豪メルボルン--()--(ビジネスワイヤ) -- サーカディアン・テクノロジーズ(ASX.CIR)は本日、主力製品の抗がん剤VGX-100がヒトがんのさまざまな動物モデル(腫瘍異種移植モデル)で腫瘍増殖を顕著に抑制することを示すデータを発表しました。このデータは、臨床的に検証されればVGX-100が一部のがんに対する新しい有効な治療薬となる可能性を示しています。
「当社が得たデータは、VGX-100の臨床評価とがん治療薬の新しい選択肢としての将来の利用可能性を強力に支持するものと考えます。これらのデータは、がんの適応症によってVGX-100が世界で最も使用されている抗がん剤の1つであるアバスチンよりも高い有効性を示し、アバスチンが有効でない場合にも効果を示す可能性を示しています。アバスチンにVGX-100を追加することで既存の治療法を顕著に改善できる可能性も示されています。」
VGX-100はVEGF-C増殖因子を標的とする完全ヒト型モノクロナール抗体です。VGX-100は腫瘍増殖に必要とされる血管の発達を阻害します。さらにリンパ管の発達を抑制することでがんの拡散(転移)を抑制できる可能性もあります。
データの要点は次のとおりです。
- ヒト前立腺がんのマウスモデルにおいて、アバスチンとドセタキセルの2剤療法による腫瘍増殖の抑制率が35.8%であったことに対し、VGX-100、アバスチン、ドセタキセルの3剤療法は83.4%の抑制率を記録しました。
同じ試験において、3剤療法を受けたマウスの試験終了までの生存率はドセタキセルの単剤療法を受けたマウスの4倍の高率となりました。またドセタキセルとアバスチンの2剤療法を受けたマウスと比較した生存率は2.7倍になりました。
3剤療法を受けたマウスの40%は試験完了時点で腫瘍が消失(根絶)しました。ドセタキセルとアバスチンの2剤療法を受けたマウスで腫瘍が消失した割合は0%、ドセタキセル単剤療法の場合は20%でした。
- こう芽腫の動物モデルで、VGX-100とアバスチンの併用は非治療の動物と比較して腫瘍増殖に対する抑制率を統計的に有意に改善しました。VGX-100とアバスチンの併用療法を受けた動物の腫瘍は、非治療の対照動物と比較して平均で42%小さくなりました。
- すい臓がんモデルにおいて、VGX-100による腫瘍増殖の抑制効果はアバスチンによる治療を受けた動物と同等でした。
データは2010年4月19日に米国がん研究学会(AACR)年次総会で発表される予定です。詳細な説明とデータの数値は以下の付録(Appendix)に掲載されています。
サーカディアンの前臨床研究開発責任者で論文の統括著者を務めたMegan Baldwin博士は、次のように述べています。「これは、がんのマウスモデルでVGX-100によるVEGF-C経路の遮断が腫瘍増殖を阻害することを直接示した初めての重要なデータです。さらにVGX-100が単独でも承認済み治療薬との組み合わせでも、前立腺がん、すい臓がん、こう芽腫を含む数種類の腫瘍の増殖を顕著に抑制できることも示されています。」
サーカディアンのRobert Klupacs最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「当社が得たデータは、VGX-100の臨床評価とがん治療薬の新しい選択肢としての将来の利用可能性を強力に支持するものと考えます。これらのデータは、がんの適応症によってVGX-100が世界で最も使用されている抗がん剤の1つであるアバスチンよりも高い有効性を示し、アバスチンが有効でない場合にも効果を示す可能性を示しています。アバスチンにVGX-100を追加することで既存の治療法を顕著に改善できる可能性も示されています。」
サーカディアンは、広範な知的財産権に対する世界的な独占権を保有し、VEGF-Cを標的とする抗体の開発を進めることができます。
サーカディアンは2011年前半にFDA(米国食品医薬品局)に対してIND(新薬臨床試験開始届)を提出し、VGX-100のヒト臨床試験を開始する予定です。ただしヒトを対象とした試験でVGX-100を安全に使用できることを確認するための動物毒性試験が無事完了することが前提です。
サーカディアン・テクノロジーズについて
