがある200拠点を50拠点に、ネットワーク事業者20社を1社に集約して、飛躍的な成果を上げました。
  • ある世界的な小売業者は、合併・買収(M&A)と地理的な業務拡大による急速な事業成長に対応する必要がありました。これまで個別に調達していたサーバーとデータセンターを単独の情報通信技術(ICT)プラットフォームに移行して、利用していたネットワーク事業者を50%減らし、世界各地に新設した店舗のために管理サービスと統一サービスを組込むことができました。
  • ある大手メディア会社は、事業継続計画(BCP)とビジネス効率の強化を目指していました。サーバー500台のシステムから、クラウドホスティングとサーバー90台の統合型プラットフォームに移行して、都市部に一極集中していたデータセンターと、ICTシステムの総所有コスト(TCO)の削減に成功しました。
  • M&Aによって急成長中の別の小売業者は、ITコストを削減する必要があり、中央制御の恩恵を受けたいと考えていました。同社はICT資産(サーバー500台を含む)をクラウドホスティングで置き換え、データセンターを5拠点から1拠点に減らし、統合型顧客ポータルによってシステムの最適化を実現しました。
  • 別のメーカーはICT資産の外部委託と、ICTリソースの柔軟性の改善、CO2排出量の削減を目指していました。同社は、これまで複数のデータセンターに散在していた1500台の仮想サーバーと物理サーバーから成るシステム全体を、完全なクラウドベースのプラットフォームへ移行することに成功しました。

田中は次のように語っています。「NTTコミュニケーションズのエンタープライズクラウドは、自己管理が可能なフルレイヤーの仮想プライベートクラウドです。このたび世界規模で展開を開始しましたが、2013年3月には8カ国9拠点の仮想ネットワークを含むまでに成長します。」

NTT Comは、クラウドへ移行してICTシステムを最適化したいと考える企業と協力し、適切なアプリケーションや影響を受けるビジネスプロセスを特定するためのコンサルティングサービス、技術を活用して既存のアプリケーションとアプリケーション内のデータをクラウドに移動する移行サービス、継続的なIaaSサポートを行う運用・管理サービスを提供しています。価値提案全体を後押ししているのは、仮想ネットワークと仮想サーバーの技術の一体化です。

NTT Comは、当社の先駆的なネットワーク仮想化にあたって、Openflow標準を含め、計算リソースとネットワークリソースの両方で仮想化技術を活用しています。NTT Comが2012年に提供を開始したエンタープライズクラウドは、SDNを実現するオープンソースのプロトコルOpenflowを統合した世界初のクラウドサービスです。当社はその後も、この技術を活用してネットワークの複雑性を軽減し、顧客がコストと時間を節約できるように支援してきました。NTT Comのデータセンター内、そしてデータセンター間での接続を提供するSDN技術は、「サービスとしての障害復旧(RaaS)」の提供で重要となる拡張・縮小可能な帯域幅オンデマンド(BoD)を実現するほか、顧客が世界各地にある分散型データセンターを単一のリソースプールとして把握・利用できるポータルを提供します。

SDNの積極的な導入と、NTT Comが企業のコロケーション、マネージドホスティング、オンプレミス/オフプレミス機器、データセンター、パブリックネットワークおよびプライベートネットワーク、クラウド技術の各分野で持つ比類のないグローバル資産と経験が相まって、エンタープライズクラウドは奥行きや幅広さに欠けるその他のプラットフォームと比べて抜きん出ています。こうした技術・経験・資産の組み合わせにより、エンタープライズクラウドは下記のような主要機能を実現しています。

  • グローバルソリューション:エンタープライズクラウドは2013年3月までに8カ国(9拠点)でサービスを展開し、グローバルなデータバックアップによって世界規模でシームレスな連携サービスを提供できるため、とりわけアジア太平洋地域で戦略的な事業展開を行っている多国籍企業のニーズに対応できます。
  • コスト最適化:顧客は必要に応じてクラウドを設計し、従量課金制で必要なリソースだけ利用できます。
  • 柔軟性と拡張性:顧客は100パーセント保証付きの計算リソースを確保できます。CPU 1GHz、ストレージ50GB、メモリー1GBほどからでも利用でき、全体的な要件に合わせて徐々に増強できます。SDN/OpenflowとBoDによって、以前にも増して高速のバックアップが可能です。
  • 簡素性:SDNを活用したポータルにより、顧客は単独のダッシュボードを通じてリソースの利用状況をリアルタイムで把握したり、仮想マシン、仮想ファイアウォール、仮想ロードバランサーを設定したり、サポートチケットを開くことなく追加・修正・削除(AMD)の変更を行ったりできます。
  • サービスの無料利用:NTT Comのアークスターユニバーサルワン(Arcstar Universal One)を利用している顧客は、この回線を無料で利用して、エンタープライズクラウドにアクセスできます。アークスターユニバーサルワンは、マルチプロトコル・ラベル・スイッチング(MPLS)ベースの仮想プライベートネットワーク(VPN)として、世界各地の140超のセキュアデータセンターを接続しています。
  • 高可用性:NTT Comのエンタープライズクラウドはサービスレベル契約(SLA)で99.99%の可用性と、さまざまなオプションを通じて高度なセキュリティーを提供しています。

サービスに関する詳細情報についてはwww.ntt.com/enterprise_cloudをご覧ください。NTT Comは2011年10月に発表したグローバルクラウドビジョンを基に、電気通信事業者としての強みを発揮して、総合的なICTアウトソーシングサービスの提供に取り組んでいます。ネットワークやデータセンターからアプリケーションに至るまで、すべてをシームレスにエンドツーエンドかつワンストップで提供し、クラウドベースのICTシステムに関する顧客ニーズに対応しています。

 
補足資料  

NTTコミュニケーションズ株式会社:

www.ntt.com

NTTアメリカ: www.us.ntt.com
NTTコムアジア: www.hk.ntt.com
NTTヨーロッパ: www.eu.ntt.com
NTTシンガポール: www.sg.ntt.com
NTTコミュニケーションズのグローバルクラウドビジョン www.ntt.com/global-ict/
NTTコミュニケーションズのエンタープライズクラウドのウェブサイト: www.ntt.com/enterprise_cloud
NTTコミュニケーションズのブログ: www.nttcom.tv
 

編集者への注記

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NTTコミュニケーションズについて

NTTコミュニケーションズはコンサルティング、アーキテクチャー、セキュリティー、クラウドのサービスを提供し、企業の情報通信技術(ICT)環境の最適化を支援しています。これらのサービスは世界に冠たるティア1グローバル IPネットワーク、150カ国以上にまたがるVPNネットワークのアークスターユニバーサルワン(Arcstar Universal One™)、140を超えるセキュアデータセンターを含め、当社の世界規模のインフラストラクチャーによって支えられています。NTTコミュニケーションズのソリューションは、ディメンション・データ、NTTドコモ、NTTデータなど、NTTグループ企業のグローバル資源を活用しています。

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