臨床試験について
臨床試験は、遺伝子Ⅰ型の慢性C型肝炎ウィルス(HCV)に感染した成人ボランティアを対象に、第Ⅰb相の無作為化、二重盲検、偽薬比較試験、複数回投薬で実施されました。SCY-635は経口カプセルで15日間連続投与されました。
「本データはHCV保有患者に対してのSCY-635の治療の可能性を示していると同時に、重篤なウィルス性疾患、中枢神経系障害、自己免疫性疾患等の疾病に有効なサイクロフィリン阻害剤開発に焦点を置いた自社の中核的開発プラットフォームの正当性を示し、勇気づけられるものであります。 我々はこれらの有望な結果に基づき、SCY-635の臨床的および規制に従った開発を積極的に進める方針で、また他の治療適応に向けてこのプラットフォームから更に新たな候補を開拓していきます」
SCY-635 とサイネクシス社のサイクロフィリン阻害剤プラットフォームについて
SCY-635は、HCV感染治療における、新しい種類の治療薬を代表しています。SCY-635は、サイネクシス社が所有する非免疫抑制性サイクロフィリン阻害剤の新分野での第一候補です。 サイクロフィリンは、細胞内で生成された他のタンパク質のフォールディングと輸送を助ける酵素たんぱく質に属します。 サイクロスポリンAのようなサイクロフィリン阻害剤は、臓器移植患者の臓器拒絶反応の予防用に数十年間使用されてきました。サイネクシス社の科学者らは、サイクロフィリン結合活性をカルシニューリン結合活性(免疫抑制を仲介する)から分離させた、サイクロスポリンAの誘導体を合成しました。サイクロスポリンAの非免疫抑制性誘導体が広範な治療分野において適用可能であるという化学的証拠は増加しています。 サイクロフィリンは慢性ウィルス感染、神経変性疾患、悪性形質転換の病態生理学において重要な役割を果たしています。 それゆえに、サイクロフィリン阻害剤は創薬および医薬品開発において注目の的となっています。
サイネクシス社について
サイネクシス社は、医薬品をはじめすべての健康産業のパートナーに対して効果的で革新的な薬品のパイプラインを提供する薬品の発見と開発を行う有力企業です。ノース•カロライナ州リサーチ•トライアングル•パーク所在の同社は、広汎な病気治療に重大な可能性を持つ薬物の一分野である、サイクロフィリン阻害剤を基盤にした自社専有のパイプラインの開発に重点を置いています。ウェブサイトは www.scynexis.com にあります。