サーカディアン(ASX:CIR)はがん治療薬を中心としたバイオ医薬品の開発会社です。血管内皮増殖因子(VEGF)CおよびDにかかわる重要な知的財産の世界的独占権を保有しています。血液供給の調節機能を持つVEGF技術は多くの重要な分野に応用可能です。サーカディアンの社内製品開発計画は、多くの満たされていないニーズを対象とした革新的な抗がん剤に焦点を当てています。サーカディアンはまた、保有する知的財産権の一部を他製品の開発目的でイーライリリー(NYSE: LLY)完全子会社のイムクローン・システムズに許諾しています。イムクローン・システムズは、固形腫瘍の治療を目的としたVEGFR-3を標的とする抗体医薬を現在開発中です。
サーカディアンの抗がん剤パイプラインについて
VEGF-Aの作用を阻害する抗体であるアバスチンの臨床的成功と目覚しい商業的成功により、抗血管新生薬が固形腫瘍の増殖を阻害する有効な手段であることが臨床的に検証されました。数十億ドルの価値を持つアバスチンはVEGF-Aとその受容体(主としてVEGFR-2)との相互作用を遮断して腫瘍における血管形成を阻害し、増殖に必要な必須栄養素と酸素の供給を実質的に断つことで腫瘍の増殖を減速させます。現在ではロシュの一部門となったジェネンテックが販売するアバスチンは、2009年の米国での売上高が57億ドルに達し、全世界での売り上げは86億ドルを超えています。アバスチンがFDAの承認を受けた適応症は転移性大腸がん、非扁平上皮型肺がん、転移性乳がん、こう芽腫、転移性腎細胞がんです。
VEGF-CおよびVEGF-Dの阻害剤であるVGX-100、VGX-200、VGX-300はサーカディアンのポートフォリオの中心的な医薬品で、VEGFR-2に対する別の刺激因子であるVEGF-CおよびVEGF-Dを阻害します。そのためこれらの薬剤は抗VEGF-A治療に抵抗する腫瘍での血管増殖を阻害する潜在能力を持ち、アバスチンなどの薬剤と組み合わせた場合、VEGFR-2が媒介する血管新生(血管の増殖)を完全に遮断し、臨床的効果を向上させる可能性があります。
VEGF-CとVEGF-Dは、リンパ管や腫瘍と関連した血管の増殖を促進するVEGFR-3と結合して活性化するタンパク質として既知の物質のすべてです。そのためVEGF-C、VEGF-D、VEGFR-3の阻害剤は抗血管新生作用を通じて一次腫瘍の増殖を阻害するだけでなく、リンパ管を通じた腫瘍の拡散や転移を阻害する治療効果も備えている可能性があります。リンパ管を通じた拡散や転移は、多くの腫瘍で最も致死的な局面を意味し、抗VEGF-Aや抗VEGFR-2療法では効果的に遮断できない機序です。
バイオテクノロジー企業への投資に固有のリスク
医薬品の市販段階までの開発と関連した固有のリスクが多数存在します。長期におよぶ臨床試験プロセスは、商業化に先立って薬剤の安全性と有効性の両方を評価するように立案されていて、その片方あるいは両方の基準を満たすことができない薬剤が相当の割合を占めます。その他のリスクとしては特許の保護および財産権の不確実性、つまり特許申請および登録特許が製品開発を可能にするための適切な保護を与えるか否かという問題、医薬品規制当局からの必要な承認の獲得、技術の急速な進歩に起因する困難が挙げられます。サーカディアンのような企業は、研究開発プロジェクトの成否に依存し、研究開発を支える投資をひきつける能力にも依存しています。研究開発プロジェクトへの投資は、商業や製造業と同じファンダメンタルズによって評価することはできません。医薬品開発を専門とする企業への投資は極めて投機的なものとみなすべきです。この種の投資に先立ち専門的な投資アドバイスを求めるようサーカディアンは強く推奨します。
将来見通しに関する記述
本ASX(豪州証券取引所)発表には、当社の事業および開発中の当社の技術と製品の治療上および商業上の可能性に関する将来見通しの記述を含む場合があります。当社の目標、予想、意図または意見の記述はいずれも将来見通しに関する記述であり、リスクを含む記述とみなす必要があります。それらの記述は特定のリスクや不確実性、特に技術開発の過程、ヒトの治療薬としての使用が安全かつ有効であることが証明される可能性を持つ医薬品の発見、開発、および商業化の過程、ならびにそれら製品およびサービスを中心に据えた事業構築の試みに固有のリスクや不確実性を伴います。当社は新情報、将来の出来事、その他の結果として将来見通しに関するいかなる記述も公式に更新する責任を負いません。現実の結果は本ASX発表に記載された内容と大きく異なる可能性があります。
付録(Appendix)の入手先:http://www.businesswire.com/cgi-bin/mmg.cgi?eid=6250628&lang=ja
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

