出井伸之氏がレノボの取締役に就任

退任するジム・コールター氏の後を受け、急成長する世界的大手パソコン企業レノボの取締役に

香港--()--(ビジネスワイヤ) -- 世界第3位のパソコンメーカーのレノボ・グループは本日、クオンタムリープ株式会社取締役ファウンダー&CEO、元ソニー会長兼グループ最高経営責任者(CEO)の出井伸之氏が独立社外取締役に就任すると発表しました。出井氏は、退任する社外取締役ジェームズ・コールター氏の後任となります。

コールター氏はTPGキャピタルの共同創立者で、当社が2005年にIBMのパーソナルコンピューター部門を買収した際、同社からは初期段階から大規模な出資をいただきました。昨年、同社は残っていた持ち分をすべて売却し、当社への投資を終えました。

出井氏の就任により、レノボは日本市場への戦略的理解を深めることになります。NECパソコン部門との合弁会社を設立した日本で、レノボはパソコン企業として首位に立っています。今回の任命はまた、当社が成長力の大きい消費者市場への参入、卓越した製品の開発、強力なグローバル・ブランドの確立に向けて、ますます努力していることを表しています。

レノボ・グループの柳伝志会長は、次のように述べています。「取締役会と経営陣を代表して、出井氏の経営チームへの参加を歓迎いたします。氏の豊富な経験、実績に裏打ちされた専門能力、グローバルビジネスの最高峰でリーダーシップを発揮してきた経歴により、レノボの戦略的発展と長期的成功に直接的に貢献いただけるものと強く確信しています。出井氏をお迎えするにあたり、ジム・コールター氏の長年にわたる献身的な働きと貢献に御礼申し上げます。コールター氏の力により、当社はグローバルビジネスの世界における重要企業に成長することができました。」

レノボの市場での勢いは強力です。IDCによれば、世界のパソコン市場でのレノボのシェアは現在第3位です。当社は現在、パソコン企業として中国で第1位、日本で(NECとの合弁事業を通じて)第1位、世界全体の(中国を含む)新興市場においても第1位を誇り、法人向けノートパソコンメーカーとしては世界第2位の地位にあります。当社は大手パソコン企業として7四半期連続でトップの成長率を維持し、モバイルインターネットなどの新しい高成長分野へも進出しています(先般、タブレットPCを世界的に発売)。昨年は210億ドルという過去最高の売上高を記録しました。

レノボの楊元慶最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「レノボには強い勢い、明るい見通し、将来を見据えた強力な戦略的態勢があり、世界各地から最高の人材を集めることができます。出井氏は伝説的なイノベーターであり、家庭用エレクトロニクスの分野で象徴的な存在です。その知識と情熱がレノボの長期目標の達成を助けるものと確信しています。」

楊元慶は、コールター氏について次のように述べています。「コールター氏はレノボにとって計り知れないほど大きな人的資産でした。その情報提供や戦略的な助言なしには、当社が大きな勢いに乗ることも、グローバルビジネスを深く理解することもできなかったでしょう。コールター氏の貢献に心より感謝申し上げます。」

コールター氏は取締役会との間に意見の不一致はないと述べており、その退任に関連して当社の株主に特別にお知らせすべきことはありません。

出井伸之氏は、次のように述べています。「レノボは競争の激しい世界市場において他社を凌ぐ能力を立証しているだけでなく、次世代のグローバル企業の姿を本当の意味で自ら示している企業です。そのような企業から取締役への就任を要請していただいたことを光栄に思います。レノボは、製品、業績、人材、リーダーシップが見事なバランスを保って発展しており、同社が先達となって新たな道を切り拓き、そのあとを他社が追う形になっています。新しい形態のグローバル企業を創造し、画期的な技術を世界中のお客様に提供するという挑戦に、意欲を掻き立てられています。」

出井伸之氏について

出井氏は73歳で、早稲田大学の政治経済学部で学士号を取得しています。2006年9月にコンサルティング企業のクオンタムリープ株式会社を設立し、CEOを務めています。同社はベンチャー企業の育成・発展に寄与し、企業の転換を支援し、21世紀における日本の競争力を強化する活動をしています。

2005年6月に退職するまでの10年以上にわたり、出井氏はソニー株式会社(東京証券取引所、大阪証券取引所、ニューヨーク証券取引所、ロンドン証券取引所に上場)で多数の指導的役職を務めました。2000~2005年には代表取締役会長兼グループCEO、1999~2000年には代表取締役社長兼CEO、1995~1999年には代表取締役社長を務めています。それ以前は、オーディオ事業部長、MIPS事業部長、ホームビデオ事業本部長などの上級管理職を務めています。国際的には、特に1960年代末から1970年代初頭にかけてソニー・フランスを設立するなど、精力的な活動により欧州市場でソニーの存在を確立しました。出井氏はソニーがデジタル時代への転換を図る際の要となり、同社在籍中は、その有名なデザインとブランドイメージを確立・強化する上で重要な役割を常に果たしてきました。

現在、出井氏はアクセンチュア(ニューヨーク証券取引所上場企業)、バイドゥ(百度、NASDAQ上場企業)、フリービット(東京証券取引所上場企業)で取締役を務めています。2005年6月にソニーの経営から退いた後も、同社アドバイザリーボードの議長を務めています。また、2007年6月からは美しい森林づくり全国推進会議の代表を務めています。

出井氏は、ネスレ、エレクトロラックス、ゼネラルモーターズの取締役を務めています。また、日本銀行参与、日本経団連(日本経済団体連合会)副会長、日本国首相の諮問機関であるIT戦略会議議長など、数々の顧問職も務めました。

レノボについて

レノボ(HKSE: 0992)(Pink Sheets: LNVGY)は、210億米ドル規模のパーソナル技術企業として160カ国以上に顧客を持つ世界第3位のPCベンダーです。高度な技術によるPCやモバイルインターネット機器の製造に注力するレノボのビジネスは、製品の革新、効率の高い世界的サプライチェーン、強力な戦略実行力を基礎としています。かつてのIBMパーソナルコンピューター部門をレノボ・グループが買収したことで設立された当社は、信頼性と品質が高く安全で使いやすい技術的製品やサービスの開発・製造・販売を行っています。当社の製品シリーズには、名高いシンク(Think)ブランドの商用PCやアイデア(Idea)ブランドの消費者向けPCのほか、サーバー、ワークステーション、タブレットやスマートフォンなどのモバイルインターネット機器があります。フォーチュン500に選ばれる世界的企業のレノボは、主要な研究センターを日本の大和市、中国の北京、上海、深セン、米ノースカロライナ州ローリーに置いています。詳細についてはwww.lenovo.com をご覧ください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Lenovo
Hong Kong:
Angela Lee, 852 2516 4810
angelalee@lenovo.com
or
U.S.:
Ray Gorman, 919-257-6325
rgorman@lenovo.com

Contacts

Lenovo
Hong Kong:
Angela Lee, 852 2516 4810
angelalee@lenovo.com
or
U.S.:
Ray Gorman, 919-257-6325
rgorman@lenovo.com